保険を見直すとき最初に確認する3つのこと
保険の見直しで最初に確認したい3点を整理。公的保障で足りる部分を二重に買わず、本当に必要な保障だけを残すための判断軸と手順をやさしく解説します。
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保険の見直しで最初に確認したい3点を整理。公的保障で足りる部分を二重に買わず、本当に必要な保障だけを残すための判断軸と手順をやさしく解説します。
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こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。この記事は「保険料が高い気がするけれど、何から見直せばいいか分からない」という方に向けたものです。保険を見直すときに最初に確認したい3つのポイントと、不要な保障を増やさないための手順を、やさしく整理してお伝えします。
保険は「起きたら家計が破綻するリスク」だけに絞る
保険の基本は、めったに起きないけれど起きたら家計が立ち行かなくなる「大きなリスク」に備えることです。たとえば一家の働き手が亡くなる、長期間働けなくなる、といった出来事は、貯金だけでは支えきれないことがあります。こうしたリスクこそ保険の出番です。
一方で、数万円〜十数万円で対応できる出来事は、保険ではなく貯金で備えるほうが効率的とされています。少額の入院や通院は、保険料を払い続けるより手元の生活防衛資金でまかなったほうが家計の負担が軽くなるケースが多いからです。
そして見落としがちなのが、日本にはすでに手厚い公的保険があるという点です。健康保険・高額療養費制度・遺族年金などでカバーされる部分まで民間保険で二重に買ってしまうと、保険料だけがふくらみます。まずは「公的保障で足りる部分」を知ることが、見直しの第一歩です。
確認その1〜3:公的保障・必要保障額・保険料負担
保険を見直すときに最初に確認したいのは、次の3点です。順番に表で整理します。
| 確認ポイント | 何を見るか | 具体例・目安 |
|---|---|---|
| (1) 公的保障の範囲 | 健康保険・高額療養費・遺族年金で、どこまでカバーされるか | 医療費は高額療養費で月の自己負担に上限。遺族には遺族年金が出る場合がある |
| (2) 本当に必要な保障額 | 遺族・医療・就業不能で、公的保障を差し引いた「不足分」だけ | 不足分のみを民間保険で補う。重複は避ける |
| (3) 月々の保険料負担 | 保険料が家計を圧迫していないか | 一般に手取りの数%以内が目安。家計簿で実額を確認 |
たとえば医療費は、高額療養費制度により1か月あたりの自己負担額に上限が設けられています。年齢や所得によって異なりますが、一般的な所得の方なら自己負担はおよそ月8万〜9万円台が目安とされ、それを超えた分は払い戻される仕組みです。つまり「入院で何百万円もかかる」状況は公的制度がかなり和らげてくれます。最新の上限額は世帯状況で変わるため、必ず公式で確認しましょう。
遺族年金についても、子のいる世帯には遺族基礎年金などが支給される場合があります。必要保障額は「将来の生活費の不足分」から、こうした公的給付や貯金、配偶者の収入を差し引いて算出するのが基本です。引き算をせずに大きな金額の保険に入ると、保障の買いすぎになりやすいので注意しましょう。
掛け捨てと貯蓄型はどう違う?
民間保険には大きく分けて「掛け捨て型」と「貯蓄型」があります。どちらが良い・悪いではなく、目的に合うかどうかで選ぶのがポイントです。違いを表で比べてみましょう。
| 比較項目 | 掛け捨て型 | 貯蓄型 |
|---|---|---|
| 保険料 | 安い(同じ保障なら割安) | 高い(貯蓄分が上乗せ) |
| 解約時 | 戻りは基本なし | 解約返戻金がある場合が多い |
| メリット | 少ない負担で大きな保障を確保できる | 保障と積立を兼ねられる |
| デメリット | 掛けた分は戻らない | 保険料が高く家計を圧迫しやすい・中途解約で元本割れも |
| 向いている人 | 必要な期間だけ大きく備えたい人 | 強制的に積み立てたい人 |
たとえば月3,000円の掛け捨て型なら年36,000円の負担で大きな保障を持てます。一方、同じ保障を貯蓄型で持つと月1万円台になることもあり、年12万円以上の差が出るケースもあります。その差額を自分でNISAなどに回したほうが、結果的に効率が良いと考える人も少なくありません。「保障は掛け捨てで安く確保し、貯蓄は別で行う」という考え方は、家計をシンプルに保つ一つの型です。
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見直しの手順:棚卸し→公的保障を差し引く→不足だけ補う
実際の見直しは、次の4ステップで進めるとスムーズです。手順を表にまとめます。
| 手順 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| (1) 現契約の棚卸し | 加入中の保険を全部書き出す | 保障内容・月額・更新時期を一覧に |
| (2) 公的保障を差し引く | 高額療養費・遺族年金でカバーされる分を引く | 重複している保障を見つける |
| (3) 不足だけ補う | 公的保障で足りない部分のみ残す | 「念のため」の上乗せは外す候補に |
| (4) 相見積もり | 複数社・複数プランを比べる | 同じ保障で保険料が安い選択肢を探す |
棚卸しでは、毎月いくら払っているかを年額に換算してみると効果が見えやすくなります。たとえば月8,000円の保険を3本かけていれば月24,000円、年間でおよそ288,000円です。このうち公的保障と重複している部分を1本外せるなら、年10万円前後を浮かせられる計算になります。浮いたお金を生活防衛資金や積立に回せば、家計の安心感はむしろ高まります。
相見積もりの際は、同じ保障内容でそろえて比較するのがコツです。保障額や条件がバラバラだと、保険料の高い・安いを正しく比べられません。
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不安を煽る勧誘に流されないための判断軸
保険の見直しでいちばん大切なのは、「不安をあおる言葉」で決めないことです。「もしものとき大変ですよ」「みんな入っていますよ」といった言葉は判断材料になりません。次の判断軸を持っておくと、落ち着いて選べます。
ひとつ目は「この保障がないと、貯金で本当に対応できないのか?」と自問することです。数万円で済む出来事なら、保険より貯金で備えるほうが効率的です。ふたつ目は「公的保障と重複していないか?」を確認すること。三つ目は「保険料が手取りの数%を超えていないか?」という家計目線です。
その場で契約を迫られても、いったん持ち帰って家計簿と照らし合わせる時間を取りましょう。良い保険は、急いで決めなくても逃げていきません。冷静に「不足分だけを補う」姿勢を保てば、勧誘に流されることはぐっと減ります。
まとめ
- 保険は「起きたら家計が破綻する大きなリスク」に絞り、少額の出来事は貯金で備える
- 最初に確認する3点は (1)公的保障の範囲 (2)本当に必要な保障額 (3)保険料の家計負担
- 高額療養費や遺族年金でカバーされる部分まで二重に買わない(最新額は公式で確認)
- 見直しは「棚卸し→公的保障を差し引く→不足だけ補う→相見積もり」の順で進める
- 不安をあおる勧誘ではなく、貯金・重複・家計負担の判断軸で落ち着いて決める
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参考にした公式情報
- 厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへ:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html
- 厚生労働省 遺族年金(年金制度の案内):https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/jukyu/izoku.html
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