保険を見直して月1万円減らす3つの視点
日本は世界有数の保険大国で、多くの人が必要以上の保険に入っています。公的保険でカバーされる範囲の確認から、不要な保険の見極め方まで、月1万円の保険料削減を実現する3つの視点を解説します。
✓この記事でわかること
日本は世界有数の保険大国で、多くの人が必要以上の保険に入っています。公的保険でカバーされる範囲の確認から、不要な保険の見極め方まで、月1万円の保険料削減を実現する3つの視点を解説します。
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2026年6月19日 制度改正確認済み
年金・医療・介護制度:年金額、在職老齢年金の基準額、高額療養費、介護保険料・自己負担は年度や所得区分で変わります。本文の金額は記載年の目安として読み、実際の受給・負担額は日本年金機構、厚生労働省、加入先へ確認してください。 公式情報を確認
「万一のために」と思って加入した保険が、気づいたら月3〜5万円の負担になっていた…という方は少なくありません。生命保険・医療保険・がん保険・就業不能保険・学資保険など、気づけばいくつもの保険に入っていることがあります。でも、日本には充実した公的保険制度があります。それを理解すると「実はこの保険は不要だった」と気づくことが多いです。今日は、保険を月1万円削減するための3つの視点をお伝えします。
日本の公的保険制度を理解する
まず、多くの人が「あまり知らない」公的保険制度の充実度を確認しましょう。
日本の公的医療保険の主なカバー範囲
| 制度 | 内容 | 自己負担上限 |
|---|---|---|
| 公的健康保険 | 医療費の70〜90%をカバー | 3〜30%の自己負担 |
| 高額療養費制度 | 月の医療費が一定額を超えると還付 | 月8万〜9万円程度(所得により異なる) |
| 傷病手当金 | 病気・ケガで休業時に給与の2/3を最大1年6ヶ月支給 | - |
| 障害年金 | 障害が残った場合に年金が支給 | - |
| 遺族年金 | 死亡した場合に遺族に年金が支給 | - |
高額療養費制度の威力
高額療養費制度は、1ヶ月の医療費が高額になった場合に一定額以上を健康保険が負担してくれる制度です。
| 所得区分 | 月の自己負担上限の目安 |
|---|---|
| 低所得者 | 約35,400〜57,600円 |
| 一般的な会社員 | 約80,000〜88,000円 |
| 高所得者 | 約167,000〜253,000円 |
がんの手術・入院などで医療費が100万円かかっても、一般的な会社員なら月の自己負担は約8〜9万円が上限です。さらに「限度額適用認定証」を事前に取得すれば、窓口での支払いを自己負担上限額以内に抑えられます。
視点1:「本当に必要な保険か」を考える
保険の役割は「万一の際に自分では支払えない大きな損失をカバーすること」です。
保険が本当に必要なケース
| シナリオ | 保険の必要性 |
|---|---|
| 死亡した際に扶養家族が困る | 生命保険(収入保障・定期保険)が必要 |
| 長期入院・就業不能になった場合 | 傷病手当金では足りない場合は就業不能保険が有効 |
| 自分の車が事故を起こした場合 | 自賠責+任意自動車保険は必須 |
| 誰かに損害を与えた場合 | 個人賠償責任保険は月数百円で必須 |
保険の必要性が低いケース
| シナリオ | 理由 |
|---|---|
| 独身・扶養家族なし | 死亡しても困る人がいないため生命保険の必要性が低い |
| 医療保険(一般的な入院) | 高額療養費制度+傷病手当金でほぼカバーできる場合が多い |
| がん保険 | 高額療養費制度・傷病手当金・先進医療特約で十分な場合も |
| 学資保険 | 手数料が高く、低金利環境では貯蓄として効率が悪い |
特に「独身で子どもがいない方の生命保険」は不要なことが多いです。死亡しても困る扶養家族がいなければ、生命保険の必要性は極めて低くなります。
視点2:「掛け捨て型」を基本にする
保険選びで「貯蓄型(終身保険・養老保険)」vs「掛け捨て型(定期保険)」の選択があります。
| 種類 | 月額の目安 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 定期保険(掛け捨て・20年) | 2000〜5000円 | 必要な期間だけ保障。安価 | ◎ |
| 終身保険(貯蓄型) | 1万〜3万円以上 | 死亡保障+解約返戻金あり | △(コスト高) |
| 養老保険 | 1万〜3万円以上 | 一定期間後に満期保険金 | △(利回りが低い) |
| 収入保障保険 | 2000〜6000円 | 年金形式で遺族に支払い | ○(コスパ良) |
「終身保険は貯蓄になる」というイメージがありますが、利回りが低く(0.5〜1%程度)、同じ金額を低コストのインデックス投資に回す方が長期的にはリターンが高いことが多いです。「保険は保険、貯蓄は貯蓄」と分けて考えるのが合理的です。
視点3:定期的に見直す習慣をつける
ライフステージが変わると、必要な保険も変わります。
ライフステージ別の見直しポイント
| イベント | 見直すべき保険 |
|---|---|
| 結婚 | 生命保険の保険金額を検討。独身時は不要でも必要になる場合がある |
| 子どもが生まれた | 生命保険の保険金額を増やす。学資保険は代替投資と比較する |
| 子どもが独立した | 生命保険の保険金額を減らす。不要になる保険もある |
| 定年退職 | 退職後は収入が減るため、保険料の見直しが必要 |
| 住宅購入(ローン) | 団体信用生命保険(団信)が死亡リスクをカバーするため、生命保険を見直せる場合がある |
住宅ローンと生命保険の重複チェック
住宅ローンを組むと多くの場合「団体信用生命保険(団信)」に加入します。これは「ローン返済中に死亡または高度障害になった場合、残りのローンが保険から支払われる」制度です。
つまり、住宅を購入した後は「死亡した際の残されたご家族への生命保険」の必要額が大幅に下がる場合があります。家賃の代わりにローンが保険でカバーされるためです。
保険料削減のシミュレーション
| 見直し内容 | 削減額(月) |
|---|---|
| 不要な医療保険の解約 | 3000〜8000円 |
| 終身保険→定期保険への切り替え | 5000〜15000円 |
| 不要な特約の削除 | 1000〜3000円 |
| 独身なのに生命保険を解約 | 3000〜10000円 |
| 学資保険→積立投資への切り替え | 差額が投資に回せる |
適切に見直せば、月1万円以上の削減が十分可能です。年間12万円、10年で120万円の差になります。
保険の見直しができる場所
| 方法 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| 保険ショップ(ほけんの窓口等) | 無料 | 複数社を比較できる |
| FP(ファイナンシャルプランナー)相談 | 無料〜数万円 | 中立的なアドバイスが得られる |
| 保険会社のオンライン相談 | 無料 | 自社製品のみの提案になる |
| 自分で比較サイトを使う | 無料 | 自分のペースで比較できる |
まとめ
- 日本の高額療養費制度により、月の医療費の自己負担上限は一般的な会社員で約8〜9万円
- 独身で扶養家族がいない場合、生命保険の必要性は極めて低い
- 終身保険(貯蓄型)は利回りが低く、「保険は掛け捨て、貯蓄は投資」と分けた方がお得
- 住宅ローン加入時の団信により、生命保険の保険金額を減らせるケースが多い
- ライフステージが変わるたびに保険を見直す習慣で、月1万円の削減は十分達成できる
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