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損益通算で節税する:含み損ポジションの賢い活用法

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19

投資の損益通算とは何か、どう活用すれば節税できるか。含み損銘柄の売却タイミング・損出し・繰越控除の使い方を具体例とともに解説します。

✓この記事でわかること

投資の損益通算とは何か、どう活用すれば節税できるか。含み損銘柄の売却タイミング・損出し・繰越控除の使い方を具体例とともに解説します。

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この記事の目次

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損益通算で節税する:含み損ポジションの賢い活用法

投資をしていると、どうしても含み損(評価損)が発生することがあります。「下がってしまった。もう忘れよう」と放置するのではなく、その含み損を節税に活用する方法があります。

「損益通算」と「損失の繰越控除」を使いこなすことで、払いすぎた税金を取り戻せる場合があります。


損益通算とは?基本の仕組み

損益通算とは、同じ口座内の利益と損失を合算して税金を計算する仕組みです。

例:同一年内の損益通算

取引 損益
A銘柄の売却益 +50万円
B銘柄の売却損 -20万円
通算後 +30万円

通算なし:50万円に約20%の税金 = 約10万円の税金
通算あり:30万円に約20%の税金 = 約6万円の税金

差額4万円が節税になります。


異なる口座間での損益通算

複数の証券口座を持っている場合、口座間での損益通算が可能です。

同一年内の複数口座の損益通算

口座 損益
楽天証券(特定口座):A銘柄 +40万円
SBI証券(特定口座):B銘柄 -15万円
確定申告で通算 +25万円

ただし、**特定口座(源泉徴収あり)**同士でも異なる証券会社の口座は自動では通算されません。確定申告が必要です。


損失の繰越控除:今年の損失を3年先まで使える

損益通算してもまだ損失が残る場合、最大3年間繰り越して将来の利益と相殺できます。

3年繰越の例

年 損益 控除後利益 課税額
2026年 -100万円損失 − 0円
2027年 +40万円 -60万円繰越 0円
2028年 +50万円 -10万円繰越 0円
2029年 +30万円 +20万円 約4万円

2026年の-100万円損失を活かすことで、2027〜2028年の合計90万円の利益を非課税にできました。

この繰越控除を使うには確定申告が必須です。自動では適用されません。


「損出し」とは:含み損を実現損に変える節税テクニック

損出しとは、含み損が出ている銘柄を意図的に売却して損失を確定させ、その年の利益と相殺する方法です。

損出しの流れ

  1. 含み損が出ているB銘柄を売却 → 損失が確定
  2. その損失で同年の他の利益を相殺(税金が減る)
  3. 翌営業日以降にB銘柄を再購入(同じ銘柄をまた保有)

「売ったのに結局同じ銘柄を買い直す」のはおかしく聞こえますが、税務上の損失を確定させながら、投資ポジションを維持できるのが損出しの特徴です。

損出しの具体例

前提:

  • A銘柄に+80万円の含み益がある(売ったら約16万円の税金)
  • B銘柄に-30万円の含み損がある

損出し実施後:

  • B銘柄を売って-30万円の損失を確定
  • A銘柄の+80万円と通算 → 課税対象は50万円
  • 税金:50万円 × 20% = 約10万円(本来16万円)

節税額:約6万円


損出しの注意点:知らないと損する3つのルール

注意1:NISA口座の損失は損益通算できない

NISA口座内で損失が出ても、特定口座・一般口座の利益と通算することはできません。これはNISAの重大なデメリットのひとつです。

注意2:同日の売り買いは「洗い売り」とみなされないよう注意

同じ銘柄を同一日に売って買い直すと、税務上「売買なし」とみなされる場合があります。翌営業日以降に買い直すのが安全です(ただし日本では明確な規定がなく、米国のwash-sale ruleとは異なります)。

注意3:株式と投資信託の損益通算の範囲

  • 株式の損益 ↔ 株式の損益:通算可
  • 投資信託の損益 ↔ 投資信託の損益:通算可
  • 株式の損益 ↔ 投資信託の損益:通算可
  • 不動産の損益 ↔ 株式の損益:通算不可(別の所得区分)

損益通算に確定申告が必要なケース

状況 確定申告
同一証券会社(特定口座・源泉徴収あり)内のみ 不要
異なる証券会社の口座間で通算したい 必要
損失を3年間繰り越したい 毎年申告が必要
特定口座(源泉徴収なし)の場合 必要

年末に実施すべき節税アクション(12月チェックリスト)

  • 各証券口座の損益状況を確認した
  • 今年の利益と損失のバランスを計算した
  • 損出しすべき含み損銘柄がないか確認した
  • 損出し実施(12月末ギリギリは決済に時間がかかるため12月中旬までに)
  • 来年の繰越控除のために確定申告する計画を立てた

損出しは12月中旬〜下旬が勝負。大晦日ギリギリでは株式の決済が間に合わない場合があります。


まとめ:損失は「資産」として活用する

含み損は誰もが経験する投資の現実です。しかし、放置するのではなく節税に活用する「資産」として考えることが、長期投資家のスマートな姿勢です。

損益通算と繰越控除を使いこなせば:

  • 同年内:利益と損失を相殺して税金を減らせる
  • 翌3年:繰り越して将来の税金を減らせる

どちらも確定申告が必要なので、毎年12月と翌年3月の確定申告を習慣にしましょう。

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