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損出しの方法:年末に損失を確定させて節税する投資テクニック

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19

投資の損出し(タックスロスハーベスティング)の方法を詳しく解説。年末に含み損を実現させて利益と相殺し、税金を取り戻す具体的な手順と注意点を紹介します。

この記事でわかること

投資の損出し(タックスロスハーベスティング)の方法を詳しく解説。年末に含み損を実現させて利益と相殺し、税金を取り戻す具体的な手順と注意点を紹介します。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
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この記事の目次

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損出しとは?仕組みをわかりやすく解説

「損出し」(タックスロスハーベスティング)とは、含み損のある投資資産をあえて売却して「損失を確定」させ、その年の「利益」と相殺することで税金を減らすテクニックです。

通常、株式や投資信託の売却益には20.315%所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかります。しかし損失と利益を相殺(損益通算)することで、課税される利益を減らすことができます。


損出しの具体例

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例:A株で50万円の利益、B株で30万円の含み損がある場合

損出しをしない場合:

  • A株の利益:50万円
  • 税金:50万円 × 20.315% = 約10.2万円

B株の含み損(30万円)を損出しした場合:

  • A株の利益:50万円
  • B株の損失(確定):30万円
  • 課税される利益:50万円 - 30万円 = 20万円
  • 税金:20万円 × 20.315% = 約4.1万円

節税効果:10.2万円 - 4.1万円 = 約6.1万円の節税


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損出しの手順

ステップ1:年内の利益・損失を確認する

10〜11月頃に、以下を確認します:

  • 証券口座の「取引報告書」または「損益照会」機能
  • 今年すでに確定した利益(売却益・配当など)
  • 保有中の銘柄の含み益・含み損

ステップ2:損出しする銘柄を選ぶ

含み損のある銘柄の中から、損出しに使う銘柄を選びます。

選ぶ際の判断基準:

  • 今後も保有し続けたい銘柄(損出し後に買い戻す)
  • または、もう保有する必要のない銘柄(そのまま売却で整理)

ステップ3:売却(損出し実行)

売却することで含み損が「確定損失」になります。この損失が今年の利益と相殺されます。

重要:損出しは年内に売却が完了している必要があります。

通常、株式の決済は売却から2営業日後(T+2)です。12月末の場合、大納会(最終取引日)の2営業日前までに売却する必要があります。

ステップ4:買い戻し(損出し後も保有したい場合)

売却した翌日以降に同じ銘柄を買い戻すことで、実質的なポジションを維持できます。

注意:「同日中の売り戻し」はNG

同日に売却・買い戻しをしてしまうと、損失が「なかったこと」にされる可能性があります(総平均法での取得単価計算の影響)。必ず翌日以降に買い戻しましょう。


損益通算できる組み合わせ

すべての利益・損失が相殺できるわけではありません。損益通算できる組み合わせを理解しましょう。

同一区分での損益通算(特定口座内)

株式等の譲渡益・損失の通算:

  • 上場株式の売却益・損失
  • 上場投資信託(ETF)の売却益・損失
  • 投資信託の売却益・損失

これらは同じ「申告分離課税」の区分で通算できます。

配当金との損益通算:

  • 上場株式等の配当金・投資信託の分配金

売却損失と配当金を申告することで、課税済みの配当所得税を一部取り戻せる場合があります(要確定申告)。

損益通算できないもの

  • 新NISA口座の損失は通算不可
  • 仮想通貨雑所得区分)と株式の損益通算は不可
  • 不動産売却損と株式利益の通算は不可(別区分)

繰越控除も活用する

当年の利益を上回る損失が出た場合、損失を翌年以降3年間繰り越すことができます(繰越控除)。

例:2025年に100万円の損失が出て相殺できる利益が40万円だった場合

  • 2025年:40万円の損失を相殺 → 残り60万円の損失を翌年へ繰り越し
  • 2026年:60万円以内の利益は非課税に

繰越控除を使うには確定申告が必要です(特定口座・源泉徴収ありの場合でも)。


新NISAの損失は損出しに使えない

注意点として、新NISA口座での損失は損益通算・繰越控除に使えません

新NISAは利益が非課税である一方、損失も「なかったことになる」扱いです。そのため、含み損のある新NISA銘柄を売却しても、節税効果はありません。

損出しは特定口座(一般口座)の保有銘柄でのみ有効な手法です。


損出しを実行する際の注意点

注意1:買い戻し価格が上がるリスク

損出し後、翌日に買い戻そうとしたら株価が上昇していた、ということもあり得ます。感情的にならず、事前に「この価格以内なら買い戻す」を決めておくと良いでしょう。

注意2:取引コストを考慮する

売却・購入ともに売買コスト(手数料)がかかります(多くのネット証券は現在「ゼロコミッション」ですが確認を)。

注意3:年末の取引には注意

年末は株式市場が薄くなり、約定値が不利になるケースもあります。急ぎすぎず、余裕を持って計画しましょう。

注意4:確定申告が必要な場合がある

損益通算・繰越控除を使う場合、確定申告が必要です。特定口座(源泉徴収あり)でも、損失の繰越控除を使うには確定申告が必要になります。


損出しのベストなタイミング

毎年11〜12月が基本

年内の損益状況を確認し、12月の大納会前(2営業日前まで)に実行するのが基本です。

大きな利益が出た年に特に有効

株式投資では、利益が大きくなった年ほど損出しの節税効果が大きくなります。まとまった利益確定が発生した年の年末に必ず確認しましょう。


まとめ:損出しは「賢い投資家の当たり前の習慣」

損出しは節税を目的とした合法的・合理的な投資テクニックです。「損を確定させる」という心理的なハードルはありますが、税金として消えるよりも「同じ銘柄に再投資する」方が経済合理性があります。

年末の投資チェックリストとして:

  1. 今年の確定利益・確定損失を確認する
  2. 含み損の銘柄を洗い出す
  3. 損出しで相殺できる利益と金額を計算する
  4. 12月の大納会2営業日前までに実行する
  5. 翌日以降に同銘柄を買い戻す(保有継続の場合)

このルーティンを毎年末に行うだけで、長期的には数十万円単位の節税効果になることもあります。

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本記事は情報提供を目的としており、税務相談については税理士等の専門家にご相談ください。


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