シングルマザー・ファーザーの教育費対策:使える支援制度まとめ
ひとり親家庭が使える教育費支援制度を網羅的に解説。就学援助・ひとり親家庭等医療費助成・母子父子寡婦福祉資金など、国・自治体の支援をフル活用する方法を紹介します。
✓この記事でわかること
ひとり親家庭が使える教育費支援制度を網羅的に解説。就学援助・ひとり親家庭等医療費助成・母子父子寡婦福祉資金など、国・自治体の支援をフル活用する方法を紹介します。
この記事の目次
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2026年6月19日 制度改正確認済み
子育て・教育・休業給付:児童手当、教育支援、育児休業給付は対象年齢、所得、子の人数、休業時期などで条件が変わります。2025年以後に始まった出生後休業支援給付などもあるため、本文の金額だけで判断せず、申請時点の公式条件を確認してください。 公式情報を確認
労働・雇用制度:育児・介護休業、雇用保険、最低賃金、残業・有給休暇の条件は施行日や地域、雇用形態で異なります。退職・副業・休業の判断前に、厚生労働省の最新制度と労働条件通知書を確認してください。 公式情報を確認
「1人で子どもを育てながら教育費を準備するのは限界……」
シングルマザー・ファーザーにとって、教育費の確保は特に切実な問題です。しかし、ひとり親家庭向けの支援制度は思っている以上に充実しています。
「制度を知らないから使っていない」ということがないよう、この記事では国・自治体が用意している支援制度を網羅的に解説します。
ひとり親家庭が使える主な支援制度の全体像
ひとり親家庭向けの支援は、大きく以下のカテゴリに分かれます。
- 現金給付系(児童扶養手当・児童手当等)
- 医療費支援(ひとり親家庭等医療費助成)
- 教育費支援(就学援助・奨学金・教育資金貸付)
- 住居支援(母子・父子福祉住宅等)
- 就労支援(職業訓練・資格取得支援等)
- 税制優遇(ひとり親控除等)
1. 児童扶養手当
制度の概要
18歳未満の子どもを養育するひとり親家庭等に支給される手当です。
支給額(2026年現在・月額):
| 子どもの人数 | 全額支給 | 一部支給 |
|---|---|---|
| 1人 | 45,500円 | 10,740〜45,490円 |
| 2人目加算 | 10,750円 | 5,380〜10,740円 |
| 3人目以降(1人につき) | 6,450円 | 3,230〜6,440円 |
所得制限: 本人の年収によって全額支給・一部支給・支給停止に分かれます。全額支給は本人年収約160万円以下が目安。
**申請先:**市区町村の子育て支援課・福祉課
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2. ひとり親家庭等医療費助成制度
制度の概要
ひとり親家庭の親と子の医療費(保険診療の自己負担分)を自治体が助成する制度です。
対象:
- 18歳未満の子どもとその親権者
- 自治体によっては20歳未満まで対象
助成内容:
- 一般医療費の自己負担分(通院・入院)を全額または一部助成
- 都道府県・市区町村によって内容が異なる
子どもが多く病院にかかる時期は特に助かります。必ずお住まいの自治体で申請しましょう。
3. 就学援助制度(小・中学校)
教育費の実費補助
低所得世帯(生活保護世帯・準要保護世帯)の小・中学生の保護者に、学用品費・修学旅行費・給食費等を補助する制度です。
ひとり親家庭は基準に該当しやすい: ひとり親家庭は収入が1人分のため、就学援助の所得基準に該当しやすい傾向があります。
補助の内容(目安):
- 学用品費:年間1〜2万円
- 体育実技用具費:購入費の実費補助
- 修学旅行費:実費補助
- 給食費:全額補助(生活保護世帯)または一部補助
**申請先:**子どもが通う学校または市区町村の教育委員会
4. 高校の就学支援金と上乗せ補助
就学支援金(授業料補助)
ひとり親家庭は年収が低いケースが多く、就学支援金の高額支給区分(年収590万円未満:月33,000円)に該当する可能性が高い。
ひとり親家庭向け上乗せ補助
都道府県・市区町村によっては、ひとり親家庭に対して就学支援金への上乗せ補助を行っている場合があります。お住まいの自治体の教育委員会で確認しましょう。
奨学給付金(返済不要)
低所得世帯の高校生には、授業料以外の教育費(教科書代・通学費等)を補助する「高校生等奨学給付金」があります。
ひとり親家庭(非課税世帯)の給付額:
- 国公立高校生:年間約14万円
- 私立高校生:年間約18万円
5. 大学等への進学支援:修学支援新制度
給付型奨学金と授業料減免
ひとり親家庭は所得が低い場合が多く、高い区分の給付型奨学金と授業料減免を受けられる可能性があります。
第1区分(住民税非課税世帯)の場合:
- 国公立大学(自宅外):月66,700円の奨学金+授業料全額免除
- 私立大学(自宅外):月75,800円の奨学金+授業料(上限)全額免除
4年間に換算すると数百万円の支援になります。
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6. 母子父子寡婦福祉資金貸付金
教育資金の低利融資
ひとり親家庭を対象とした低利・無利子の資金貸付制度です。教育費に関連するものとして以下があります。
就学支度資金: 高校・大学等への入学に必要な費用(入学金・制服・教材等)の貸付
修学資金: 高校・大学等の授業料・書籍代等の貸付
就職支度資金: 就職・転職に必要な費用の貸付
特徴:
- 連帯保証人がいれば無利子
- 連帯保証人なしでも年利1.5%と低利
**申請先:**都道府県・市区町村の福祉事務所
7. ひとり親控除(税制優遇)
ひとり親控除の概要
2020年から始まった「ひとり親控除」で、未婚のシングルパレントを含む一定のひとり親に35万円の所得控除が適用されます。
適用条件:
- 婚姻していないひとり親(離婚・死別・未婚)
- 生計を一にする子どもがいる(総所得48万円以下)
- 合計所得金額が500万円以下
節税効果:
- 35万円×所得税率(10%の場合)=3.5万円の所得税節税
- 住民税控除(30万円分):3万円の節税
- 合計:約6.5万円の節税効果
8. ひとり親家庭の就労支援
教育費を確保するには収入の確保も重要です。ひとり親家庭向けの就労支援制度があります。
高等職業訓練促進給付金
看護師・保育士・介護福祉士・理学療法士等の資格取得を目指すひとり親に、修業期間中に毎月給付金が支給される制度です。
給付額(月):
- 住民税非課税世帯:月100,000円(最後の12ヶ月は140,000円)
- 住民税課税世帯:月70,500円(最後の12ヶ月は110,500円)
これにより、資格取得のために仕事を減らした際の収入減を補えます。
自立支援教育訓練給付金
ひとり親が雇用保険の教育訓練給付の指定講座を受講した場合、受講費用の60%(上限20万円)が支給されます。
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ひとり親家庭の支援制度活用チェックリスト
- 児童扶養手当の申請をした(または受給中)
- ひとり親家庭等医療費助成を利用している
- 就学援助の申請をした(小・中学生の子どもがいる場合)
- 高校生の就学支援金・奨学給付金を申請した
- 大学の修学支援新制度(給付型奨学金)の対象か確認した
- 母子父子寡婦福祉資金の教育資金貸付を把握している
- ひとり親控除を確定申告・年末調整で申請した
- 就労支援(高等職業訓練・自立支援給付)の情報を集めた
相談窓口を積極的に活用する
ひとり親家庭向けの支援は多岐にわたり、個人で全てを把握するのは大変です。以下の相談窓口を積極的に利用しましょう。
- ひとり親家庭等日常生活支援事業:生活支援員の派遣等
- 母子・父子自立支援員:市区町村の福祉事務所に在籍(就労・生活相談)
- ひとり親サポートセンター:都道府県が設置
- 法テラス(法律相談):養育費・離婚に関する法的相談
まとめ
ひとり親家庭が使える支援制度は、知らないだけで使えていないものが多くあります。
特に以下は最優先で確認・申請してください:
- 児童扶養手当(毎月の現金給付)
- ひとり親家庭等医療費助成(医療費の軽減)
- 就学援助(小・中学校の教育費補助)
- ひとり親控除(年間約6.5万円の節税)
- 大学の修学支援新制度(給付型奨学金・授業料免除)
一人で抱え込まず、窓口に相談することで、知らなかった制度に気づくことができます。
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