保険の見直し完全ガイド【本当に必要な保険は3種類だけ】
保険の見直し方を完全解説。本当に必要な保険は3種類だけという考え方、不要な保険を見分けるチェックリスト、見直しの手順まで詳しく紹介します。
✓この記事でわかること
保険の見直し方を完全解説。本当に必要な保険は3種類だけという考え方、不要な保険を見分けるチェックリスト、見直しの手順まで詳しく紹介します。
「保険でもしもに備える」は正しいか?
日本人は世界で最も保険好きな国民のひとつです。しかし「保険でもしもに備える」という考え方は、多くの場合過剰な保険加入につながっています。
お金のプロ(リベラルアーツ大学)のお金のプロが長年伝えてきた保険の考え方は非常にシンプルです。
「保険は、自分では賄えない大きなリスクにだけ備えるもの」
この考え方に基づくと、本当に必要な民間保険は3種類のみという結論に至ります。
保険を考える前に知っておくべき日本の公的保険
公的保険の充実度を理解する
日本には世界的に見ても充実した公的保険制度があります。これを知らずに民間保険に加入すると、同じリスクを二重にカバーする無駄な支出になります。
医療費に関する公的保険:
- 高額療養費制度:1ヶ月の医療費の自己負担が最大8〜9万円程度(年収により異なる)に抑えられる
- 限度額適用認定証:事前に申請すれば窓口での支払いを限度額以内に抑えられる
所得保障に関する公的保険:
- 傷病手当金(会社員・公務員):病気やケガで働けない場合、最大1年6ヶ月、給与の2/3相当が支給
- 雇用保険(失業給付):会社都合退職なら待機期間なし。自己都合でも3ヶ月後から支給
遺族に関する公的保険:
- 遺族基礎年金:死亡した場合に子のある配偶者・子供に年金が支給
- 遺族厚生年金(会社員):さらに厚生年金から遺族給付あり
これらの制度だけで、多くのリスクは相当程度カバーされます。
本当に必要な保険3種類
必要な保険①:掛け捨ての死亡保険(定期保険・収入保障保険)
必要な人: 自分が死亡した場合、生活に困る家族がいる人
特に:
- 子どもが小さい(教育費がかかる)
- 配偶者が専業主婦(夫)で収入がない
- 住宅ローンを抱えている(団信があれば不要)
おすすめの種類:収入保障保険
一定期間内に死亡した場合、残りの期間、毎月一定額(例:月20万円)を遺族に支払う保険。子どもが独立するまで」「配偶者が働けるようになるまで」の間だけ必要な保障なので、期間限定の掛け捨て型が最適です。
保険料目安:30歳・月20万円保障・60歳まで・非喫煙者 = 月2000〜3000円程度
必要な保険②:就業不能保険
必要な人: 長期間働けなくなった場合に生活が成り立たない人
公的な傷病手当金は最大1年6ヶ月ですが、がん・うつ病・脳卒中などは長期療養が必要になることがあります。
就業不能保険は「連続して30日(または90日)以上働けない状態が続く場合」に毎月一定額が支払われます。
保険料目安:35歳・月10万円保障・65歳まで ≒ 月3000〜5000円
必要な保険③:自動車保険(対人・対物賠償)
必要な人: 車を運転するすべての人
必ず加入すべき内容:
- 対人賠償:無制限(人を傷つけた場合の賠償)
- 対物賠償:無制限(物を壊した場合の賠償)
一つの事故で数千万円〜数億円の賠償責任が発生することがあります。自分では到底払えないこのリスクは保険で備えるべきです。
※ 任意保険(民間)への加入が必須です。自賠責保険だけでは不十分です。
不要な保険チェックリスト
以下の保険は、多くの場合「不要」または「見直しが必要」です。
□ 終身保険 保険料が高く、解約返戻金の運用効率が悪い。保障目的なら定期保険に切り替えを検討。
□ 学資保険 「教育費を保険で貯める」は非効率。NISAを使った積立投資の方がリターンが高い。
□ がん保険(単独) がんの治療費は高額療養費制度でカバーされる。長期療養に備えるなら就業不能保険の方が包括的。
□ 女性疾病特約・三大疾病特約 追加費用に見合う保障か要確認。多くの場合、高額療養費制度で対応可能。
□ 個人年金保険 手数料が高く、運用効率が悪い。iDeCo・NISAへの切り替えを検討。
□ 外貨建て・変額保険 元本割れリスクがあり、複雑な手数料構造。保険と投資は分けるのが原則。
□ 子どもの医療保険 子どもの医療費は多くの都道府県で無料または低額。公的補助を確認した上で判断。
保険見直しの実践手順
手順1:現在の保険をすべてリストアップする
確認する項目:
- 保険の種類(何の保険か)
- 被保険者(誰の保険か)
- 保険金額
- 月額保険料
- 契約期間・更新時期
手順2:不要な保険を特定する
先ほどのチェックリストと、公的保険でカバーされる内容を照らし合わせます。
手順3:必要な保険を選び直す
保険の比較サイトを活用:
- 保険スクエアbang:複数社の一括見積もり
- 価格.com保険:条件比較・コスト試算
無料相談の活用(注意点あり):
- 「ほけんの窓口」「保険クリニック」などの無料相談は便利
- ただしアドバイザーは保険会社からのコミッションで収益を得ているため、不要な保険を勧められることもある
- 複数の相談窓口を比較することを推奨
手順4:解約・変更の実施
既存の保険を解約・変更する場合は:
- 解約返戻金の確認:解約時期によっては損になる場合も
- 新しい保険の加入後に解約:保障が途切れないよう順序に注意
- 告知書への正直な記入:虚偽の告知は保険金不払いの原因になる
年齢・ライフステージ別の保険の考え方
20代・独身
必要な保険はほとんどない。車を持っているなら自動車保険のみ。収入が低ければ医療保険も不要(高額療養費制度で対応可能)。
30〜40代・子育て世代
収入保障保険(死亡時に遺族への保障)と就業不能保険が最重要。
50代・子どもが独立後
子どもが独立したら収入保障保険は解約を検討。就業不能保険は老後まで継続。
まとめ
保険の見直しで押さえておくべきポイントをまとめます。
- 公的保険(高額療養費・傷病手当金・遺族年金)を正確に理解する
- 本当に必要な保険は「死亡保険・就業不能保険・自動車保険」の3種類
- 終身保険・学資保険・個人年金は見直し最優先候補
- 保険と貯蓄・投資は分けて考える
- 複数の無料相談窓口を比較して中立的な情報を集める
保険の見直しは一度行えば毎月の節約が続く、費用対効果の高い取り組みです。まず手元にある保険証書を全部出して、何に加入しているかを確認することから始めましょう。
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