保険を見直してFIREを加速:不要な保険を捨てる勇気
保険の見直しでFIREを加速する方法を解説。日本の公的保険の充実度を理解し、不要な民間保険を解約することで年間数十万円の節約とFIRE達成を早める戦略を紹介します。
✓この記事でわかること
保険の見直しでFIREを加速する方法を解説。日本の公的保険の充実度を理解し、不要な民間保険を解約することで年間数十万円の節約とFIRE達成を早める戦略を紹介します。
この記事の目次
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2026年6月19日 制度改正確認済み
年金・医療・介護制度:年金額、在職老齢年金の基準額、高額療養費、介護保険料・自己負担は年度や所得区分で変わります。本文の金額は記載年の目安として読み、実際の受給・負担額は日本年金機構、厚生労働省、加入先へ確認してください。 公式情報を確認
「何かあったときのために」と保険に加入し続けている方は多いのではないでしょうか。しかし、保険料の高さに気づかず、過剰な保険に何十年も払い続けることでFIRE(経済的自由・早期引退)への道が遠のいています。
この記事では、日本の公的保険の充実度を正しく理解したうえで、本当に必要な保険と不要な保険を見極め、保険見直しによってFIREを加速させる方法を解説します。
保険を見直す前に知るべき:日本の公的保険は世界有力候補
日本は国民皆保険制度により、すべての国民が公的医療保険に加入しています。この事実を理解せずに保険に加入すると「二重払い」になってしまいます。
医療費を守る公的保険
高額療養費制度 月の医療費が一定額を超えると、それ以上の負担が免除される制度です。
年収約370〜770万円の会社員の場合、どんなに高額な治療を受けても月の自己負担は最大約8〜10万円程度です(所得に応じて上限額が変わります)。
がんで入院し、100万円の治療費がかかっても自己負担は10万円以下ということです。これを知ると、多くの医療保険・がん保険の必要性が薄れます。
傷病手当金(会社員・会社員などのみ) 病気やケガで仕事を休んだ場合、給与の約2/3が最長18ヶ月支給されます。月収30万円なら月20万円が受け取れます。
障害年金 病気やケガで障害が残った場合に支給される年金です。障害等級に応じて年金が受け取れます。
死亡・遺族を守る公的保険
遺族厚生年金 会社員が死亡した場合、配偶者や子どもに年金が支給されます。子ども2人の場合、月18〜20万円程度が受け取れるケースもあります。
児童扶養手当 ひとり親家庭への支援制度も充実しています。
不要な保険ランキング
第1位:医療保険(多くのケースで不要)
高額療養費制度のおかげで、医療費の自己負担には上限があります。入院が長引いても、1ヶ月あたりの自己負担は限られています。
「医療保険に入っていないと安心できない」という気持ちはわかりますが、月3,000〜10,000円の保険料を30年払い続けると総額108〜360万円。この金額を自分で積立投資していた方が、いざというときの備えとして使えます(自家保険の考え方)。
医療保険が必要なケース
- 自営業・フリーランスで傷病手当金がない人
- 貯金がほぼゼロで緊急資金がない人
第2位:生命保険(独身・DINKSは不要)
生命保険の目的は「自分が死んだときに困る人のための保障」です。
独身者や共働きで生活が成り立つDINKS(共働きで子なし夫婦)には、基本的に高額な生命保険は不要です。扶養家族がいる場合は必要ですが、公的保険(遺族厚生年金)でカバーされる部分を差し引いて考えましょう。
生命保険が必要なケース
- 専業主婦(夫)と子どもがいる世帯主
- 住宅ローン(団体信用生命保険でカバーされることも確認を)
- 高額な借金がある場合
第3位:貯蓄型保険・終身保険(コスパが悪い)
「保険料が戻ってくる」「老後の資金になる」という貯蓄型保険は一見お得に見えますが、実際には掛け捨てより割高で、投資としては低リターンです。
保険は「保障機能」のみに絞り(掛け捨て)、資産形成は別途NISAやiDeCoで行う方がはるかに効率的です。
第4位:子どもの学資保険(NISAで代替可)
子どもの教育資金のための学資保険は、以前は有効な手段でしたが、低金利時代に入ってからは利回りが低下しています。
現在はNISA(成長投資枠)で積立投資する方が、期待リターンが高く柔軟性もあります。
本当に必要な保険
不要な保険を整理したところで、本当に必要な保険を確認しましょう。
①自動車保険(必須)
車を持つなら必須です。ただし特約の付けすぎに注意。基本的には「対人・対物補償は無制限」「車両保険は任意(車の価値による)」が基本です。
②火災保険(必須)
賃貸でも持ち家でも必要です。不動産会社が勧める保険より、自分で選んだ方が安くなることが多いです。
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③就労不能保険(自営業・フリーランスは検討)
会社員には傷病手当金がありますが、自営業者・フリーランスには公的な休業補償がありません。長期間働けなくなった場合のリスクに備えるため、就労不能保険(所得補償保険)は検討の余地があります。
保険見直しでFIREが何年早まるか
具体的に計算してみましょう。
現状の保険料(例)
- 生命保険(終身型):月15,000円
- 医療保険:月5,000円
- がん保険:月3,000円
- 合計:月23,000円
見直し後(例)
- 生命保険(掛け捨て):月3,000円
- 医療保険:解約
- がん保険:解約
- 火災保険:月2,000円(適正価格)
- 合計:月5,000円
月間削減額:18,000円(年間21.6万円)
この18,000円を年利5%の投資に回した場合:
| 期間 | 積立元本 | 運用後の金額 |
|---|---|---|
| 10年 | 216万円 | 約279万円 |
| 20年 | 432万円 | 約741万円 |
| 30年 | 648万円 | 約1,499万円 |
30年で1,500万円近くの差が生まれます。これはFIREを3〜5年早める可能性があります。
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保険見直しのステップ
ステップ1:現在の保険を全部書き出す
手元にある保険証券を全部集め、以下を書き出します。
- 保険名
- 月額保険料
- 保障内容
- 解約返戻金の有無
ステップ2:公的保険でカバーできる範囲を確認する
高額療養費制度・傷病手当金・遺族年金などで、どこまでカバーできるかを確認します。
ステップ3:「解約した場合のリスク」を具体的に考える
「解約したら何が困るか」を具体的に考えてみましょう。漠然とした不安ではなく、具体的なリスク額で考えることが大切です。
ステップ4:不要と判断した保険を解約する
「もったいない」という気持ちはわかりますが、これ以上払い続ける方が損です。解約返戻金がある場合は受け取り、投資に回しましょう。
よくある不安と回答
「もし大きな病気になったら?」 → 高額療養費制度で月の自己負担は限られます。さらに傷病手当金(会社員)があります。生活費の3〜6ヶ月分の緊急予備資金を持っていれば、大半のケースは対応できます。
「終身保険を解約したら返戻金が損に」 → 確かに元本割れの場合があります。ただし、今後払い続ける保険料と、解約して投資に回した場合の将来価値を比較してみてください。多くの場合、解約して投資する方が得です。
「子どもがいるから生命保険は必要では?」 → 必要です。ただし、遺族厚生年金・遺族基礎年金でいくらカバーされるかを計算し、不足分だけを掛け捨て生命保険で補う形にしましょう。
まとめ:保険を「捨てる」ことがFIREへの近道
保険見直しは、多くの人にとって最大の固定費削減チャンスです。
不要な保険を解約することに「不安」を感じるのは自然なことです。しかし、日本の充実した公的保険を理解し、緊急予備資金を確保すれば、その不安の多くは解消されます。
今日のアクション
- 保険証券を全部引っ張り出す
- 月額保険料の合計を計算する
- 高額療養費制度の自己負担上限を確認する
この3ステップから始めてみてください。保険を見直した余裕資金を投資に回すことで、FIREへの道が着実に近づきます。
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