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高齢者施設の費用比較:特養・有料老人ホーム・サ高住

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19(制度・法令の更新情報を反映)

高齢者施設の費用比較:特養・有料老人ホーム・サ高住について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。

この記事でわかること

高齢者施設の費用比較:特養・有料老人ホーム・サ高住について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
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この記事の目次

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# 高齢者施設の費用比較:特養・有料老人ホーム・サ高住、どう選ぶ?

親の介護が現実になってきたとき、まず頭に浮かぶのが「施設に入ってもらうならいくらかかるの?」という費用の心配ですよね。特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢住宅…名前は聞いたことがあっても、それぞれどう違って、費用はどれくらいなのか、わかりにくいのが実情です。

今回は、代表的な高齢者施設の費用を比較しながら、それぞれの特徴や選び方のポイントをカフェでおしゃべりするようにお伝えしていきます。施設選びで後悔しないために、ぜひ参考にしてみてください。

高齢者施設の種類と基本的な違い

高齢者向けの施設には、大きく分けて公的施設民間施設があります。まずはそれぞれの位置づけを整理しておきましょう。

公的施設

  • 特別養護老人ホーム(特養):介護保険施設。要介護3以上が原則。
  • 介護老人保健施設(老健):病院と自宅の中間的な施設。リハビリ目的で在宅復帰を目指す。
  • 介護医療院:長期療養が必要な方向け。

民間施設

  • 有料老人ホーム:介護付き、住宅型、健康型の3種類。入居一時金が高額なことも。
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住):バリアフリーの賃貸住宅に見守りサービスが付いたもの。
  • グループホーム:認知症の方が少人数で共同生活を送る。

それぞれに対象者や費用体系が全く異なります。以下、主要な3タイプ(特養・有料老人ホーム・サ高住)について詳しく見ていきましょう。

特別養護老人ホーム(特養)の費用

特養は、介護保険制度に基づく公的な施設です。費用が比較的安いため希望者が多く、待機者が数百人という施設も珍しくありません。

入居条件

  • 原則として要介護3以上
  • 65歳以上(特定疾病の場合は40歳以上)
  • 特例として要介護1〜2でも認められる場合あり(認知症や虐待など)

費用の内訳

特養の月額費用は、所得や部屋のタイプによって大きく変わります。

項目 金額目安(月額)
施設サービス費(1割負担) 約20,000〜30,000円
居住費(多床室) 約25,000〜40,000円
居住費(個室) 約60,000〜80,000円
食費 約40,000〜50,000円
日常生活費 約10,000〜20,000円
合計 約10万〜15万円
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所得の低い方には負担限度額認定制度があり、居住費・食費が大幅に減額されます。住民税非課税世帯で預貯金が一定額以下なら、月額5万円台で入居できるケースもあります。

メリットとデメリット

メリット:

  • 費用が比較的安い
  • 終身利用が可能
  • 医療・介護体制が整っている

デメリット:

  • 入居待ちが長い(1〜2年以上も)
  • 要介護3以上が原則
  • 部屋が相部屋(多床室)の場合も多い

有料老人ホームの費用

有料老人ホームは民間企業が運営する施設で、サービスや設備の充実度によって費用に大きな幅があります。

3つのタイプ

  1. 介護付き有料老人ホーム:施設のスタッフが24時間介護を提供
  2. 住宅型有料老人ホーム:外部の介護サービスを利用
  3. 健康型有料老人ホーム:自立した方向け(介護が必要になると退去)

費用の内訳

有料老人ホームで特徴的なのが入居一時金です。この一時金は0円から数千万円まで幅があり、施設によって全く異なります。

項目 金額目安
入居一時金 0円〜数千万円(平均500万〜1,000万円程度)
月額利用料 15万〜30万円

月額利用料の内訳:

  • 家賃相当額:5万〜15万円
  • 管理費:3万〜10万円
  • 食費:5万〜7万円
  • 介護サービス費(1割負担):2万〜3万円
  • その他:水光熱費、日常生活費など

入居一時金は、契約時に一括で支払い、数年〜十数年かけて償却される仕組みが一般的です。「初期償却」として入居時に一定割合(20〜30%程度)が償却され、残りは月割りで償却されます。途中退去の場合は未償却分が返還されます。

費用を抑える選択肢

最近は入居一時金0円で月額利用料が少し高めの「月払い方式」を選べる施設も増えています。初期費用を抑えたい方には検討価値があるでしょう。

メリットとデメリット

メリット:

  • 待機期間がほとんどない
  • 設備やサービスが充実
  • 要介護度が低くても入居可能
  • 自立から看取りまで対応する施設も

デメリット:

  • 費用が高い
  • 施設によって質の差が大きい
  • 入居一時金が返還されない場合も

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の費用

サ高住は、2011年に制度化された比較的新しいタイプの高齢者住宅です。賃貸住宅として位置づけられ、安否確認や生活相談のサービスが必ずついています。

入居条件

  • 原則60歳以上(夫婦の場合はどちらかが60歳以上)
  • 自立〜軽度の要介護者が中心
  • 要介護度の制限は施設による

費用の内訳

サ高住には通常、入居一時金に相当する敷金が必要です。

項目 金額目安
敷金 家賃の2〜3ヶ月分(返還あり)
月額家賃 8万〜20万円
共益費・管理費 2万〜5万円
生活支援サービス費 1万〜3万円
食費 4万〜6万円
水光熱費 実費(1万〜2万円)
月額合計 約15万〜30万円

介護が必要な場合は、別途外部の介護サービスを利用します。介護保険の自己負担分(1〜3割)が加算されます。

サ高住の特徴

サ高住は「住宅」なので、賃貸借契約を結びます。通常の賃貸住宅と同じように、退去時には原則として敷金が返還されます。

また、施設によって介護サービスの提供体制が異なります:

  • 併設の訪問介護事業所を利用するタイプ
  • 外部の介護事業所を自由に選べるタイプ
  • 介護付き有料老人ホームのような24時間体制のタイプ

メリットとデメリット

メリット:

  • 初期費用が比較的安い
  • 入退去の自由度が高い
  • 自立度の高い方には快適
  • 立地が良い物件も多い

デメリット:

  • 介護度が上がると対応できない施設も
  • 介護サービスは別料金
  • 施設による質の差が大きい
  • 月額費用は決して安くない

3つの施設タイプを比較してみよう

ここまでの内容を一覧表で比較してみましょう。

項目 特養 有料老人ホーム サ高住
運営 公的 民間 民間
入居条件 要介護3以上が原則 施設により幅広い 原則60歳以上
初期費用 なし 0円〜数千万円 敷金(2〜3ヶ月分)
月額費用 10万〜15万円 15万〜30万円 15万〜30万円
介護体制 施設で提供 施設で提供 外部サービス利用
入居待ち 長い(数ヶ月〜数年) ほぼなし ほぼなし
看取り対応 対応可 施設による 施設による

この表を見ると、費用の安さなら特養サービス重視なら有料老人ホーム住まいとしての自由度ならサ高住という大まかな傾向が見えてきます。

費用以外で見るべき重要ポイント

施設選びは費用だけで決められるものではありません。実際に見学や体験入居をして、以下のポイントもチェックしましょう。

立地とアクセス

家族が定期的に訪問できる場所にあるかは重要です。遠すぎると足が遠のき、本人が寂しい思いをすることも。

スタッフの対応と人員配置

介護スタッフの人数や資格、表情や話し方を観察しましょう。特養では「入居者3人に対してスタッフ1人以上」が基準ですが、手厚い施設では2対1、1.5対1というところもあります。

医療体制

  • 協力医療機関との連携
  • 看護師の配置(24時間いるか、日中のみか)
  • 看取り対応の有無
  • 夜間の緊急時対応

食事の質

毎日の食事は生活の質を大きく左右します。可能なら試食させてもらいましょう。

契約内容の確認

  • 退去条件(介護度が上がった場合など)
  • 費用改定のルール
  • 入居一時金の償却ルールと返還条件
  • 追加費用が発生するケース

特に入居一時金がある施設では、契約書の「重要事項説明書」を必ず熟読してください。

費用の負担を軽くする制度

高齢者施設の費用は決して安くありませんが、利用できる制度もあります。

高額介護サービス費

同じ月に支払った介護保険サービスの自己負担額が上限を超えた場合、超過分が払い戻されます。上限額は所得に応じて異なり、一般的な世帯で月額44,400円です。

特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)

特養や老健などの介護保険施設で、所得の低い方の居住費・食費を軽減する制度です。住民税非課税世帯で、預貯金が一定額以下(単身で1,000万円以下など)の場合に利用できます。

医療費控除

確定申告で医療費控除を受けられる場合があります。介護サービス費用の一部(おむつ代など)も対象になることがあるので、領収書は必ず保管しておきましょう。年間の医療費から保険金等で補填された金額を引き、さらに10万円(または所得金額の5%、いずれか少ない方)を超えた分が控除対象です。上限は200万円です。

※医療費控除の詳細は制度改正の可能性もあるため、最新情報は国税庁のホームページで確認してください。

生活保護

資産や収入が基準以下の場合、生活保護で施設入居が可能なケースもあります。自治体の福祉課に相談してみてください。

まとめ

高齢者施設の費用は、施設のタイプや地域、サービス内容によって大きく異なります。

特養は費用面では最も経済的ですが、入居待ちが長く、要介護3以上という条件があります。すぐに入居が必要な場合や、要介護度が低い段階では現実的ではありません。

有料老人ホームは費用は高めですが、サービスの質や入居のしやすさでは選択肢が広がります。入居一時金の有無や償却ルール、月額利用料の内訳をしっかり確認することが大切です。

サ高住は住宅としての自由度が高く、自立度の高い方には快適ですが、介護度が上がったときの対応は施設によって差があります。

施設選びで大切なのは、本人の状態と家族の希望、そして予算のバランスです。複数の施設を見学し、体験入居ができるなら利用してみて、納得のいく選択をしてください。

費用面で不安がある場合は、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談すると、利用できる制度や地域の施設情報を教えてもらえます。一人で抱え込まず、専門家の力も借りながら、本人にとって最善の選択を目指しましょう。

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