暮らしとお金のカフェ
フリーランス

青色申告65万円控除に必要な3つの条件

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-20

フリーランスや個人事業主が青色申告で65万円控除を受けるための要件を、複式簿記・書類添付・電子申告の3つに分けてやさしく解説します。

この記事でわかること

フリーランスや個人事業主が青色申告で65万円控除を受けるための要件を、複式簿記・書類添付・電子申告の3つに分けてやさしく解説します。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
📋

この記事の目次

あわせて読みたい記事

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。この記事は、フリーランスや副業で事業所得がある方、これから開業する方に向けて書いています。青色申告には10万円・55万円・65万円という3つの特別控除があり、最大の65万円控除を受けるには「3つの条件」を満たす必要があります。何をどう準備すればよいのか、コーヒーでも飲みながら一緒に整理していきましょう。

青色申告特別控除には3つの区分があります

青色申告特別控除は、一律ではありません。記帳の方法や申告のしかたによって、控除額が3段階に分かれています。まずは全体像を表で確認しましょう。

控除額 記帳方法 必要な添付書類 申告方法の要件
10万円 簡易簿記(単式でも可) 損益計算書のみ 特になし
55万円 複式簿記 貸借対照表+損益計算書 紙の申告でも可
65万円 複式簿記 貸借対照表+損益計算書 e-Tax申告または電子帳簿保存
PR・広告 | 比較したあとに確認したい候補
確定申告freee会計

手入力を減らすなら、会計ソフトで先に形を作る

銀行口座やカード明細の連携、申告書作成の流れを先に確認しておくと、確定申告の作業を減らしやすくなります。

freeeを公式で確認

ポイントは、55万円と65万円の差が「申告方法だけ」という点です。帳簿の手間は同じでも、e-Taxで申告するか電子帳簿を保存するかで、控除額が10万円変わります。所得税率がおよそ10〜20%の方なら、年1万〜2万円ほどの節税差になる計算です。この差は毎年積み重なるので、見逃すともったいない部分ですね。

条件1:複式簿記で記帳すること

65万円控除の土台になるのが「複式簿記」での記帳です。複式簿記とは、ひとつの取引を「借方」と「貸方」の両面から記録する方法のこと。たとえば現金で5,000円の備品を買ったら、「消耗品費 5,000円」と「現金 5,000円の減少」をセットで記録します。

簡易簿記(単式)が家計簿のように「いくら使ったか」だけを書くのに対し、複式簿記は「何が増えて何が減ったか」を記録するため、事業の財産の動きが正確につかめます。最初は専門用語に戸惑うかもしれませんが、仕訳のパターンは実際にはそれほど多くありません。日々の取引を3〜5種類のパターンに当てはめていくイメージで、慣れれば1件あたり1分もかからなくなります。

PR・広告 | 仕組みを先に理解したい方へ

確定申告・節税の学習本:複式簿記や青色申告の考え方を体系的に学びたい場合だけ、商品ページで対象範囲や発行年を確認してください。

Amazonで確定申告・節税の本を確認

条件2:貸借対照表と損益計算書を添付すること

2つめの条件は、確定申告書に「貸借対照表」と「損益計算書」の両方を添付することです。この2つは、複式簿記で記帳していれば自動的に作成できる書類です。

  • 損益計算書:1年間の「もうけ」を示す書類。売上から経費を引いて、いくら利益が出たかをまとめます。
  • 貸借対照表:年末時点の「財産の状態」を示す書類。現金・預金・売掛金などの資産と、借入金などの負債を一覧にします。

10万円控除では損益計算書だけで足りますが、55万円・65万円控除では貸借対照表まで求められます。逆にいえば、貸借対照表を作れる帳簿をつけていることが、複式簿記の証明にもなっているわけですね。この2表は「青色申告決算書」という1つの様式にまとまっており、確定申告書と一緒に提出します。

条件3:e-Taxで申告するか電子帳簿を保存すること

3つめが、55万円と65万円を分ける決め手です。次のどちらかを満たすと、控除額が65万円に上がります。

方法 内容 向いている人
e-Taxで電子申告 確定申告書・決算書をオンラインで提出 毎年自宅から申告したい人
電子帳簿保存 一定要件を満たす形で帳簿を電子保存 帳簿管理を本格的に電子化したい人

多くの方にとって取り組みやすいのは、e-Taxでの電子申告です。マイナンバーカードと読み取り対応のスマートフォン、または対応のICカードリーダーがあれば、自宅から申告を完結できます。郵送や窓口に行く手間も省けるので、65万円控除を狙うなら、まずe-Tax申告を選ぶ方が多いとされています。電子帳簿保存には細かな要件があるため、最新の取り扱いは必ず公式情報で確認してください。

開業届と承認申請書の提出期限に注意

青色申告をするには、事前の手続きが必要です。これを忘れると、その年は青色申告ができません。期限を表で押さえておきましょう。

書類 提出期限の目安
開業届(個人事業の開業・廃業等届出書) 開業日からおよそ1か月以内
青色申告承認申請書 原則その年の3月15日まで/その年の1月16日以降に開業した場合は開業日からおよそ2か月以内

たとえば2026年分から青色申告をしたいなら、原則として2026年3月15日までに承認申請書を出しておく必要があります。年の途中で開業した場合は「開業から2か月以内」が目安です。提出が1日でも遅れると翌年分まで待つことになりかねないので、開業届と承認申請書はセットで早めに準備しておくと安心です。期限は変更される場合があるため、最新は公式で確認しましょう。

会計ソフトを使えば複式簿記のハードルは下がります

「複式簿記」と聞くと身構えてしまいますが、実務では会計ソフトが大きな助けになります。クラウド型の会計ソフトには、月額およそ1,000円前後(年額にするとおよそ1万2,000円前後)のプランが多く見られます。これらを使うと、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、仕訳の候補まで提案してくれます。

実務の手順は、おおむね次の流れです。

  1. 開業届と青色申告承認申請書を期限内に提出する
  2. 会計ソフトに口座・カードを連携し、日々の取引を自動取得する
  3. 提案された仕訳を確認・確定していく(月に1〜2回まとめると効率的)
  4. 年末に貸借対照表と損益計算書を自動作成する
  5. ソフトからe-Taxで電子申告して65万円控除を適用する

この流れに乗ってしまえば、簿記の知識が浅くても65万円控除に届きます。書類整理が苦手な方は、領収書や請求書を月ごとに分けて保管しておくと、後の確認がぐっと楽になりますよ。

PR・広告 | 書類整理をラクにしたい方へ

書類整理用の事務収納用品:領収書や請求書を月別に分けて保管したい場合だけ、商品ページでサイズや仕様を確認してください。

Amazonで書類整理用の収納用品を確認

アフィリエイトリンクの見方

上のリンクは検索結果ページではなく、特定の商品ページへ直接つないでいます。気になったときに中身をすぐ確認できるようにするためのものです。あなたの状況に合う場合だけ確認していただき、合わなければ「買わない」という判断もまったく正しい選択です。無理に手に取る必要はありません。

白色申告との比較も見ておきましょう

最後に、青色申告と白色申告の違いも整理しておきます。

項目 白色申告 青色申告(65万円控除)
帳簿 簡易な記帳 複式簿記
特別控除 なし(0円) 最大65万円
手間 比較的少ない やや多い(ソフトで軽減可)
赤字の繰越 不可 原則3年間繰越が可能

控除額の差は明確で、所得税率がおよそ10〜20%の方なら、65万円控除によって年6万5,000円〜13万円ほどの節税につながる計算になります。手間は増えますが、会計ソフトで補えること、赤字を繰り越せるメリットもあることを考えると、事業を続けるなら青色申告を選ぶ価値は十分にあります。

まとめ

  • 青色申告特別控除は10万円・55万円・65万円の3区分。55万円と65万円の差は「申告方法」だけです。
  • 65万円控除の3条件は、(1)複式簿記での記帳、(2)貸借対照表+損益計算書の添付、(3)e-Taxでの電子申告または電子帳簿保存です。
  • 青色申告には事前手続きが必要で、承認申請書は原則その年の3月15日まで、年の途中の開業ならおよそ2か月以内が目安です。
  • 複式簿記は会計ソフトを使えばハードルが下がり、口座連携と自動仕訳で65万円控除に届きやすくなります。
  • 制度の金額や期限は変わることがあるため、申告前に必ず公式情報で最新を確認しましょう。

関連記事

参考にした公式情報

暮らしとお金のカフェでは、暮らしとお金にまつわる情報を、やさしく実用的にお届けしています。

PR・広告⭐ 専門家おすすめ
📋
フリーランス必須専門家おすすめ

freee会計

フリーランスの経理・確定申告をfreeeで効率化

  • 請求書・見積書・領収書を自動管理
  • 銀行口座・クレカ自動連携
  • 確定申告書類を自動作成
  • 30日間無料で試せる
freeeを30日間無料で試す

フリーランス独立後に必ず必要になるソフト。今すぐ試す価値あり。

PR・広告⭐ 専門家おすすめ
💼
案件獲得専門家おすすめ

クラウドワークス

フリーランス案件の獲得はクラウドワークスから

  • 国内最大の案件数(フリーランス案件も豊富)
  • 時間単位・プロジェクト型・コンペ型で選べる
  • 評価・実績を積んでステップアップ
  • 直接取引に向けたポートフォリオ作りにも最適
クラウドワークスで案件を探す(無料)
PR・広告|アフィリエイトリンクを含みます

📚 フリーランス独立を学べる本

フリーランス転身・独立後の経営を学べる書籍

暮らしとお金のカフェ 編集部

副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。

関連記事