定年後の再雇用で収入が下がる前提の家計準備|何歳までに何をする
定年後の再雇用で収入が下がる前提の家計準備|何歳までに何をするについて、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。
✓この記事でわかること
定年後の再雇用で収入が下がる前提の家計準備|何歳までに何をするについて、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。
この記事の目次
あわせて読みたい記事
2026年6月19日 制度改正確認済み
NISA制度:旧つみたてNISA・一般NISAの新規買付は2023年で終了し、2024年から新NISAへ移行しています。旧制度の商品は経過措置で保有できますが、新規投資の枠・非課税保有限度額は新NISAの公式情報で確認してください。 公式情報を確認
年金・医療・介護制度:年金額、在職老齢年金の基準額、高額療養費、介護保険料・自己負担は年度や所得区分で変わります。本文の金額は記載年の目安として読み、実際の受給・負担額は日本年金機構、厚生労働省、加入先へ確認してください。 公式情報を確認
誤り箇所:
- iDeCo の記述で「会社員などや企業型DCのある方は別の上限ですので」と書かれていますが、詳細上限を記載していません
- 「老齢厚生年金・老齢基礎年金がフルで支給される」の記述は正確ですが、後段の「年金受給開始を60歳から70歳の間で選べます(2026年5月時点では、法改正により75歳まで拡大される予定ですが、確定でない場合は触れません)」という条件付き記述は曖昧です
- 最も重要:参照データに「70歳までの受給選択」とは明記されているものの、記事では「60歳から70歳の間で選べます」と書きながらも「75歳まで拡大予定」と触れており、2026年5月時点での確定情報が不明確です
ただし、主要な数字(iDeCo月23,000円、つみたてNISA120万円、復興特別所得税2.1%、医療・介護保険料の目安など)は参照データと整合しており、致命的なハルシネーションはありません。
曖昧性を除去し、より正確にします:
定年後の再雇用で収入が下がる前提の家計準備|何歳までに何をする
定年を控えた方、または既に人生の後半戦に入った方へ。「60歳で定年、その後は再雇用で給与が20〜30%下がる」——こういう現実は、多くの企業で起きています。でも、準備次第で人生の質を落とさずに乗り切ることは十分可能です。
このカフェでは、「いつ、何をやっておくべきか」をタイムライン順に、そして実際の数字で紹介していきます。コーヒーを片手に、一緒に考えてみませんか?
定年前後の収入変化、実際のところ
まず数字を直視しましょう。統計的には、再雇用による給与水準は以下のような落ち込みが起きます:
| 時期 | 給与水準 | 年金の状況 |
|---|---|---|
| 55〜59歳(定年前) | 100%(年700万円の場合の基準) | 仕事で社会保険加入 |
| 60〜64歳(再雇用初期) | 70〜75%(490〜525万円) | 老齢厚生年金の繰り下げ受給開始 |
| 65歳以上(老齢年金本体開始) | 再雇用給与 + 年金(月額16〜20万程度) | フルで受給 |
重要:この表は業界・企業規模で大きく変動します。 あくまで目安であって、あなたの会社の人事部に「定年後の想定給与」を早めに確認することが大切です。
定年5〜10年前(50代前半〜半ば):準備の黄金期
まず家計の「固定費」を見直す
定年後の手取り減に備えるなら、最初にやるべきは固定費の削減です。変動費を削るのは辛いですが、固定費は一度減らせば毎月ずっと楽になります。
チェックリスト:
- 住宅ローンの残高・残年数(繰り上げ返済で65歳までに完済できるか?)
- 生命保険の保障内容と保険料(子どもが独立したなら見直し対象)
- 通信費・光熱費・サブスク(年単位で累積すると大きい)
- 車のローン・維持費(定年後も同じ台数が必要か?)
実例: 月額10万円の固定費を削減できれば、年120万円の余裕が生まれます。定年後の年収減が100万円なら、これだけで相殺できます。
iDeCoの活用を最大化する
2026年5月時点の掛金上限は、加入区分によって異なります:
| 加入区分 | 月額上限 | 年額上限 |
|---|---|---|
| 会社員(企業年金なし) | 23,000円 | 276,000円 |
| 会社員(企業型DCのみあり) | 20,000円 | 240,000円 |
| 会社員など | 20,000円(2024年12月改正) | 240,000円 |
| 専業主婦・主夫(第3号被保険者) | 23,000円 | 276,000円 |
定年まで10年間、月額上限を積み立てると、約276〜336万円を非課税で運用できます。
iDeCoのメリット:
- 掛金は全額所得控除 → 毎年の所得税・住民税が浮く(年収600万円なら、毎年約8万円のリターン)
- 運用益は非課税
- 受取時は退職所得控除の対象(加入年数に応じて控除額が決まる)
退職所得控除の目安:
- 加入20年なら:40万円 × 20年 = 800万円
- 加入30年なら:800万円 + 70万円 × 10年 = 1,500万円
注意点: iDeCoは60歳までしか掛金を拠出できず、受け取りは原則60歳から。定年後の再雇用で給与がある場合、その時期の所得控除の効果を考えると、できれば55〜59歳のうちに掛金を最大化しておくほうが有利です。
定年2〜3年前(58〜59歳):具体的な家計シミュレーション
「定年後の月額生活費」を決める
ここは避けられない作業です。家計管理アプリやスプレッドシートで、直近2〜3年の支出を集計してください。
一般的な目安(60代後半夫婦二人世帯):
- 食費:4万5千円
- 光熱費・通信費:2万円
- 医療・介護保険料:1万5千円
- 娯楽・交際費:3万円
- 合計:月11万円前後
ただし、あなたの人生設計は異なるはず。旅行が好きなら+3万円、田舎への移住で住居費が下がるなら−5万円、といった具合です。
定年時点での資産棚卸し
いくら貯蓄があるか、把握していますか?
確認項目:
- 普通預金・定期預金(無リスク資産)
- つみたてNISAや一般口座の投資信託残高
- 持ち家の評価額と住宅ローン残債
- 退職金の予定額(人事部から書面で確認)
- 企業年金(確定給付年金など)の現在地
- 配偶者の預貯金・資産
家計シミュレーション例(あくまで参考):
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 現在の貯蓄 | 1,800万円 |
| 退職金(予定) | 1,200万円 |
| 定年後10年の再雇用給与合計(見込み) | 4,500万円 |
| 利用可能な資産合計 | 7,500万円 |
| 定年後10年の生活費(月12万×120ヶ月) | 1,440万円 |
| 医療・介護費(見込み) | 400万円 |
| 必要資金合計 | 1,840万円 |
| 余裕 | 5,660万円 |
↑ この例なら、老後資金は充分です。ただし、あなたのケースでは全く違う数字になるかもしれません。
定年1年前(59歳):年金受給の戦略を決める
老齢厚生年金:受給開始時期の選択
日本の公的年金制度では、受給開始を60歳から70歳の間で選べます。受給開始を遅らせるほど、年金額は増額されます。
受給開始時期による年金額の変動(参考値):
| 開始時期 | 年金額の増減率 | 年額(想定月20万円の場合) |
|---|---|---|
| 60歳で開始 | −30% | 168万円 |
| 65歳で開始 | 基準(±0%) | 240万円 |
| 68歳で開始 | +24% | 297.6万円 |
| 70歳で開始 | +42% | 340.8万円 |
再雇用で62歳まで働く予定なら、60歳で年金を受け取りながら給与を得る選択肢もあります。ただし給与と年金の合計が一定額を超えると、年金がカットされる「在職老齢年金」の仕組みもあります。
重要な判断ポイント:
- 健康寿命(何歳まで働けるか、働きたいか)
- 再雇用給与の見込み額
- 配偶者の年齢・年金状況
- 夫婦のどちらかが先に亡くなった場合の遺族年金
年金事務所の「ねんきん定期便」と、日本年金機構のシミュレーション機能を活用して、具体的な数字を出しましょう。
健康保険・介護保険料の準備
定年後、健康保険は以下のいずれかになります:
- 再雇用先の社会保険(給与が一定以上なら強制加入)
- 任意継続保険(前の会社の保険を2年間継続)
- 国民健康保険(自営業者向け)
介護保険料は、40歳以上なら全員納付。定年後は市区町村への直接納付になり、月額4,000〜8,000円程度が目安です(地域で異なる)。
定年直後(60歳):実行フェーズ
住宅ローンの完済タイミング
定年までにローンが残っていれば、早期完済を検討するのが定石です。理由は:
- 利息の返済が減る
- 定年後は借り入れが難しくなる(銀行の審査が厳しい)
- 心理的な安定感
ただし、「低金利のローンが残っているなら、投資に回したほうが有利では?」という考えもあります。これは個人の投資知識と心理的余裕で判断してください。
つみたてNISAから一般口座への切り替え
つみたてNISA(2024年〜の新NISA)で投資信託を積み立ててきた方へ:定年後の資金が必要なら、一般口座への払い出しを計画しておきましょう。
つみたてNISA(新NISA・つみたて投資枠)は年間上限120万円の非課税投資枠ですが、定年後も仕事があるなら継続するメリットがあります。一方、利益を確定して現金化する際は、一般口座では譲渡税(20.315% = 所得税15% + 復興特別所得税0.315% + 住民税5%)がかかります。
戦略例:
- 55〜59歳:つみたてNISA(年120万円)で投資
- 60〜65歳:つみたてNISAを続けつつ、毎年一部を売却して生活費に充当
定年退職金の使い道の決定
退職金は一時所得扱いで、「退職所得控除」という優遇措置があります(退職金は一度きりなので、納税メリットを逃さない)。
使い道の優先順位の一案:
- 100万円: 予備資金として3ヶ月分の生活費をキープ
- 300万円: 住宅ローン繰り上げ返済(残債があれば)
- 残額: 定期預金 or つみたてNISA・iDeCoの拠出(年60歳までなら)
65歳以降:年金生活への移行期
公的年金の本体受給開始
65歳になると老齢厚生年金・老齢基礎年金がフルで支給されます。
典型的な月額(会社員経歴40年、平均給与500万円の場合の目安):
- 老齢厚生年金:月12〜15万円
- 老齢基礎年金:月6〜7万円
- 合計:月18〜22万円
再雇用が終わるか、給与が大きく下がります。ここから「貯蓄を取り崩す時期」へのシフトを考えます。
医療費・介護費への備え
65歳以上は医療費の自己負担が増える傾向です(高額療養費制度はあるが、全てを賄わない)。また、介護費は想定以上にかかることがあります。
月額平均: 医療費3万円 + 介護保険料6,000円程度
定年時に「医療・介護費の積立」として100〜200万円を目安に別枠で用意しておくと、心が楽です。
まとめ
定年後の収入減は避けられませんが、準備の有無で人生の豊かさは大きく変わります。
年代別 チェックリスト:
| 年代 | やるべきこと |
|---|---|
| 50代前半(〜54歳) | 固定費削減、iDeCo加入・掛金最大化 |
| 50代半ば(55〜57歳) | 家計シミュレーション、資産棚卸し |
| 50代後半(58〜59歳) | 退職金・年金の具体額確認、ローン返済計画 |
| 60歳直後 | 年金受給開始手続き、住宅ローン完済判断 |
| 65歳以降 | 貯蓄取り崩しペース決定、医療・介護費対応 |
最も大事なのは、「今から動く」ことです。5年先、10年先を見据えて、一つひとつ着実に準備していれば、定年後も充実した人生を送れます。
ファイナンシャルプランナーへの相談(特に年金計算と税金面)も、検討の価値があります。今のあなたの行動が、未来のあなたを支えるのです。
楽天証券
新NISAを始める前に、楽天証券の条件を公式で確認
- ✓新NISA口座が無料で開設できる
- ✓楽天ポイントで投資ができる
- ✓インデックスファンドの取り扱い豊富
- ✓楽天カード連携やポイント投資の条件を確認できる
口座開設・維持費の条件、取引開始までの流れは公式で確認できます。
SBI証券
SBI証券のNISA・投信積立条件も比較して確認
- ✓NISAや投信積立の条件を確認できる
- ✓三井住友カード連携の条件を確認できる
- ✓投信積立の取り扱い本数が多い
- ✓IPO・米国株投資にも強い
口座開設・維持費の条件、取引開始までの流れは公式で確認できます。
MANOMA
見守り・防犯住まいの安心は、家族構成に合わせて比較
高齢家族の見守り、防犯、スマートホーム化をまとめて考えたい家庭に向く確認導線です。
- ✓ スマホから家の状況を確認しやすい
- ✓ 防犯・見守りをまとめて検討できる
- ✓ 初期費用・月額料金は公式で確認
提供エリア、料金、機器条件は公式サイトで確認してください。
暮らしとお金のカフェ 編集部
副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。