生命保険は本当に必要?独身・既婚・子ありで変わる正解
生命保険の必要性を独身・既婚・子ありの状況別に解説。日本の公的保険(遺族年金・傷病手当金)でカバーできる範囲と、本当に必要な保障額の計算方法を説明します。
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生命保険の必要性を独身・既婚・子ありの状況別に解説。日本の公的保険(遺族年金・傷病手当金)でカバーできる範囲と、本当に必要な保障額の計算方法を説明します。
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生命保険は本当に必要?独身・既婚・子ありで変わる正解
「生命保険は絶対に入るもの」と思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし正確に考えると、生命保険が必要かどうかは家族構成・年収・資産状況によって大きく異なります。独身者に生命保険は不要なケースがほとんどです。一方、扶養家族がいる世帯主は適切な保障が必要です。
この記事では、日本の公的保険の仕組みを理解した上で、状況別の生命保険の必要性を解説します。
生命保険の目的とは?
生命保険の本来の目的は**「自分が死亡したときに、経済的に困る人への保障を提供すること」**です。
言い換えると、「自分が死んでも経済的に困る人がいない場合、生命保険は不要」ということになります。
まず知るべき:日本の公的保険による死亡保障
生命保険の必要性を考える前に、公的保険でどこまでカバーできるかを理解しましょう。
遺族基礎年金(国民年金加入者全員)
18歳未満の子どもがいる家庭で被保険者が死亡した場合に支給されます。
支給額(2026年度目安)
- 配偶者:月67,808円(年81.3万円)
- 子1人:月23,400円(年28万円)
- 合計(配偶者+子1人):月91,208円(年109万円)
遺族厚生年金(会社員・会社員など)
亡くなった方が厚生年金加入者の場合、報酬比例部分の3/4が遺族に支給されます。
例:年収500万円の会社員が亡くなった場合 遺族厚生年金の目安:月10〜15万円程度
遺族基礎年金と合わせると、月20万円以上の遺族年金が受け取れるケースもあります。
状況別:生命保険の必要性
①独身(扶養家族なし)
生命保険はほぼ不要です。
理由:死亡しても経済的に困る人がいません。葬儀費用(200〜300万円程度)の準備だけで十分なケースがほとんどです。
葬儀費用は「積立投資」で準備する方が、毎月の保険料を払い続けるより効率的です。
ただし必要な保険
- 就労不能保険(自営業・フリーランスの場合、長期療養で収入が途絶えるリスクへの備え)
②既婚・DINKS(子なし共働き)
生命保険は軽度で十分、または不要なケースも。
理由:共働きであれば、一方が亡くなっても残りの収入で生活できます。住宅ローンがある場合は「団体信用生命保険(団信)」でカバーできます。
確認ポイント
- 住宅ローン:団信の有無を確認(死亡時にローンが消える)
- 残された配偶者の生活費:遺族厚生年金でどこまでカバーできるか試算する
必要と判断した場合は、掛け捨て型の収入保障保険(死亡時に毎月一定額が支払われる保険)が安く保障を確保できます。
③子どもがいる世帯(特に片働き・主婦(夫)がいる家庭)
世帯主には適切な生命保険が必要です。
世帯主(主な収入を得る人)が亡くなった場合、配偶者と子どもの生活費・教育費を確保する必要があります。
必要な保障額の計算方法
必要保障額 =
遺族の生活費総額(子どもが独立するまで)
+ 子どもの教育費
- 公的遺族年金の総額
- 配偶者の想定収入
- 現在の資産(貯蓄・投資)
試算例:30歳・子ども2人(3歳・6歳)・年収500万円の世帯主の場合
必要な生活費:月20万円 × 20年(子が独立するまで) = 4,800万円 子どもの教育費:大学まで2人分 = 約1,800万円 合計:6,600万円
受け取れる公的保険:遺族基礎年金+遺族厚生年金 ≒ 月17万円 × 20年 = 4,080万円 現在の資産:300万円
必要保障額 = 6,600万円 - 4,080万円 - 300万円 = 約2,220万円
この不足分を生命保険でカバーします。
④専業主婦(夫)が亡くなった場合
「収入を得ていないから保険は不要」と思いがちですが、家事・育児の代替コストを考えると保険が必要なケースもあります。
小さい子どもがいる家庭で専業主婦(夫)が亡くなった場合、保育所・家事代行などのコストが発生します。
保険の種類:目的別の選び方
定期保険(掛け捨て型)
特徴:一定期間(10〜30年)の死亡保障。満期になっても解約返戻金はなし。 向いている人:子どもが独立するまでの期間、割安に大きな保障が欲しい人 保険料:終身保険の数分の一と割安
収入保障保険(掛け捨て型)
特徴:死亡時に毎月一定額が支払われる(残りの期間、年金のように)。死亡時期が遅いほど受取総額が少なくなる。 メリット:定期保険より割安。必要な保障に対して最もコスパが良い保険の一つ。 向いている人:世帯主に万が一のことがあった場合の生活費を確保したい人
終身保険(貯蓄型)
特徴:一生涯の保障。解約時に解約返戻金あり。 注意点:掛け捨てより保険料が高く、「保険+貯蓄」の二役だが両方中途半端になりがち。 向いている人:相続税対策が必要な資産家(一般的な家庭には不要なケースが多い)
保険を見直す3ステップ
ステップ1:現在の保険証券を全部確認する
手元にある全保険の内容(保険金額・保険料・保険期間)を書き出します。
ステップ2:公的保険でカバーできる範囲を確認する
ねんきんネット(日本年金機構)で自分の遺族年金の見込み額を確認できます。
ステップ3:不足分だけを掛け捨て保険で補う
公的保険でカバーできない不足分を、**掛け捨て型保険(定期保険・収入保障保険)**で最低限補います。
保険料節約の目安
終身保険(貯蓄型)から掛け捨て型に変える場合の節約目安
| 転換前 | 転換後 | 月間節約額 |
|---|---|---|
| 終身保険2,000万円:月30,000円 | 定期保険2,000万円:月5,000円 | 25,000円 |
年間30万円の節約になります。この差額をNISAで積み立てると、30年で約1,200万円になります。
まとめ:生命保険は「本当に必要な分だけ」
生命保険の見直しの基本は「公的保険でカバーできる分を把握し、不足分だけを割安な掛け捨て保険で補う」です。
状況別の結論
- 独身:基本的に不要
- 子なし共働き:軽度または不要
- 世帯主(子あり):収入保障保険または定期保険で必要保障額を確保
- 専業主婦(夫):家事育児の代替コストを考えて検討
保険は「安心を買うもの」ですが、必要以上に払い続けることは資産形成の大きな障害です。正しく見直して、浮いた保険料を投資に回しましょう。
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