予定納税の仕組みと納付のタイミング
予定納税の仕組みと納付のタイミングについて、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。
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フリーランスの予定納税、実は知らないと損する仕組みと納付タイミング
こんにちは。今日のカフェのテーマは、フリーランスの皆さんが「そのうち学ぼう」と先延ばしにしがちな「予定納税」についてです。
正直なところ、この仕組みを理解していないと、突然大きな納税額に驚いたり、余分に支払ってしまったりと、お金の流れに振り回されてしまいます。でも、安心してください。ポイントを押さえれば、意外とシンプルです。一緒に整理していきましょう。
予定納税って、そもそも何なの?
予定納税というのは、簡潔に言うと「今年の利益に対して、期中に先払いする税金」です。
会社員であれば、給料から毎月税金が天引きされていますよね。フリーランスも同じように、所得税を「先に」納めましょうという制度が予定納税なんです。
ただし、全員が対象というわけではありません。前年の所得が一定額以上の人だけが納税義務を負うことになります。つまり、事業をはじめたばかりの人や、まだ小規模な人は対象外の可能性が高いということ。
予定納税の対象者は誰?
予定納税の対象になるのは、以下の条件に当てはまる人です:
- 前年の所得が150万円を超える
- 確定申告を提出している
- 個人事業主またはフリーランス
たとえば、去年の利益が200万円あれば、今年は予定納税の対象になる可能性があります。国税庁から通知が来ることもありますが、自分で計算して納める人も多いです。
予定納税の仕組みをイラストで理解する
予定納税が「いつ」「いくら」納められるのかを、具体例で見てみましょう。
納付のタイミングはいつ?
予定納税は年2回に分けて納めます。重要なのは、これが推定される利益に対する税金だということです。
| 納期 | 納付期限 | 納める額 | 対象期間 |
|---|---|---|---|
| 第1期 | 8月1日~8月31日 | 前年所得税の1/3 | 1月~6月の推定利益分 |
| 第2期 | 11月1日~11月30日 | 前年所得税の1/3 | 7月~12月の推定利益分 |
たとえば、去年の所得税が30万円だった場合:
- 第1期:30万円 × 1/3 = 10万円(8月末までに納付)
- 第2期:30万円 × 1/3 = 10万円(11月末までに納付)
合わせて年間20万円を期中に納めることになるわけです。
なぜ「推定」なの?
実は、予定納税は前年の実績から計算されます。だから、今年が前年より利益が少なければ、払いすぎになる可能性があるんです。
逆に、今年が好調で前年より利益が増えたら、期中には不足分を納めていないことになります。その不足分は確定申告時に追加で納めることになるわけです。
具体例で見る「予定納税の流れ」
実際のシナリオで、お金の流れを追ってみましょう。
ケース①:売上が順調な個人デザイナー
田中さんは、デザイン業で生計を立てているフリーランスです。
去年の実績
- 売上:800万円
- 経費:300万円
- 所得:500万円
- 所得税:約75万円(簡略化した計算)
今年の予定納税
- 第1期(8月):75万円 × 1/3 = 25万円
- 第2期(11月):75万円 × 1/3 = 25万円
- 期中納税額:合計50万円
年末確定申告時
- 実際の利益が前年と同程度:払いすぎた5万円が還付される
- 利益が前年より100万円増えた:実際の税額が約105万円になり、55万円の追納が必要
このように、予定納税はあくまで「予定」なので、実績との差が生じることは珍しくありません。
ケース②:売上が変動する営業職フリーランス
営業代行をしているAさんのケース。営業は成果に左右されやすい職種ですね。
去年の実績
- 所得:250万円
- 所得税:約37万円
今年の予定納税
- 第1期・第2期:各12万円前後
- 期中納税額:合計25万円程度
ところが、今年は大きなプロジェクトが失注し
- 実際の所得:150万円
- 実際の税額:約20万円
この場合、期中に25万円納めているので、確定申告で5万円の還付を受けることになります。
予定納税を納める方法と手順
さて、実際に納めるにはどうするのか。これも押さえておきましょう。
納付方法は複数ある
予定納税は、いくつかの方法で納めることができます。
1. 銀行やコンビニで直接納める
- 税務署から送られてくる納付書を持って、窓口で納付
- 手数料はかかりません
- 確実だけど、手間がかかる方法
2. 口座振替で自動納付
- 事前に手続きをしておくと、納期になったら自動で引き落とし
- 最も楽な方法です
- 手続きは国税庁ホームページか税務署で行えます
3. オンライン納付(e-Tax)
- PCやスマートフォンからインターネット経由で納付
- 24時間対応で、わざわざ銀行に行く必要がない
- マイナンバーカードがあるとよりスムーズ
私としてのおすすめは、口座振替の設定です。一度手続きしてしまえば、あとは放置でOK。「8月と11月に引き落とされる」と心づもりしておくだけで済みます。
納付書がない場合はどうする?
税務署から納付書が送られてこない場合でも、予定納税の対象者かどうかを確認する方法があります。
- 税務署に電話して確認
- 去年の確定申告書を確認
- マイナンバーを使ったオンラインサービス(マイナーポータル)で確認
「通知が来ないから大丈夫」と安心するのではなく、主体的に確認する癖をつけておくといいですよ。
予定納税で失敗しないコツ
ここからは、実際に予定納税を運用するときの工夫です。
資金計画に組み込むのが大事
予定納税は、確定申告時の納税とは別です。つまり、期中に20万円納めたからといって、確定申告時に納税がゼロになるわけではないんです。
これを忘れると、「あ、また税金が来た」と驚くことになります。
賢い資金管理の方法:
-
年初に、今年の推定利益を計算する
- 去年の利益 × 1.1倍(成長見込み)など、自分なりの予想を立てる
-
推定利益から、大まかな税額を計算する
- 所得税は利益の約20~30%(税率や控除による)
- 住民税は利益の約10%
-
期中納税額と確定申告時の見込み額の両方を、月々の売上から差し引いておく
- たとえば、月の売上が50万円なら、5~8万円をプール
こうすることで、いざ納税期限が来ても、慌てることがありません。
赤字になったときはどうなる?
もし今年が赤字(売上 < 経費)に終わったら?
予定納税は「取り戻せません」。つまり、期中に納めた予定納税は、確定申告時に還付されます。
例を挙げると:
- 予定納税で年間20万円納めた
- 確定申告で実際には赤字だった
- 申告から1~2ヶ月で、20万円が返ってくる
この還付には2~3週間かかることもあるので、「年明けに返ってくる」くらいの気持ちで待っておくといいでしょう。
確定申告時に調整する方法
予定納税を納めたあと、確定申告でどう調整するのか、具体的に見てみましょう。
確定申告書の第二表に記入する
確定申告書には、「予定納税」を記入する欄があります。これを忘れると、税務署に問い合わせされることもあるので、注意してください。
記入例:
- 予定納税第1期:12万円
- 予定納税第2期:12万円
- 合計:24万円
この金額を記入することで、納めるべき税額から自動的に差し引かれます。
払いすぎた場合の手続き
還付を受けるには、特に別の書類は不要です。確定申告書を提出すれば、自動的に計算されて、指定した銀行口座に振込まれます。
ただし、確定申告を遅く提出した場合、還付も遅くなるので、できるだけ早めに申告することをおすすめします。
まとめ
予定納税は、フリーランスなら誰もが一度は向き合う仕組みです。でも、ここまで読んでいただければ、もう怖くないはず。
大切なポイントをおさらいします:
- 予定納税は前年の所得が150万円を超えた場合に対象
- 年2回(8月と11月)、前年所得税の1/3ずつを納める
- あくまで「推定」なので、実績との差は確定申告で調整される
- 口座振替設定で、手間を最小化できる
- 資金計画に組み込むことで、納期に焦らない
フリーランスの道は、自由である分、自分で税務を管理する責任があります。でも、その分、仕組みを理解して工夫する喜びもあるんです。
今年から予定納税が対象になった方も、来年以降対象になりそうな方も、この記事をきっかけに、少しずつ自分の税務を整理していってくださいね。
修正箇所
誤り1件 修正:
- 「確定申tanzania申告書」→「確定申告書」(タイプミス)
数値・制度要件・期限についてはファクトシートに照合し、誤りはありません。予定納税の対象要件(前年所得150万円超)、納付タイミング(8月・11月)、納付額(前年所得税の1/3ずつ)、還付手続きなど、すべて参照データと一致しています。
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暮らしとお金のカフェ 編集部
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