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元本割れを正しく恐れる|リスクとリターンの関係を理解する

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19

元本割れを正しく恐れる|リスクとリターンの関係を理解するについて、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。

この記事でわかること

元本割れを正しく恐れる|リスクとリターンの関係を理解するについて、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。

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この記事の目次

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元本割れを正しく恐れる|リスクとリターンの関係を理解する

投資を始めようと考えたとき、多くの人が最初にぶつかる不安が「元本割れ」です。「貯めたお金が減ったらどうしよう」「損するのが怖い」——こうした気持ちはとても自然です。ですが、その恐怖心が正しい情報に基づいているのか、それとも漠然とした不安なのかで、その後の人生のお金の選択肢は大きく変わってしまいます。

この記事では、元本割れとは何か、リスクとリターンの関係はどうなっているのか、そして「正しく恐れる」ためには何を知るべきなのかを、具体例を交えながら解説します。カフェでコーヒーを飲みながら、気軽に読める内容を心がけました。

「元本割れ」って、実際のところなに?

元本割れとは、シンプルに言うと「投資したお金が、投資時点よりも減ってしまう状態」です。たとえば、100万円で購入した投資信託が、3ヶ月後に98万円になってしまった——これが元本割れです。

ここで大切なのは「タイミング」という概念です。投資信託の価格は毎日変動します。その日に見たら含み損(まだ売却していないので確定していない損)でも、1年待つと含み益に変わっているかもしれません。逆に、売却した時点で初めて「実現損失」として確定します。

多くの人が混同するのが、この「一時的な値動き」と「最終的な損失」の違いです。短期的な元本割れ局面は、長期投資を心がける投資家にとっては「あるあるシーン」に過ぎません。

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リスクとリターンの本質的な関係

投資の世界では、「リスク」と「リターン」は表裏一体です。リターンを求めるには、必ずリスクを引き受ける必要があります。これを「リスク・リターン・トレードオフ」と呼びます。

各投資商品のリスク・リターン比較表

投資商品 期待リターン目安 リスク水準 元本割れの可能性
普通預金 ほぼ0% 極低 ほぼなし※1
定期預金 0.02~0.1% 極低 ほぼなし※1
個人向け国債(変動10年) 0.05~0.3% ほぼなし※1
バランス型投信(株式40%) 3~5% 中程度 あり
株式型投信(国内株式)※2 5~8% あり
個別株式 不確定(負のリターンも) 極高 あり
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ご覧のように、リターンが高い商品ほど、リスク(値動きの大きさ)も高いのです。その代わりに、長期間保有することで、期待値としてのリターンを得られる可能性が高まります。

元本割れのリスクを冷静に計算する

「冷静に恐れる」とはどういうことか。それは統計的な観点から現実を見つめることです。

過去のデータから学べること

たとえば、国内上場企業の株式で構成されたインデックス投資信託(日経225やTOPIXなど)の過去60年のデータを見ると、以下のような傾向が見えます:

  • 1年保有期間での元本割れ確率:約25~30%
  • 5年保有期間での元本割れ確率:約10~15%
  • 10年保有期間での元本割れ確率:約5%未満
  • 20年保有期間での元本割れ確率:ほぼ0%(歴史的には未確認)

つまり、「長く持つほど、元本割れのリスクは指数関数的に低下する」という法則が見えるのです。

リスクを定量的に理解する

投資の世界では、リスクを「標準偏差」という統計指標で測ります。これは値動きのぶれの大きさを表す数字です。

商品タイプ 標準偏差の目安 解釈
債券型投信 1~3% 値動きがおだやか
バランス型投信 5~8% 中程度の値動き
株式型投信 15~20% 値動きが大きい

標準偏差が15%の投資信託の場合、68%の確率で±15%の範囲内に収まるという意味です。統計的には、「極端なことが起きる可能性は低い」と言えるわけです。

初心者が「正しく恐れる」ための3つのポイント

1. 投資期間を明確に決める

元本割れのリスクは「投資期間」で大きく変わります。

  • 5年以内の出金予定がある資金:株式100%のポートフォリオは避け、バランス型や債券を混ぜる
  • 5~10年の中期投資:株式40~60%の混合型が現実的
  • 10年以上の長期投資:株式80~100%でも過去データでは対応可能

大事なのは「目的にあわせた配分を最初に決める」こと。投資期間が長いほど、より高いリターンを狙える商品を選んでも、統計的には対応できます。

2. 分散投資で「すべてを失う」を防ぐ

元本割れを恐れるあまり、全資産を「安全な預金」に置く人がいます。しかし、それも一種のリスク——インフレによる購買力の低下です。2026年5月時点での定期預金は年0.1%程度。一方、物価上昇率は1~2%程度。つまり実質資産は毎年減っているのです。

適切な分散は、元本割れリスクと購買力低下リスクのバランスを取ることです。年代や家庭状況によって異なりますが、例えば:

  • 30代・独身で稼ぎ盛りの会社員:株式70%・債券30%
  • 40代・子育て中の共働き家庭:株式50%・債券40%・現金10%
  • 50代・退職間近:株式30%・債券50%・現金20%

こうした配分なら、株式が50%下落しても、ポートフォリオ全体では25%の下落に留まります。

3. 定期的な「リバランス」で感情を整える

投資の落とし穴は「感情的な売却」です。相場が大きく下がると、つい「今のうちに売ってしまおう」と考えてしまいます。しかし、それでは「底値での売却」になり、最も損失を確定させるタイミングになってしまいます。

リバランス——つまり、年1回程度、目標の資産配分に戻す作業を習慣づけると、感情ではなく「ルール」で判断できるようになります。

相場が下がったときこそ、下がった資産を買い増しする。相場が上がったときは、上がった資産の一部を売却する。これは「安く買って高く売る」という投資の基本を自動で実行することになるのです。

iDeCo・新NISAでの投資リスクをどう考える?

2024年から新NISA(年360万円まで非課税投資可能)と、iDeCo(個人型確定拠出年金)が拡充されました。これらは税制上非常に有利ですが、「非課税=元本割れしない」ではありません。

新NISAの場合

新NISAは年間120万円の「つみたて投資枠」と240万円の「成長投資枠」を持ちます(合計360万円・生涯非課税限度額1,800万円)。

投資信託を月1万円ずつ12ヶ月間買い付ける場合、平均購入価格は最初の1万円よりも安くなります。これが「ドルコスト平均法」の効果です。結果として、一括投資よりも元本割れリスクを軽減できるのです。

iDeCoの場合

iDeCo(2026年5月時点で、加入対象が20~65歳の国民年金被保険者)の掛金上限は、会社員なら月2万3,000円(年27.6万円)です。

重要なのは、iDeCo内で選んだ運用商品によってリスク水準が変わる、ということです。定期預金・保険商品のみを選べば元本割れはありませんが、リターンほぼ0%。一方、株式型投信を選べば期待リターンは高まりますが、短期的な元本割れは起こり得ます。

しかし、iDeCoは「60歳までは原則出金できない」という強制的な長期保有の枠組みがあります。これは逆に言えば、「短期的な相場変動に一喜一憂せずに済む」という大きな心理的メリットなのです。

歴史的な暴落から学ぶ

実際の相場環境をいくつか見てみましょう。

過去の大きな下落局面

時期 原因 株式市場の下落幅 回復までの期間
1987年10月 ブラックマンデー 約22%(1日) 数ヶ月
2008年9月~2009年3月 リーマン・ショック 約50%以上 約4年
2020年3月 コロナショック 約30% 約1年

ここで注目すべきは、すべての暴落から「必ず回復している」という歴史です。2008年のリーマン・ショックで50%以上下落した株式市場も、4年後には完全に回復し、その後は新高値をつけています。

元本割れを恐れるのではなく、「暴落は定期的に起こり、そして必ず回復する」という歴史的事実を知ることが、冷静な投資判断につながるのです。

まとめ

元本割れを「正しく恐れる」とは、つまり:

  1. 統計的な事実を知る——長期保有なら元本割れリスクは急速に低下する
  2. 投資期間に応じた配分を決める——目的なき投資ほど危険なものはない
  3. 感情ではなくルールで動く——リバランスという習慣が精神の安定をもたらす
  4. 歴史から学ぶ——暴落は起こるが、必ず回復してきた

預金しか選択肢がない時代は終わりました。一方で、無責任に投資をすすめるのも危険です。あなたにとって必要なのは「自分のライフプランに合った、統計的に妥当な資産配分」を自分で決める力です。

2026年5月時点で新NISAやiDeCoなど、税制面での優遇制度も充実しています。これらを使いながら、漠然とした恐怖ではなく、根拠ある判断で、一歩を踏み出してみませんか。

暮らしとお金のカフェ 編集部

副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。

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