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特定口座の損益通算テクニック:NISAとの組み合わせで税負担を最小化

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19

株式投資の損益通算と繰越控除の仕組みを解説。特定口座とNISA口座の使い分け、損出しのタイミング、3年間の繰越控除を最大活用する実践的な方法を紹介します。

この記事でわかること

株式投資の損益通算と繰越控除の仕組みを解説。特定口座とNISA口座の使い分け、損出しのタイミング、3年間の繰越控除を最大活用する実践的な方法を紹介します。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
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この記事の目次

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特定口座の損益通算テクニック:NISAとの組み合わせで税負担を最小化

株式投資で利益が出れば20.315%の税金がかかります。しかし損失と利益を相殺(損益通算)することで、税金を大幅に減らせます。さらに損失を3年間繰り越すことも可能です。

NISAとの賢い使い分けも含めて、投資の税負担を最小化するテクニックを解説します。


損益通算とは何か

同じ年内に株式売却で利益と損失が出た場合、それらを相殺して税金を計算できます。

  • A株:50万円の利益
  • B株:30万円の損失
  • 損益通算後:50万円 - 30万円 = 20万円の利益
  • 税金:20万円 × 20.315% = 40,630円(通算前:50万円×20.315%=101,575円)

節税効果:約6万円


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損益通算できる組み合わせ

組み合わせ 通算可否
上場株式の売却益 × 上場株式の売却損
上場株式の売却益 × 配当所得(申告分離課税)
上場株式の売却益 × 投資信託の売却損
上場株式の売却損 × 不動産所得 ×
上場株式の売却損 × 給与所得 ×
上場株式の売却損 × FX所得 △(先物取引との通算は可)
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繰越控除:損失を3年間持ち越す

同一年に通算しきれなかった損失は、翌年以降3年間繰り越して利益と相殺できます。

必ず確定申告が必要(申告しないと繰越できない)

損益 繰越損失 課税対象
1年目 −100万円 −100万円繰越 0円
2年目 +60万円 −40万円繰越 0円(通算)
3年目 +80万円 残り0円 40万円
4年目 +50万円 なし 50万円

1年目から3年間継続して確定申告することが条件です。

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損出し(タックスロスハーベスティング)

含み損がある株を年内に一度売却して損失を「確定」させ、損益通算や繰越控除に使うテクニックです。売却後すぐに買い直すことで、保有を継続しながら節税できます。

損出しの手順

  1. 利益が出ている銘柄(または配当所得)を確認
  2. 含み損がある銘柄を売却(損失を確定)
  3. 損益通算で税金を減らす
  4. 必要なら翌営業日以降に同じ銘柄を買い直す

損出しの注意点

「翌日に買い直す」の落とし穴

同日に売却・買い直しをした場合、売却日により平均取得コストの計算が変わります。税制上の細かいルールがあるため、確定申告前に証券会社の特定口座損益を確認することを推奨します。

年末(12月)が損出しの最適タイミング

  • 12月中に売却し損失確定
  • 翌年1月以降に買い直す
  • 年末の値動きが荒いため注意

NISAとの組み合わせ:注意すべきルール

NISA口座の損失は損益通算できない

NISA口座で損失が出ても、特定口座の利益と相殺することはできません。

口座 利益 損失 損益通算
特定口座 課税20.315% 通算・繰越可
NISA口座 非課税 通算・繰越不可 ×

実践的な使い分け

特定口座に向いている NISA口座に向いている
短期売買・頻繁な売買 長期保有・インデックス投資
含み損の銘柄(損出し可能) 値上がりが期待できる銘柄
損益通算を活用したい場合 運用益を非課税にしたい長期資産

NISA口座の非課税枠を無駄にしない

NISA口座で一度使った非課税枠は、売却しても「翌年以降に再投資枠が復活する」仕組みです(新NISA)。

ただし損失が出た場合:

  • NISA口座で30万円が20万円になって売却 → 10万円の損失はどこにも使えない
  • 非課税枠(30万円分)は翌年復活するが、10万円の損失は消えてしまう

NISA口座には「確実に値上がりしそうな銘柄」を入れるのが鉄則


複数口座・複数証券会社の損益通算

複数の証券会社に口座を持っている場合でも損益通算できます。

特定口座(源泉徴収あり)同士の通算

複数の特定口座の損益を通算するには確定申告が必要です。

手順

  1. 各証券会社から「年間取引報告書」を取り寄せる
  2. 確定申告書に全ての損益を合算して記入
  3. 通算後の税金を計算・申告

確定申告をしない場合:各口座で別々に課税され、損益の通算ができません。

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年間スケジュール:損益通算の最適タイミング

アクション
1〜10月 年間の損益状況を定期確認
11月 含み損・含み益の状況を整理
12月上旬 損出しの必要性を判断
12月20日前後 損出しの売却(決済日が年内に入るよう)
翌年1〜3月 繰越控除のための確定申告

損出しのギリギリ期限

国内株式の場合、受渡日(T+2)の関係で12月末日から逆算して余裕を持って売却する必要があります。通常12月25〜28日ごろが安全圏です。


まとめ:損益通算の活用チェックリスト

  • 今年の特定口座の損益を確認した
  • 含み損がある銘柄を損出しするか検討した
  • 繰越損失がある場合、今年確定申告をする(申告しないと繰越できない)
  • NISA口座では損益通算できないことを理解した
  • NISA口座には長期的に値上がりが期待できる銘柄を優先した
  • 複数口座がある場合、年間取引報告書を全て揃えた

損益通算は「積極的に節税する」手法ではなく「払いすぎた税金を適正に戻す」仕組みです。確定申告を通じて毎年チェックする習慣をつけましょう。

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