個人事業主が使える節税10選:合法的に税金を減らす方法
個人事業主が使える節税10選:合法的に税金を減らす方法について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。
✓この記事でわかること
個人事業主が使える節税10選:合法的に税金を減らす方法について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。
この記事の目次
あわせて読みたい記事
2026年6月19日 制度改正確認済み
所得税・年収の壁:2026年分は基礎控除と給与所得控除が再改正されています。本文中の「基礎控除48万円」「給与収入103万円」は旧制度の計算例です。給与収入のみで一定の低所得区分に該当する場合、本人の所得税がかかり始める目安は最大178万円まで引き上げられますが、配偶者控除・扶養控除・社会保険の判定は別基準です。 公式情報を確認
保険料控除:通常の新契約は一般生命・介護医療・個人年金の各上限4万円、合計上限12万円です。2026年分と2027年分は、23歳未満の扶養親族がいる一定の人について一般生命保険料控除の上限を6万円とする特例がありますが、3区分合計上限は12万円のままです。 公式情報を確認
個人事業主が使える節税10選:合法的に税金を減らす方法
個人事業主の皆さん、確定申告の季節になると「もっと税金を減らせないかな…」と思いませんか?実は、知っているか知らないかで、毎年数十万円の差が出る節税方法がたくさんあります。
今回は、個人事業主が合法的に活用できる節税テクニック10選をご紹介。難しい専門用語は避けて、実際に使える方法ばかりをまとめました。「この制度、知らなかった!」という驚きがあるかもしれませんよ。
1. 青色申告特別控除で最大65万円を減らす
個人事業主の最強の節税制度といえば、青色申告特別控除です。
青色申告をすると、所得から最大65万円(複式簿記で記帳した場合)を控除できます。白色申告ならこの控除はありません。
青色申告の要件
- 事業所得または不動産所得がある
- 開始から2ヶ月以内に税務署に届出
- 複式簿記による帳簿付けと保存
たとえば、年間事業所得が300万円の場合:
- 白色申告:300万円に税率20%で60万円の所得税
- 青色申告:(300万 − 65万)235万円に税率20%で47万円の所得税
その差はなんと13万円! これだけで十分に青色申告に切り替える価値があります。
2. 経費をもれなく計上する(カテゴリ別チェック表)
節税の基本は「経費をもれなく計上すること」です。でも「これって経費になるのかな…」と迷う出費が多いですよね。
個人事業主が計上できる主な経費は以下の通りです:
| 経費カテゴリ | 具体例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 家賃・光熱費 | 自宅兼事務所の家賃、電気代、ガス代 | 仕事用の割合だけ計上(按分) |
| 通信費 | 携帯電話料金、インターネット回線 | 事業用の割合を明確に |
| 旅費交通費 | 顧客訪問、打ち合わせの交通費 | 領収書+行先・目的を記録 |
| 消耗品費 | パソコン(10万円未満)、文房具、本 | 10万円以上は固定資産 |
| 食事代 | 顧客との打ち合わせ食事(限定的) | 完全なプライベートは対象外 |
| 外注費 | デザイン、ライティング、事務作業 | 請求書や契約書の保管が必須 |
| セミナー参加費 | 業務に関連する講座・研修 | 領収書の保管 |
| 広告宣伝費 | SNS広告、ホームページ製作 | 事業に直結する宣伝のみ |
ポイント:「売上を増やすことに関連している」と説明できれば、経費になる可能性が高いです。曖昧な出費は領収書と一緒に「どういった事業目的か」をメモしておきましょう。
3. iDeCo(個人型確定拠出年金)で年27.6万円を控除
個人事業主なら、iDeCoの活用は必須です。
iDeCoの節税メリット
掛金は全額所得控除になります。専業主婦・主夫を除く個人事業主(自営業・第1号被保険者)なら、月額最大23,000円(年27.6万円)を拠出できます。
実際の節税効果:
- 年27.6万円を拠出した場合
- 所得税率20%、住民税10%の方なら:27.6万 × 30% = 8.28万円の節税
さらに、運用益も非課税で、受け取り時には退職所得控除が使えます。20年加入なら80万円の控除、40年加入なら2,200万円の控除が適用されます。
4. 小規模企業共済で最大84万円の控除(自営業者向け)
自営業者や個人事業主なら、小規模企業共済も活用できます。これは「経営者向けの積立制度」で、掛金がすべて所得控除になります。
小規模企業共済の仕組み
- 月額掛金:1,000円〜70,000円(500円単位で調整可能)
- 掛金は全額所得控除
- 廃業時や退職時に一時金または年金で受け取り
年84万円(月7万円)が掛金の上限です。この上限を拠出すれば、所得税率20%の方で16.8万円の節税になります。
ただし、「出口を意識する」ことが大切。受け取る時点での税負担も視野に入れて、金額を決めましょう。
5. 国民年金保険料控除で年約20万円以上
個人事業主は国民年金の第1号被保険者です。支払った国民年金保険料は、全額所得控除の対象です。
2025年度の国民年金保険料は月額17,510円(年210,120円予定)です。これが毎年控除できるので、所得税率20%の方なら:
210,120円 × 20% = 約42,024円の節税
※2024年度は月額16,980円(年203,760円)でしたが、毎年度改定されます。
配偶者の分も控除できるので、夫婦2人なら倍になります。保険料控除申告書で忘れずに計上しましょう。
6. 生命保険料控除で最大12万円
忘れがちですが、生命保険料控除も強力な節税制度です。
控除額の内訳(2026年5月現在)
- 一般生命保険料:最大4万円
- 介護医療保険料:最大4万円
- 個人年金保険料:最大4万円
- 合計最大12万円
年間で生命保険に15万円以上払っている方なら、ほぼ上限の12万円控除が使えます。
所得税率20%なら 12万円 × 20% = 24,000円の節税
毎年「生命保険料控除証明書」が届くので、確定申告書に添付して忘れずに計上してください。
7. 家族を従業員にして給与を払う
事業が順調なら、配偶者や家族を従業員として雇用し、給与を支払う方法があります。
給与所得控除の活用
配偶者に年103万円以下の給与を払えば:
- 配偶者は所得税がかからない(給与所得控除55万 + 基礎控除48万 = 103万)
- 事業主側は「給与」として経費計上できる
- 同じお金が経費になる
例えば、年120万円の利益から配偶者に月額8.5万円程度(年103万円)を給与で支払えば:
- 配偶者:給与103万円以下なら所得税が発生しない
- 事業主:103万円を経費として計上でき、所得が減少
ただし、実際に仕事をしてもらう必要があります。給与の根拠(帳簿上の業務内容)は明確にしておきましょう。
8. NISA で投資利益を非課税にする
節税は「税金を払わずに済ます」だけでなく、「稼いだ利益の税金を減らす」ことも含みます。
2024年から新しくなった新NISAなら:
- つみたて投資枠:年120万円
- 成長投資枠:年240万円
- 年間最大360万円を非課税で投資可能
- 生涯非課税限度額:1,800万円
個人事業主が事業利益の一部を投資に回すなら、NISA内で運用すれば配当金や売却益が完全非課税になります。
通常の投資なら配当や売却益に20.315%の税金がかかりますが、NISAならゼロです。年100万円を投資して年3%の利益が出れば、通常は約6,100円の税金がかかりますが、NISAなら0円。
9. ふるさと納税で実質2,000円の寄付
「どうしても税金を払う必要がある…」そんな時は、ふるさと納税で有効活用しましょう。
ふるさと納税の仕組み
- 自治体に寄付すると、翌年の税金から寄付額(2,000円を除く)が控除される
- 実質2,000円で返礼品をもらえる
- 年間5自治体までならワンストップ特例制度で確定申告が不要
例えば、年間納税額から計算して、控除上限が50万円なら、52万円をふるさと納税に回せば:
- 寄付額:52万円
- 控除される税金:50万円
- 実質負担:2,000円
- もらえる返礼品:50万円相当の品
10. 領収書・帳簿の管理体制を整える(見落とし防止)
最後は「システム面」の節税です。きちんと記録を残しておくと、計上漏れを防げます。
個人事業主は7年間の帳簿保管が義務付けられています。この期間に、以下を整備しましょう:
- 月ごとの帳簿作成:家計簿アプリや会計ソフトを利用
- 領収書の分類:カテゴリごとにまとめておく
- 通帳との照合:毎月チェックして経費の漏れを確認
- メモの記録:何の目的で払ったか残す
これを半年ごと、または1年ごとに見直すと、「あ、これも経費に計上できる!」という発見があります。
まとめ
個人事業主の節税は「制度を知っているか・いないか」で大きく変わります。ここで紹介した10の方法をまとめると:
- 青色申告特別控除:最大65万円控除
- 経費の計上:毎月の出費をもれなく
- iDeCo:年27.6万円控除
- 小規模企業共済:年最大84万円控除
- 国民年金保険料控除:年約20万円以上控除
- 生命保険料控除:年最大12万円控除
- 家族への給与支払い:給与所得控除の活用
- 新NISA:投資利益を非課税化
- ふるさと納税:実質2,000円で控除
- 帳簿管理:計上漏れの防止
これらを組み合わせれば、年間で数十万円から100万円以上の節税も不可能ではありません。
ただし、節税には「根拠」が必要です。領収書の保管、帳簿への記載、実務の実績—これらをセットで準備しておくことが、税務調査対策にもなります。
「難しそう…」と感じたら、税理士に相談するのもひとつの手。相談料以上の節税効果が得られることは珍しくありません。あなたの事業規模と経営状況に合わせて、ベストな組み合わせを見つけてくださいね!
freee会計
副業・フリーランスの確定申告はfreeeで自動化!
- ✓青色申告65万円控除に完全対応
- ✓銀行・クレカの明細を自動取込
- ✓初心者でもかんたんガイド機能
- ✓料金プランや無料で使える範囲を公式で確認できる
料金プラン・対応機能・控除条件は公式で確認できます。
楽天カード
年会費無料カードで固定費と日用品の支払いを整理
- ✓年会費永年無料
- ✓楽天市場や楽天グループ利用時のポイント条件を確認できる
- ✓楽天証券のクレカ積立条件も確認できる
- ✓ETCカード・家族カードも発行可
入会特典・ポイント条件・発行可否は公式で確認できます。
暮らしとお金のカフェ 編集部
副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。