地震保険——火災保険とのセットが必須の理由
地震による損害は火災保険ではほぼ補償されません。地震保険の仕組み・保険金の上限・割引制度を整理し、加入を判断するための基本知識を解説します。
✓この記事でわかること
地震による損害は火災保険ではほぼ補償されません。地震保険の仕組み・保険金の上限・割引制度を整理し、加入を判断するための基本知識を解説します。
この記事の目次
あわせて読みたい記事
2026年6月19日 制度改正確認済み
保険料控除:通常の新契約は一般生命・介護医療・個人年金の各上限4万円、合計上限12万円です。2026年分と2027年分は、23歳未満の扶養親族がいる一定の人について一般生命保険料控除の上限を6万円とする特例がありますが、3区分合計上限は12万円のままです。 公式情報を確認
地震・噴火・津波による損害は、火災保険だけではほぼ支払われません。地震保険は単体で契約できず、火災保険にセットで加入する制度になっています。
地震保険の基本ルール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加入方法 | 火災保険とセットでのみ加入可 |
| 保険金額 | 火災保険の30〜50%の範囲内 |
| 上限 | 建物5,000万円・家財1,000万円 |
| 引受 | 国と民間損保の共同運営 |
| 保険料 | 都道府県・建物構造で全国一律設定 |
火災保険は、更新前に一括見積もりで比べておく
補償を落とす前に、同じ条件で複数社の火災保険を比較すると固定費の見直し余地が見つかりやすくなります。対象保険・見積条件は公式で確認してください。
火災保険を無料で比較する「火災保険と同額」は付けられないことに注意しましょう。
損害認定区分と保険金
| 損害区分 | 支払割合 |
|---|---|
| 全損 | 保険金の100% |
| 大半損 | 60% |
| 小半損 | 30% |
| 一部損 | 5% |
阪神・東日本両大震災では、「全壊と判定された建物」と「地震保険上の全損」は別の基準で判定されることが多く、実際の支払率は所有者の期待より低めに出ることがあります。
保険料の目安(年間・建物1,000万円・家財500万円相当)
| 都道府県(例) | 木造 | 非木造 |
|---|---|---|
| 東京・神奈川等 | 約3万円台 | 約2万円台 |
| 大阪・京都・愛知 | 約2.5万円台 | 約1.8万円台 |
| 福岡・北海道 | 約1.5万円台 | 約1.2万円台 |
| 沖縄・島根等 | 約1万円台 | 約8千円台 |
建物の構造や築年数、各種割引で大きく変わります。
割引制度を活用しよう
| 割引名 | 内容 | 割引率 |
|---|---|---|
| 建築年割引 | 1981年6月以降の建築 | 10% |
| 耐震等級割引 | 等級2で30%、等級3で50% | 最大50% |
| 耐震診断割引 | 改修済みで一定基準クリア | 10% |
| 免震建築物割引 | 免震構造の建物 | 50% |
割引はいずれか1つしか適用されない場合があるため、最も有利な割引を選びます。
地震保険料控除も忘れずに
地震保険料は所得控除の対象になります。
加入を判断するポイント
- 持ち家か賃貸か(賃貸でも家財だけ加入可能)
- 住宅ローンが残っているか(建物が大破しても返済は続く)
- 地震ハザードマップ上のリスク
- 自治体の地震被害想定
まとめ
- 地震・噴火・津波は火災保険では基本的にカバーされない
- 地震保険は火災保険とセット、保険金は30〜50%上限
- 全損・大半損・小半損・一部損で支払額が変わる
- 耐震・免震割引と地震保険料控除を活用する
- 住宅ローンが残る家庭ほど加入を強く検討
※税制は改正されることがあります。最新情報は国税庁の公式サイトでご確認ください。
暮らしとお金のカフェでは、生活のあらゆる場面で役立つ情報をやさしくお届けしています。ぜひ他の記事もご覧ください。
暮らしとお金のカフェ 編集部
副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。