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ATM手数料を年間ゼロに近づける方法|引き出し回数とネット銀行の使い分け

暮らしとお金のカフェ 編集部

ATM手数料は1回数百円でも、回数が重なると年間で数千円〜1万円超に。引き出し回数を減らす工夫と、無料条件のあるネット銀行の使い分けで、ムダな手数料をゼロに近づける方法をやさしく解説します。

この記事でわかること

ATM手数料は1回数百円でも、回数が重なると年間で数千円〜1万円超に。引き出し回数を減らす工夫と、無料条件のあるネット銀行の使い分けで、ムダな手数料をゼロに近づける方法をやさしく解説します。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
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この記事の目次

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ATM手数料を年間ゼロに近づける方法|引き出し回数とネット銀行の使い分け

「お金を引き出すだけなのに、なぜ手数料を取られるんだろう」——ATMの画面に「手数料110円」「220円」と表示されるたび、小さなモヤモヤを感じたことはないでしょうか。1回あたりは数百円。けれど、これが毎週・毎月と積み重なると、年間では思いのほか大きな金額になります。

たとえば、時間外や提携ATMで1回220円の手数料を、週に1回払っていたとします。これだけで「220円 × 52週 = 11,440円」。月に2〜3回なら年間5,000〜8,000円程度。何の見返りもなく、ただ自分のお金を引き出すために、年間で1万円前後を支払っているかもしれないのです。

うれしいことに、ATM手数料は「仕組みを少し整えるだけ」でゼロに近づけられる、数少ない確実な節約のひとつです。投資のように相場に左右されることもなく、一度設定すればその後はほぼ自動で効果が続きます。この記事では、ATM手数料がなぜ発生するのかという基本から、引き出し回数を減らす考え方、そして無料条件のあるネット銀行や口座の使い分けまで、年間の手数料をゼロに近づける具体的な方法をやさしく解説します。

なお、本記事で示す手数料の金額や無料条件は2026年6月時点の一般的な傾向です。手数料・無料回数・適用条件は金融機関やサービス内容の変更によって変わるため、必ず各金融機関の公式サイトで最新の条件を確認してください。

そもそもATM手数料はなぜ・いつ発生するのか

対策を考える前に、「どんなときに手数料がかかるのか」を整理しておきましょう。ここを理解すると、「払わなくていい手数料」と「避けにくい手数料」の区別がつくようになります。ATM手数料は、大きく2種類に分かれます。

手数料の種類 発生するタイミング 性質
ATM利用手数料 時間外(早朝・夜間・土日祝など)に自行ATMを使う、または他行・コンビニなど提携ATMを使う 「いつ・どこで」使うかで変わる
振込手数料 他行宛などに振り込む 「振込先」と「経路」で変わる(本記事では引き出しを中心に扱います)
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引き出しに関する「ATM利用手数料」が発生しやすいのは、主に次のような場面です。

  • **平日の日中以外(時間外)**にATMを使ったとき
  • 自分の口座の銀行とは別の銀行(他行)やコンビニATMを使ったとき
  • 上記が重なったとき(他行ATMを時間外に使う、など)

逆にいえば、**「自行ATMを、手数料無料の時間帯に使う」**ことができれば、手数料はかからないのが一般的です。多くの銀行では、平日日中の自行ATM利用は無料に設定されています。

ここでひとつ、見落とされがちなポイントがあります。それは「手数料の有無は、口座の種類や利用状況によって変わる」という点です。後述するように、ネット銀行や一部の銀行では、残高や取引状況に応じて「月◯回まで無料」という優遇(ステージ制)が設けられていることがあります。同じ行動でも、どの口座を使うかで手数料が0円にも220円にもなる——この差を意識することが、節約の出発点です。

家計のムダを見つける土台として、まずは「自分が毎月いくらATM手数料を払っているか」を把握することが大切です。支出の見える化については、家計簿が続かない人の「3行家計簿」|1日30秒で支出が見える化する方法が参考になります。

年間でいくら払っている? 手数料の「見える化」シミュレーション

「たかが数百円」と感じる手数料も、1年分に引き直すとインパクトが見えてきます。自分のパターンに近い行を見て、年間でいくら払っているかをイメージしてみましょう。下の表は、1回あたりの手数料を仮に220円とした場合の試算です(実際の金額は利用先により異なります)。

引き出し頻度 年間の回数(目安) 年間手数料の試算(1回220円の場合)
週1回 約52回 約11,440円
月2回 約24回 約5,280円
月1回 約12回 約2,640円
ほぼゼロ(無料枠内で運用) 0回 0円

いかがでしょうか。週1回のペースで時間外・他行ATMを使っていると、年間で1万円を超えることもあります。この1万円は、何のサービスも増えていない「払わなくてよかったお金」です。

ここで重要なのは、「引き出し回数を減らす」と「無料の枠で使う」の2方向から攻めるという考え方です。

  1. 回数を減らす:そもそも引き出す回数が少なければ、手数料が発生する機会も減ります
  2. 無料枠で使う:引き出すとしても、手数料無料の時間帯・ATM・口座を選べば0円で済みます

やってみると分かるのですが、多くの人は「気づいたら現金が足りなくなって、近くのコンビニATMで時間外に引き出す」というパターンで手数料を払っています。これは「計画的に、無料の枠で、まとめて引き出す」だけで解消できます。次の章から、この2方向の具体策を見ていきましょう。

ここで、ATM手数料という小さな支出にあえて注目する理由にも触れておきます。家計の見直しというと、つい保険や通信費といった「大きな固定費」に目が向きがちです。それももちろん大切ですが、ATM手数料のような「少額だが頻繁に発生する支出」は、一度仕組みを整えれば、その後はほぼ何もせずに節約効果が続くという強みがあります。我慢や努力を続ける必要がなく、ストレスゼロで効き続ける——この「再現性の高さ」こそが、手数料の見直しが家計改善の入り口として優れている理由です。小さな成功体験を積むことで、ほかの支出の見直しにも前向きに取り組めるようになります。

方法①:引き出し回数を減らす「まとめ引き出し」とキャッシュレス化

最もシンプルで効果が大きいのが、引き出す回数そのものを減らすことです。手数料は「1回あたり」でかかるため、回数が減れば手数料の発生機会も比例して減ります。

月のはじめにまとめて引き出す

毎月の現金の使い道(現金払いの固定的な支出)をざっくり把握し、月初に必要額をまとめて1回引き出すだけで、引き出し回数を大きく減らせます。「足りなくなったら都度引き出す」習慣を、「月に1回、計画して引き出す」習慣に変えるイメージです。

このとき、引き出すのは必ず手数料無料の時間帯・自行ATMにすると、その1回も0円にできます。「月初の決まった曜日に、無料のATMで、1か月分を引き出す」とルール化してしまうのがコツです。

キャッシュレス決済で「そもそも現金を使わない」

もうひとつの王道が、支払いのキャッシュレス化です。日常の支払いをクレジットカードやコード決済・電子マネーに寄せれば、現金を引き出す必要そのものが減ります。現金を引き出さなければ、ATM手数料は発生しようがありません。

支払い手段 ATM手数料への効果 あわせて得られること
クレジットカード 現金引き出しが減る 利用明細で支出が自動で記録される
コード決済・電子マネー 少額の現金が不要に チャージ・利用でポイントが付く場合がある
口座引き落とし 固定費の現金払いが不要に 払い忘れ防止にもなる

キャッシュレス化の隠れたメリットは、支出が自動で記録されることです。現金は「使った記録」が残りにくく家計管理が難しくなりがちですが、カードやコード決済なら明細が残り、家計の見える化が進みます。手数料の節約と家計把握が同時に進むわけです。

さらに、現金を引き出す回数が減ると、ATMに立ち寄る「時間」そのものも節約できます。手数料という金銭的なコストだけでなく、わざわざATMを探して並ぶ手間が減るのは、見落とされがちですが地味に大きなメリットです。お金と時間の両方が浮く——これがキャッシュレス化のもうひとつの価値です。ただし前述のとおり、使った実感が薄れて支出が増えないよう、月に一度は利用額を振り返る習慣をセットにしておくと安心です。節約のつもりが、便利さで支出増になっては元も子もありません。

ただし、キャッシュレスにすると「使った実感が薄れて支出が増えた」という声もあります。便利さに頼りすぎないために、月の支払い総額を定期的に確認する習慣をあわせて持っておくと安心です。支払いをまとめて整理する考え方は、貯金は意志ではなく仕組みで決まる|給料日翌日に終わらせる自動化設定リストも参考になります。

方法②:ネット銀行・無料条件のある口座を使い分ける

引き出しがどうしても必要な場面は残ります。そこで効くのが、ATM手数料が無料になる条件を持つ口座を、メイン口座として使うという方法です。近年は、コンビニATMで一定回数まで無料になる銀行が増えています。

ネット銀行の「無料回数」を活用する

多くのネット銀行は、コンビニATMなどで**「月◯回まで引き出し手数料無料」という優遇を設けています。さらに、残高や取引状況に応じて無料回数が増えるステージ制(ランク制)**を採用している銀行もあります。

口座のタイプ ATM手数料の一般的な傾向(2026年6月時点) 注意点
ネット銀行 月数回まで無料、条件達成で無料回数が増える場合がある 無料回数・条件は銀行ごとに異なる
大手銀行(メガバンク等) 平日日中の自行ATMは無料、時間外・他行は有料が多い 条件次第で時間外無料の優遇がある場合も
地方銀行・信用金庫 自行ATM・提携先で無料枠がある場合が多い 地域・提携ATMの範囲を要確認

ポイントは、「自分の生活圏で無料になる回数・ATMはどれか」を基準に口座を選ぶことです。無料回数が多くても、近くに使えるATMがなければ意味がありません。逆に、毎日通る場所にあるコンビニATMで無料回数が確保できるなら、それが自分にとっての「正解の口座」です。

給与の受け取り・口座の役割分担で無料条件を満たす

ネット銀行のステージ制では、「給与・年金の受け取り」「残高が一定以上」「他サービスの利用」などの条件を満たすと無料回数が増える設計になっていることがあります。給与振込口座をそうした銀行に設定したり、メイン口座にまとまった残高を置いたりすることで、自然に無料回数を確保できる場合があります。

ここで役立つのが、口座の役割分担という考え方です。たとえば「引き出し無料枠の多い口座を生活費用に」「貯蓄用は別口座に」と分けると、手数料を抑えつつお金の管理もしやすくなります。口座の使い分けの設計は、余裕資金は「使う・備える・増やす」の3口座へ|迷わないお金の置き場所設計で詳しく整理しています。

なお、無料条件は「いつの間にか変更されていた」ということが起こりがちです。年に一度は、自分の口座の無料回数・条件が変わっていないかを公式サイトで確認することをおすすめします。条件改定で「気づかぬうちに有料になっていた」を防げます。

実際に口座を選ぶときは、次のような順番で考えると失敗しにくくなります。まず「自分が現金を引き出すのは、主にどの場所(自宅近く・職場近く・駅など)か」を書き出します。次に、その場所で使えるATM(コンビニや銀行)を確認します。最後に、それらのATMで無料回数が確保できる口座を選ぶ——という流れです。「人気だから」「無料回数が多いと聞いたから」と評判だけで決めると、いざ使おうとしたときに近くに無料ATMがなく、結局有料で引き出すことになりかねません。生活動線にATMを合わせるのではなく、生活動線に合うATM・口座を選ぶのが、手数料ゼロを無理なく続けるコツです。

また、現金をあまり使わない生活スタイルの人ほど、引き出し回数自体が少ないため、無料回数の多さよりも「振込やアプリの使い勝手」を重視したほうが満足度が高くなることもあります。自分の現金の使い方を踏まえて、何を優先するかを決めましょう。

家族構成・ライフスタイル別の使い分けの考え方

ATM手数料の対策は、生活スタイルによって「効くやり方」が少しずつ変わります。自分に近いタイプを参考に、どこから手をつけるか考えてみましょう。

一人暮らしの社会人 給与振込口座をネット銀行(または無料優遇のある口座)にし、支払いをできるだけキャッシュレスに寄せるのが効果的です。現金を使う場面が少ないため、「月初に1回まとめて引き出す」だけでほぼ手数料ゼロを実現しやすいタイプです。

子育て世帯 学校・地域の集金など、現金が必要な場面が一定残るのが特徴です。だからこそ「無料回数が確保できる口座をメインにする」効果が大きく出ます。家族で口座の役割を分け、現金を出す口座を一つに絞ると管理もしやすくなります。

現金中心の生活をしている人 急にキャッシュレスへ切り替えるのが難しい場合は、まず「引き出す回数を減らす」ことから始めましょう。週に何度も引き出していたのを、週1回・月数回にまとめるだけでも、年間の手数料は大きく下がります。

高齢の家族がいる場合 無理にキャッシュレス化を勧めるより、「自宅近くで無料で引き出せるATMはどこか」を一緒に確認し、その範囲で使ってもらうのが現実的です。慣れた方法を尊重しつつ、ムダな手数料だけ減らす——という発想が大切です。

タイプ 最優先で取り組むこと
一人暮らしの社会人 キャッシュレス化+月1回のまとめ引き出し
子育て世帯 無料回数の多い口座をメインに・口座の役割分担
現金中心の人 まず引き出し回数を減らす
高齢の家族 近所の無料ATMを一緒に確認

このように、「正解の方法」は人それぞれです。大切なのは、自分の現金の使い方を一度しっかり見つめ、ムダに払っている手数料がどこで発生しているかを突き止めることです。

「手数料ゼロ」を保つための見直しチェックと注意点

手数料をゼロに近づける仕組みは、一度作って終わりではなく、定期的に点検すると効果が長続きします。ここでは、保ち続けるためのチェックポイントと、見落としがちな注意点を整理します。

チェック項目 確認の観点 頻度の目安
月の引き出し回数 無料枠の範囲内に収まっているか 毎月
無料条件の変更 無料回数・適用条件が改定されていないか 年1回
利用ATMの場所 生活圏に無料で使えるATMがあるか 引っ越し・転職時
キャッシュレス比率 現金払いを減らせる支払いはないか 半年に1回
口座の役割分担 生活費・貯蓄の口座が整理されているか 年1回

注意点もいくつか押さえておきましょう。

1. 「手数料の安さ」だけで口座を選ばない 手数料無料は魅力的ですが、振込のしやすさ、アプリの使いやすさ、サポート体制なども含めて総合的に判断することが大切です。手数料だけを追って口座を増やしすぎると、かえって管理が複雑になります。

2. 無料回数を超えた分は通常の手数料がかかる 「無料回数があるから」と安心して使いすぎると、上限を超えた分には手数料が発生します。無料枠の回数を意識して、その範囲で計画的に引き出しましょう。

3. 制度や条件は変わる前提で考える 本記事の金額・条件は2026年6月時点の一般的な傾向です。手数料体系や無料条件は変更されることがあるため、最終的な判断は必ず各金融機関の公式サイトで確認してください。

こうして浮いたお金は、年間で数千円〜1万円程度になることもあります。せっかく節約できたお金は、使ってしまわずに将来へ回すと、効果が積み上がっていきます。少額からの資産形成の制度については、公的な解説として金融庁のNISAを知るが参考になります。

まとめ:今日の最初の一歩

ATM手数料は、「①引き出し回数を減らす」「②無料の枠(時間帯・ATM・口座)で使う」の2方向から攻めることで、年間ゼロに近づけられます。月初にまとめて引き出す、支払いをキャッシュレス化する、無料回数のあるネット銀行をメイン口座にする——どれも一度仕組みを整えれば、その後はほぼ自動で効果が続く、確実性の高い節約です。週1回の時間外引き出しをやめるだけでも、年間1万円前後を取り戻せる可能性があります。

たくさんの方法を挙げましたが、今日やる最初の一歩はひとつで十分です。直近1か月の通帳やアプリの明細を見て、「ATM手数料を何回・いくら払ったか」を数えてみることです。金額が見えれば、「これはもったいない」という実感が生まれ、回数を減らす工夫や口座の見直しに自然と動けます。まずは、自分が払っている手数料の総額を知ることから始めてみてください。

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