暮らしとお金のカフェ
お金の知識

低金利時代に定期預金は意味があるのか|使いどころと普通預金との賢い使い分け

暮らしとお金のカフェ 編集部

金利がほとんど付かないのに定期預金は今も意味があるのか。普通預金との違い、定期が向くお金・向かないお金、預け先の選び方まで整理して、自分の家計に合った使い分けを判断できるように解説します。

この記事でわかること

金利がほとんど付かないのに定期預金は今も意味があるのか。普通預金との違い、定期が向くお金・向かないお金、預け先の選び方まで整理して、自分の家計に合った使い分けを判断できるように解説します。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
📋

この記事の目次

あわせて読みたい記事

低金利時代に定期預金は意味があるのか|使いどころと普通預金との賢い使い分け

「定期預金に預けても、利息はほとんど付かない」。そう感じて、定期預金を敬遠している方は多いと思います。たしかに、かつてのように預けるだけでお金が大きく増える時代ではありません。一方で、「使うあてのないお金を普通預金に置きっぱなしにしている」「投資は怖いけれど、何もしないのも不安」というモヤモヤを抱えている方も少なくないでしょう。

ここで一度立ち止まって考えたいのは、定期預金の役割は「お金を増やすこと」だけではない、という点です。定期預金には「うっかり使ってしまうのを防ぐ」「元本が減らない安心感」という、金利とは別の価値があります。投資が注目される今だからこそ、この地味な機能を見直す意味があります。

この記事では、定期預金が今でも意味を持つ場面と、逆に向かない場面を整理します。普通預金との違い、預けるなら何を基準に選ぶか、投資との役割分担まで、やさしく解説していきます。やってみると分かるのですが、「全部を普通預金に置く」のと「役割で口座を分ける」のとでは、お金の貯まりやすさが変わってきます。

定期預金と普通預金は「役割」が違う

まず、定期預金と普通預金の違いを整理しておきましょう。両者は似ているようで、得意なことがまったく異なります。

項目 普通預金 定期預金
引き出し いつでも自由 原則として満期まで据え置き
金利の傾向 低め 普通預金よりやや高めのことが多い
向いているお金 毎月使う生活費・緊急予備費 当面使う予定のないお金
主な役割 出し入れの利便性 使い込み防止・元本確保
PR・広告 | 比較したあとに確認したい候補
家計管理本当の自由を手に入れる お金の大学

楽天への広いクリックより、すぐ行動できる直リンクを優先

家計管理・固定費削減・資産形成を広くカバーできる定番書籍です。

Amazonで確認する

ここで注目したいのは「引き出しのしにくさ」です。普通預金はいつでも下ろせるため便利ですが、その便利さが裏目に出て「気づいたら貯金が減っていた」という事態を招きます。定期預金は満期まで原則引き出さない前提なので、この「うっかり崩し」を物理的に防いでくれます。

金利だけで判断すると本質を見失う

低金利時代の定期預金を「利息が少ないから意味がない」と切り捨ててしまうと、本来の役割を見落とします。定期預金の価値は、利息よりも次の2点にあります。

  • 元本が減らない安心感:相場の上げ下げに左右されず、預けた金額がそのまま残る
  • 強制的な置き場所:簡単に引き出せないことで、使い込みを防げる

「増やす」より「守る・取り分けておく」ための道具だと考えると、低金利でも使いどころが見えてきます。

「全部を普通預金」のリスク

意外に見落とされがちなのが、「全部のお金を普通預金に置いておくこと」のリスクです。普通預金はいつでも引き出せて便利な反面、その便利さが「目的のあるお金まで使ってしまう」原因になります。たとえば「来年の車検のために取っておこう」と思っていたお金も、普通預金にあると、急な誘いや衝動買いでつい手をつけてしまいがちです。

人間の意志は、思っているほど強くありません。だからこそ、「簡単には引き出せない場所」にお金を移しておくこと自体が、立派な家計管理になります。定期預金は、この「物理的な歯止め」を最も手軽に作れる道具なのです。

利息は「おまけ」と考える

低金利時代の定期預金で利息を期待しすぎると、がっかりして使わなくなってしまいます。利息はあくまで「おまけ」と割り切り、本来の目的である「使い込み防止」と「元本確保」に価値を置きましょう。そう考えれば、金利の高い低いに一喜一憂せず、淡々と活用できます。

日常の支払いを1枚のカードにまとめておくと、生活費は普通預金から、貯める分は定期預金へ、と資金の流れを整理しやすくなります。口座を役割で分ける前提として、支払い経路を一本化しておくのは有効です。

定期預金が「向くお金」と「向かないお金」

定期預金は万能ではありません。「向くお金」と「向かないお金」を見分けることが、賢い使い分けの第一歩です。

定期預金が向いているお金

  • 半年〜数年以内に使う予定が決まっているお金(車検費用、家電の買い替え、旅行資金など)
  • 投資には回したくない、絶対に減らしたくないお金(子どもの入学金など)
  • 普通預金に置くとつい使ってしまうお金(ボーナスの一部など)

これらは「近い将来に確実に使う」または「絶対に減らせない」お金です。値動きのある投資には向かないため、元本が確保される定期預金が役割を果たします。

定期預金が向かないお金

  • 毎月の生活費・急な出費に備える緊急予備費:すぐ引き出せないと困るため普通預金向き
  • 10年以上使う予定のない長期のお金:低金利だと物価上昇に負ける可能性があり、一部は投資の検討余地がある

特に注意したいのが、緊急予備費を定期預金に入れてしまうケースです。急な医療費や家電の故障など、すぐに現金が必要な場面で引き出せないと本末転倒です。緊急予備費は、いつでも下ろせる普通預金に置くのが基本です。この考え方はNISAを増やす前に生活防衛資金を確認するで詳しく解説しています。

お金の「色分け」で考える

お金は使う時期によって色分けすると整理しやすくなります。

お金の種類 使う時期 置き場所の目安
生活費・緊急予備費 いつでも・突発的 普通預金
数年以内に使う目的資金 半年〜数年後 定期預金
当面使わない余裕資金 10年以上先 一部を投資も検討

この3つの層に分けると、「どのお金を定期に入れるべきか」が自然と見えてきます。お金の置き場所を整理する考え方は余裕資金は「使う・備える・増やす」の3口座へ|迷わないお金の置き場所設計も参考になります。

緊急予備費はいくら確保すればよいか

緊急予備費の目安は、一般的に「生活費の3〜6ヶ月分」と言われます。会社員で収入が比較的安定している人は3ヶ月分、収入の変動が大きい人や自営業の人は6ヶ月分以上を目安にすると安心です。たとえば毎月の生活費が25万円なら、3ヶ月分で75万円、6ヶ月分で150万円が一つの目安になります。

このお金は「いざというときにすぐ使えること」が最優先なので、定期預金ではなく普通預金に置きます。緊急予備費を確保したうえで、それを超える余裕資金が出てきたら、初めて定期預金や投資の出番です。順番を間違えないことが大切です。

定期預金を選ぶときの3つのチェックポイント

「定期預金を使ってみよう」と思ったら、預け先や預け方にもコツがあります。金利が低い時代だからこそ、次の3点を確認しましょう。

チェック1:金利は変動する前提で見る

定期預金の金利は、経済情勢によって変わります。「今は低くても将来上がる可能性もあれば、その逆もある」という前提で考えましょう。2026年6月時点の金利水準は金融機関ごとに異なるため、預ける前に必ず各金融機関の公式サイトで最新の条件を確認してください。

チェック2:満期の期間を生活に合わせる

定期預金には1ヶ月・半年・1年・3年などの預入期間があります。「いつ使うか」が決まっているお金なら、その時期に満期が来るように期間を選びます。逆に、いつ使うか分からないお金を長い期間で預けると、必要なときに引き出せず不便です。

チェック3:預金保険の対象かを確認する

万一、金融機関が破綻した場合でも、一定額までは預金保険制度で保護されます。預け先を選ぶ際は、その金融機関が預金保険の対象かどうかを確認しておくと安心です。お金にまつわる制度の基礎は、政府広報オンライン(政府広報オンライン)などの公的な情報源で確認する習慣をつけておくとよいでしょう。

一度に預けず「分ける」工夫

まとまったお金を1本の定期にせず、複数に分けて満期をずらす方法もあります。たとえば120万円を、半年・1年・1年半など満期の異なる定期に分けておけば、定期的に満期が来るため「全額が満期まで動かせない」状態を避けられます。引き出しの自由度と元本確保のバランスを取りたいときに使える工夫です。

預け方 メリット 注意点
1本にまとめて預ける 管理がシンプル 満期まで全額が動かせない
満期をずらして分ける 定期的に引き出せる機会がある 口座管理がやや増える

「まとまった金額を当面動かさない」と決めているなら1本でよく、「途中で一部使うかもしれない」なら分けて預ける、と目的で選び分けましょう。

投資との役割分担で考える

「低金利なら投資の方がいいのでは」と思う方もいるでしょう。ここで大切なのは、定期預金と投資は対立するものではなく、役割分担するものだという視点です。

守りの定期、攻めの投資

  • 定期預金:近く使う・減らせないお金を「守る」
  • 投資:当面使わない余裕資金を時間をかけて「育てる」

両者は得意分野が違うため、どちらか一方に寄せる必要はありません。まず生活費と数年以内に使うお金を預金で確保し、その上で残った余裕資金の一部を投資に回す、という順番が安全です。投資を始める前の土台づくりについては20代の投資の始め方|時間を味方につける長期積立プランも読んでおくと、全体像がつかめます。

「物価の上昇」も意識しておく

低金利の定期預金で気に留めておきたいのが、物価の動きです。預けたお金の金額そのものは減りませんが、世の中の物価が上がると、同じ金額で買えるものは少しずつ減っていきます。つまり「数字は変わらないのに、実質的な価値はじわじわ目減りする」可能性があるということです。

だからといって、すべてを投資に回すべきという話ではありません。近く使うお金や減らせないお金は、変動リスクのない預金で守るのが鉄則です。一方で、十数年使う予定のない余裕資金まで全額を低金利の預金に置いておくと、物価上昇に対して無防備になりがちです。「守る部分」と「育てる部分」を、お金の使う時期に応じて分けて考えることが、低金利時代の現実的なバランスです。

投資に回すなら制度も確認を

余裕資金を投資に回す場合、新NISAなどの制度を使うと税制面で有利になることがあります。制度の内容は改正されることがあるため、2026年6月時点の最新条件は金融庁のNISAを知るで必ず確認してください。投資には値動きによって元本が減るリスクがある点も理解した上で、無理のない範囲で始めるのが基本です。

定期預金で守りを固めたうえで、余裕資金の一部を積立投資に回したいと考えたら、まずは証券口座を用意しておくと選択肢が広がります。

まとめ:今日やる最初の一歩

低金利時代でも、定期預金には「元本を守る」「使い込みを防ぐ」という、金利とは別の確かな役割があります。大切なのは、お金を使う時期で色分けし、生活費は普通預金、数年以内に使うお金は定期預金、当面使わない余裕資金は一部を投資、と役割で使い分けることです。

ここまで読んで「整理してみよう」と思ったら、今日やる最初の一歩は1つだけです。今ある預金を「生活費・数年以内に使うお金・当面使わないお金」の3つにざっくり分けてみること。色分けができれば、どのお金を定期に移すべきかが自然と見えてきます。まずは紙に3つの枠を書いて、今の貯金を振り分けるところから始めてみてください。

暮らしとお金のカフェでは、生活に役立つお金の情報をやさしくお届けしています。

PR・広告|アフィリエイトリンクを含みます

あわせて使いたいアイテム

家計管理・固定費削減・資産形成を広くカバーできる定番書籍です。 本当の自由を手に入れる お金の大学 を1つ候補にしておくと、記事の内容を暮らしの中で試しやすくなります。 必要性・置き場所・使う頻度を見てから選んでください。

Amazonで見る
PR・広告⭐ 専門家おすすめ
📈
NISA定番専門家おすすめ

楽天証券

新NISAを始める前に、楽天証券の条件を公式で確認

  • 新NISA口座が無料で開設できる
  • 楽天ポイントで投資ができる
  • インデックスファンドの取り扱い豊富
  • 楽天カード連携やポイント投資の条件を確認できる
楽天証券の口座を開設する(無料)

口座開設・維持費の条件、取引開始までの流れは公式で確認できます。

PR・広告⭐ 専門家おすすめ
🏦
NISA定番専門家おすすめ

SBI証券

SBI証券のNISA・投信積立条件も比較して確認

  • NISAや投信積立の条件を確認できる
  • 三井住友カード連携の条件を確認できる
  • 投信積立の取り扱い本数が多い
  • IPO・米国株投資にも強い
SBI証券の口座を開設する(無料)

口座開設・維持費の条件、取引開始までの流れは公式で確認できます。

PR・広告|アフィリエイトリンクを含みます

📚 投資・NISAを学べる本

インデックス投資・新NISAを体系的に学べるベストセラー本

暮らしとお金のカフェ 編集部

副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。

関連記事