暴落時に投資を続ける3つの心得
株式市場の暴落は必ず来ます。そのとき感情に負けて売ってしまうか、続けるかで資産形成の結果は大きく変わります。歴史的な暴落データと心理学を使った「暴落を乗り越える3つの心得」を解説します。
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株式市場の暴落は必ず来ます。そのとき感情に負けて売ってしまうか、続けるかで資産形成の結果は大きく変わります。歴史的な暴落データと心理学を使った「暴落を乗り越える3つの心得」を解説します。
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こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。
「積み立て投資を始めたのに、資産が半分以下になった。どうすればいい?」投資を始めると、必ずこのような状況が訪れます。2008年のリーマンショックでは株価が半減し、2020年のコロナショックでは1ヶ月で世界株が30〜40%下落しました。このような局面で「投資をやめてしまう」か「続ける」かで、10〜20年後の資産が大きく変わります。今日は、暴落時に投資を続けるための3つの心得をお伝えします。
歴史的な暴落と回復のデータ
まず、過去の株式市場の暴落と回復の歴史を確認しましょう。
S&P500の主な暴落と回復
| 暴落 | 下落率 | 回復にかかった期間 |
|---|---|---|
| ITバブル崩壊(2000〜2002年) | 約49% | 約7年 |
| リーマンショック(2008〜2009年) | 約56% | 約4年 |
| コロナショック(2020年) | 約34% | 約6ヶ月 |
| その他の10%以上の調整 | 10〜20% | 数週間〜数ヶ月 |
大きな暴落でも、S&P500は歴史的に「必ず回復」してきました。さらに、暴落後には上昇が続き、暴落前の水準を大幅に上回る水準まで達しています。「暴落は必ず来るが、長期保有すれば必ず回復する」というのが、過去のデータが示す事実です。
もし2007年(リーマンショック前の高値)に100万円投資していたら
| 状況 | 資産額 | 行動 |
|---|---|---|
| 2007年(投資時点) | 100万円 | S&P500に投資 |
| 2009年(最安値) | 約44万円 | 暴落中 |
| 2013年(回復) | 約100万円 | 回復して元の水準に |
| 2026年(現在) | 約350〜400万円以上 | 長期保有なら大きな利益 |
2009年に「損が怖くて売った」人と「持ち続けた」人では、2026年時点で全く異なる結果になっています。
心得1:「暴落は当たり前」と事前に覚悟する
株式投資において最も重要な心構えは「暴落は異常なことではなく、必ず起きる普通のこと」と理解することです。
株式市場の下落の頻度(S&P500の過去実績)
| 下落幅 | 平均発生頻度 |
|---|---|
| 5%以上の下落 | 年3〜4回 |
| 10%以上の下落 | 年1〜2回 |
| 20%以上の下落(弱気相場) | 3〜5年に1回 |
| 30%以上の暴落 | 10〜15年に1回 |
5%の下落は年3〜4回は普通に起きます。これを「暴落だ!」と過剰反応していたら、毎年何度も売り買いを繰り返すことになってしまいます。
投資を始める前に「10年の間に一度は30〜50%下落する」という現実を受け入れ、「それでも長期的には上昇してきた」という歴史を信じることが最初の心得です。
心得2:「暴落時こそ安く買えるチャンス」と捉える
ドルコスト平均法(毎月一定額の積み立て)を続けている場合、暴落は「同じお金でより多くの口数が買えるチャンス」です。
ドルコスト平均法のシミュレーション(月3万円積み立て)
| 月 | 基準価額 | 購入口数 |
|---|---|---|
| 1月(通常) | 10,000円 | 3口 |
| 2月(下落) | 7,000円 | 4.28口 |
| 3月(最安値) | 5,000円 | 6口 |
| 4月(回復中) | 7,500円 | 4口 |
| 5月(回復) | 10,000円 | 3口 |
基準価額が下がると、同じ3万円でより多くの口数が買えます。その後価格が回復したとき、多く購入した分だけ利益が大きくなります。暴落は積み立て投資家にとって「安く買えるセール」なのです。
心得3:「感情で動かないための仕組み」を作る
人間の脳は「損することへの恐怖感」が「得することへの喜び」の約2倍強く感じると言われています(プロスペクト理論)。だから暴落時には「今すぐ売りたい!」という衝動が生まれます。
この感情に打ち勝つのは意志力では難しいです。感情に左右されないための「仕組み」が必要です。
感情をコントロールするための仕組み
| 仕組み | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 自動積立の設定 | 毎月自動で投資されるよう設定する | 「今月は下落中だから停止しよう」を防ぐ |
| 資産状況を頻繁に見ない | 毎日チェックせず月1回に絞る | 短期の変動に一喜一憂しなくなる |
| 投資ルールを書面化する | 「暴落時でも売らない」と事前に明記 | 感情が高ぶっているときに読み返せる |
| 長期シミュレーションを確認する | 30年後の予測値を見て視野を広げる | 今の損失が小さく見えてくる |
特に「資産状況を毎日チェックしない」は重要です。毎日見ると短期の下落に感情が揺さぶられます。長期投資なら月1回、あるいは年4回(四半期ごと)の確認で十分です。
暴落時にやってはいけない行動
| NG行動 | なぜダメか |
|---|---|
| 感情的に一括売却 | 最も安い時点で売ることになる |
| 積み立てを停止する | 安いときに買えるチャンスを逃す |
| 借金して投資する | 暴落時に返済できなくなるリスク |
| 「今が底だ」と思って一括買い | 底の予測は誰にもできない |
| SNSやニュースを見過ぎる | 恐怖情報が感情を増幅させる |
最悪のパターンは「暴落中に売って損失を確定させ、回復後に後悔して再び購入する」というサイクルです。このパターンを繰り返す投資家は、長期では必ず損をします。
暴落時の正しい行動
| 正しい行動 | 内容 |
|---|---|
| 積み立てを継続する | 暴落時こそ積み立てを続ける |
| 余裕があれば増額する | 安く買えるチャンスに追加投資 |
| 基本に戻って長期視点を持つ | 「10年後・20年後にどうなっているか」を考える |
| 投資比率の見直し(任意) | 暴落が心理的にきついなら、安全資産の比率を上げることを検討 |
まとめ
- S&P500は過去最大56%の下落(リーマンショック)でも、4年後には完全回復し、その後最高値を更新し続けた
- 5%以上の下落は年3〜4回、10%以上の下落は年1〜2回という「普通の頻度」で起きている
- ドルコスト平均法(毎月定額積立)では暴落時に多くの口数が買えるため、後の回復時に大きな利益になる
- 「感情で動かないための仕組み」(自動積立・月1回のみ確認・ルールの書面化)を事前に整備することが重要
- 暴落時に一番やってはいけないのは「感情的に売って損失確定」。その時が最悪の売り時
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