暮らしとお金のカフェ
節税

減価償却の仕組みをやさしく解説:PC・車・設備の扱い方

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19

減価償却の仕組みをわかりやすく解説。個人事業主が悩むPC・車・カメラ・スマートフォンなどの高額備品の経費計上方法と計算の具体例をお伝えします。

✓この記事でわかること

減価償却の仕組みをわかりやすく解説。個人事業主が悩むPC・車・カメラ・スマートフォンなどの高額備品の経費計上方法と計算の具体例をお伝えします。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
📋

この記事の目次

あわせて読みたい記事

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。「10万円以上のパソコンを買ったんだけど、全部経費にしていいの?」という質問は本当によく聞きます。答えは「原則、すぐには全額経費にできない」です。

「減価償却」という考え方を理解すれば、高額な備品の経費処理で迷わなくなります。今日はやさしく解説します。

減価償却とは何か

高額な資産(備品・設備・車など)は、購入した年に全額を経費にするのではなく、使用できる期間(耐用年数)に分けて少しずつ経費にします。これを「減価償却」といいます。

なぜ分けるのか:

  • 高額な資産は1年だけでなく複数年にわたって事業に使われる
  • 使用した期間に対応した費用を計上することで、正確な損益が把握できる
資産の種類 法定耐用年数
パソコン・プリンター 4年
カメラ(デジタル) 5年
普通乗用車(新車) 6年
軽自動車(新車) 4年
家具(金属製) 15年
家具(その他) 8年
建物(木造) 22年
スマートフォン 5年

10万円・20万円・30万円のルール

減価償却の適用については、金額によってルールが異なります。

金額 扱い
10万円未満 消耗品費として全額一括経費にできる
10〜20万円未満 一括償却資産として3年均等償却も選べる
10〜30万円未満(青色・中小) 少額減価償却資産として全額一括経費にできる(年間合計300万円まで)
30万円以上 法定耐用年数に基づいて減価償却

個人事業主(青色申告)の特例として、30万円未満の資産なら全額一括経費にできる制度があります(年間合計300万円まで)。30万円未満のPCや機材は、この特例を使って一括経費化するのが節税に有利です。

定額法での計算(個人事業主の原則)

個人事業主は原則として「定額法」で減価償却を計算します。

計算式: 年間減価償却費 = 取得価額 × 定額法の償却率

例:40万円のパソコン(耐用年数4年)を購入した場合

  • 定額法の償却率(4年):0.250
  • 年間減価償却費:40万円 × 0.250 = 10万円/年
  • 4年間で合計40万円を経費計上
耐用年数 定額法の償却率
2年 0.500
3年 0.334
4年 0.250
5年 0.200
6年 0.167

年の途中で購入した場合は月割り計算

購入した年は、使用した月数分だけ計上します。

例:40万円のPC(耐用年数4年)を10月に購入した場合

  • 年間減価償却費:40万円 × 0.250 = 10万円
  • 購入年(10〜12月:3ヶ月):10万円 × 3/12 = 2.5万円
  • 翌年以降(フル年):10万円/年

中古品の耐用年数の計算

中古品を購入した場合の耐用年数の計算式:

  • 法定耐用年数を過ぎた中古品:法定耐用年数 × 20%(端数切り捨て、最低2年)
  • 法定耐用年数内の中古品:(法定耐用年数 − 経過年数)+ 経過年数 × 20%

例:3年落ちの車(法定耐用年数6年)

  • (6 − 3)+ 3 × 0.2 = 3.6年 → 3年(端数切り捨て)

中古車は耐用年数が短くなるため減価償却が早く、節税の観点から有利です。

まとめ

  • 10万円以上の資産は減価償却が必要で、一括経費にはできない(原則)
  • 青色申告の個人事業主は30万円未満の資産を一括経費にできる特例がある
  • 個人事業主は定額法で計算し、耐用年数は資産の種類によって決まる
  • 年の途中の購入は月割りで初年度の経費を計算する
  • 中古品は耐用年数が短くなり、節税面で有利になることが多い

暮らしとお金のカフェでは、生活のあらゆる場面で役立つ情報をやさしくお届けしています。ぜひ他の記事もご覧ください。

暮らしとお金のカフェ 編集部

副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。

関連記事