生命保険の必要保障額の計算方法:遺族に必要なお金
生命保険の必要保障額の計算方法:遺族に必要なお金について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。
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生命保険の必要保障額の計算方法:遺族に必要なお金について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。
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生命保険の必要保障額の計算方法:遺族に必要なお金
こんにちは。カフェでコーヒーを飲みながらよく聞かれるのが「生命保険って、結局いくら入ればいいの?」という質問です。この答えは、実はあなたの家族構成や人生設計によって大きく変わります。今回は、難しく見える「必要保障額」の計算を、できるだけシンプルに解説していきます。
必要保障額とは何か
生命保険の保障額を決める際に登場するのが「必要保障額」という概念です。これは簡単に言うと、あなたが亡くなった時に、遺族が生活を続けるために必要なお金のこと。
多くの人が「いくらあれば十分か」を感覚で決めてしまいますが、それでは足りない場合も、逆に無駄に多い場合もあります。だからこそ、きちんと計算する価値があるのです。
重要なポイントは、必要保障額は人生のステージによって変わるということ。子どもが小さいときと、子どもが大学生になったときでは必要な額が違います。また、配偶者が働いているかどうかでも大きく異なります。
遺族が生活するのに必要なお金の3つの要素
必要保障額を計算するには、大きく3つの要素を考える必要があります。
1. 遺族の生活費(毎月必要なお金)
まず基本となるのが、遺族が毎月いくら必要かということです。一般的に、家族が一人減ると生活費も20~30%減少するとされています。
| 家族構成 | 平均的な生活費(月額) | 減額後の推定額(月額) |
|---|---|---|
| 4人家族(会社員・配偶者・子ども2人) | 約35万円 | 約25万円 |
| 3人家族(配偶者・子ども1人) | 約28万円 | 約20万円 |
| 2人家族(配偶者のみ) | 約24万円 | 約18万円 |
※あくまで目安です。地域・生活水準で変動します
ここで重要なのは、配偶者の収入をどう考えるかということ。例えば配偶者が月15万円の給与があれば、保障で補う金額はぐっと減ります。
2. 子どもの教育費
お子さんがいる場合、避けられないのが教育費です。小学校から高校までは公立を想定しても、大学進学時には大きな費用が必要になります。
高校までの教育費(公立想定)
- 小学校:約200万円(6年間)
- 中学校:約150万円(3年間)
- 高校:約180万円(3年間)
大学進学時の費用
- 国公立大学:約400~500万円(4年間)
- 私立大学(文系):約600~700万円(4年間)
- 私立大学(理系・医歯薬系):約800万円~(4年間)
子どもが現在8歳なら、大学進学まであと10年あります。その間に配偶者の収入で対応できれば、生命保険でカバーする必要はありません。逆に、まだ生まれたばかりなら、かなりの額をカバーする必要があります。
3. 整理費用と返済義務
遺族が直面するのは、生活費や教育費だけではありません。
葬儀費用:約150~200万円
相続税申告費用:数十万円
住宅ローン残高(団信未加入の場合):残存期間分
住宅ローンを組んでいる場合、ほとんどの人が「団体信用生命保険(団信)」に加入しています。これは、借り手が亡くなると自動的にローンが0になる保険。だからこの場合、保険でローン残高をカバーする必要はありません。
ただし団信に加入していない場合は、遺族にローン返済の義務が生じるため、その分をカバーする必要があります。
実例で計算してみる
では、具体的に計算してみましょう。
ケース1:35歳・会社員・配偶者専業主婦・子ども2人(8歳・5歳)
1. 遺族の生活費
- 配偶者と子ども2人が生活するために月25万円が必要と仮定
- 子どもが独立する(22年後)まで:25万円 × 12ヶ月 × 22年 = 6,600万円
2. 教育費
- 長男:大学進学時(10年後)に国公立大学進学を想定 → 450万円
- 次男:大学進学時(13年後)に国公立大学進学を想定 → 450万円
- 合計:900万円
3. 整理費用など
- 葬儀費用:200万円
- 相続税申告:30万円
- 小計:230万円
計算結果:必要保障額 = 6,600万 + 900万 + 230万 = 約7,730万円
ただし、配偶者がパート勤務で月8万円の収入があれば?
- 生活費負担額:(25万 - 8万) × 12 × 22 = 4,488万円
- 教育費:900万円
- 整理費用:230万円
- 修正後:約5,618万円
このように、家計の状況ひとつで必要保障額は大きく変わるのです。
ケース2:45歳・会社員・配偶者パート勤務・子ども1人(15歳)
1. 遺族の生活費
- 配偶者と高校生の子が生活するために月22万円
- 子どもが独立する(3年後)まで:22万 × 12 × 3 = 792万円
2. 教育費
- 大学進学時(3年後)私立文系想定:650万円
3. 整理費用
- 葬儀費用:200万円
- 小計:200万円
計算結果:必要保障額 = 792万 + 650万 + 200万 = 約1,642万円
子どもが大きい場合、必要保障額はぐっと下がります。
貯蓄と保険のバランスを考える
計算結果を見ると「えっ、こんなに必要?」と驚く人も多いでしょう。でも忘れてはいけないのが、遺族には遺産や貯蓄もあるということです。
遺族が受け取るお金:
特に重要なのが遺族年金です。お子さんが18歳になるまで支給される「遺族基礎年金」と、配偶者がいる場合の「遺族厚生年金」があります。これだけで月10~15万円程度支給される場合も多いのです。
必要保障額 = 総必要額 - 遺族が受け取る他の資金
として考えることが重要。つまり、貯蓄がたくさんあれば、生命保険の保障は相対的に少なくて済みます。
保障額を決める際の注意点
計算結果が出たら、次のポイントに注意して最終的な保障額を決めましょう。
1. 保障期間を意識する
お子さんが独立するまでの期間が最も手厚い保障が必要です。その後は段階的に減額する「逓減型」の保険を選ぶと、保険料も抑えられます。
2. インフレを考慮する
20年後の生活費は今より高くなっている可能性があります。計算時に5~10%程度の余裕を持たせるのが現実的です。
3. 複数の保険は避ける
複数社で保険に入ると、管理も大変だし、保険料も余計にかかります。できれば1社でまとめるか、定期保険と終身保険の組み合わせ程度に留めましょう。
4. 定期的に見直す
子どもの誕生、子どもの独立、住宅ローン完済など、人生のターニングポイントで必要保障額は変わります。3~5年ごとの見直しがおすすめです。
よくある誤解
「生命保険は多いほど安心」と思い込む人がいますが、それは間違いです。必要以上の保障は、毎月の保険料という形で家計を圧迫するだけ。
また「年齢が若いから必要ない」という考えもリスク。特にお子さんがいる場合、若いほど遺族が長く生活費をカバーする必要があり、保障額は逆に大きくなることもあります。
まとめ
生命保険の必要保障額は、計算することで初めて見えてきます。難しそうに見えますが、要は3つの要素(生活費・教育費・整理費用)を積み上げ、遺族が受け取る他のお金を差し引くだけ。
自分の家族構成と人生設計を真摯に考えることで、「本当に必要な保障」が明確になります。それは同時に「無駄な保険料の削減」にもつながります。
このカフェでは、いつでもお金の相談をお聞きしています。「自分たちの場合はいくら必要?」という疑問が出たら、ぜひ一度計算してみてください。そして必要に応じて、保険代理店やFPに相談するのも良い選択肢。大事なのは「なんとなく」ではなく「根拠を持って」決めることです。
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