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住宅ローンの変動金利vs固定金利:どちらを選ぶべきか?金利上昇局面での考え方

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19

住宅ローンの変動金利vs固定金利:どちらを選ぶべきか?金利上昇局面での考え方について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。

この記事でわかること

住宅ローンの変動金利vs固定金利:どちらを選ぶべきか?金利上昇局面での考え方について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。

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住宅ローンの変動金利vs固定金利:どちらを選ぶべきか?金利上昇局面での考え方

「変動と固定、どっちがいいですか?」というご相談、カフェのカウンター越しに毎日のようにいただきます。住宅ローンは人生最大の借り物ですから、この悩みは当然です。結論から言うと「どちらが絶対お得」という答えはありません。ただ、自分に合った選択をするための判断軸は、しっかり整理できます。今日はその話をじっくりしていきましょう。

変動金利・固定金利とは?まず基本をおさらい

住宅ローンを組む際に必ず直面するのが、この2つの選択肢です。

変動金利は、市場の短期金利(政策金利)に連動して定期的に見直される仕組みです。日本では通常、半年ごとに金利が見直され、5年ごとに返済額が再計算されます。2026年5月時点では0.3〜0.5%台が主流で、低い金利水準が続いてきました。

固定金利は、借入時に決めた金利がローン期間中ずっと変わらないタイプです。代表的なのがフラット35で、現在は1.8〜2.0%台が目安です。変動より高めですが、返済額が「一生変わらない」という安心感があります。

一部の銀行では、最初の数年だけ固定で、その後変動に切り替わる「固定期間選択型」も提供していますが、今回は分かりやすく「変動」「固定」の二択で話を進めます。

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変動・固定のメリット・デメリット比較表

まず両者の特徴を一覧で整理しましょう。

項目 変動金利 固定金利(フラット35)
現在の金利水準 0.3〜0.5%台 1.8〜2.0%台
返済額の安定性 低い(金利変動で変わる) 高い(ずっと同じ)
金利上昇リスク あり なし
繰上返済の柔軟性 高い 繰上返済手数料がかかる場合あり
低金利局面のメリット 大きい 小さい
家計計画の立てやすさ やや難しい 立てやすい
向いている人 リスク許容度が高い・繰上返済できる 安定を重視・長期間のんびり返したい
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3000万円・25年返済で総支払額を比較する

実際にお金で見てみましょう。借入3000万円・返済期間25年で、金利別の月々の返済額と総支払額を試算しました。

金利 月々の返済額 25年間の総支払額 うち利息総額
0.3%(変動・低い場合) 約109,200円 約32,760,000円 約2,760,000円
0.5%(変動・標準) 約112,000円 約33,600,000円 約3,600,000円
1.0%(変動・やや上昇後) 約113,000円 約33,900,000円 約3,900,000円
1.5%(固定・低め) 約120,000円 約36,000,000円 約6,000,000円
2.0%(フラット35・現行水準) 約127,000円 約38,100,000円 約8,100,000円

※概算値。実際は元利均等返済の計算式で微差が生じます

変動0.5%と固定2.0%を比較すると、総支払額の差は約450万円。この差をどう見るかが、選択の本質です。

「変動が450万円お得じゃないか」と思うかもしれませんが、これはあくまで金利が変わらなかった場合の話です。変動金利は、この先ずっと0.5%のままとは限らない——それが最大のリスクです。

金利が0.5%上昇したら、月々の返済はどう変わる?

日本の金利は長らく低水準でしたが、日銀の政策変更を背景に少しずつ動き始めています。「今後も金利は上がる可能性がある」という前提で考えることが大切です。

3000万円の変動金利ローンで、残高が2500万円になったタイミングで金利が0.5%上がった場合をシミュレーションしてみます。

変化前 変化後 月々の返済額の増加
金利0.5% → 1.0% 月約112,000円 → 約119,000円 約7,000円増
金利0.5% → 1.5% 月約112,000円 → 約127,000円 約15,000円増
金利0.5% → 2.0% 月約112,000円 → 約135,000円 約23,000円増

月に2万円以上の返済増は、家計に相当なダメージを与えます。これが「リスク許容度」の話になる理由です。

ただし、変動金利には「5年ルール」と「125%ルール」という保護が一般的な銀行にはあります。金利が上がっても返済額は急激には変わらず、5年間は月々の返済額が据え置かれ、見直し後も従前の1.25倍を上限とする仕組みです(銀行によって異なります。契約前に必ず確認を)。

選ぶ際の判断軸:「リスク許容度」と「残存期間」

では、実際にどちらを選べばいいのでしょうか。2つの軸で考えてみてください。

判断軸1:リスク許容度

変動金利が向いている人

  • 金利が上がっても対応できる貯蓄・収入の余裕がある
  • 繰上返済でどんどん元本を減らせる
  • 住宅ローン減税の恩恵を最大化したい
  • 返済期間が10〜15年程度と比較的短い

固定金利が向いている人

  • 家計のやりくりをぴったり計算して暮らしたい
  • 共働きだが片方の収入が減る可能性がある(育児・介護)
  • 「金利が上がって払えない」という心配が精神的ストレスになる
  • 返済期間が20〜35年と長い

判断軸2:残存期間(残り何年返すか)

ローンの残存期間が長ければ長いほど、変動金利の「金利変動リスク」にさらされる時間が長くなります。

残存期間 金利変動リスクの影響 おすすめの方向性
10年以内 比較的小さい 変動でも安心感あり
15〜20年 中程度 繰上返済できるなら変動、できないなら要検討
25〜35年 大きい 固定で安心を買う選択肢も有力

「どちらが正解か」より「自分が夜眠れるか」で決める

金融の話では、しばしば「期待値で考えれば変動が有利」と言われます。過去の統計でも、変動の方が支払総額が少なくなったケースが多いのは事実です。

でも、カフェトークとして正直に言うと——

毎月のニュースで「日銀が金利を引き上げ」という報道を見るたびに、ドキドキしてしまう人には、変動はストレスになります。 固定を選んで「安心料を払った」と割り切るのも、立派な合理的選択です。

逆に、「繰上返済でさっさと返す予定があるし、多少上がっても余裕がある」という方は、変動の低金利を活かして利息を抑えるのが理にかなっています。

もう一つ、実際のローン選びで使える考え方が「固定と変動の差額を毎月貯める」作戦です。たとえば固定2.0%で月127,000円のところを変動0.5%で112,000円に抑え、差額の15,000円を毎月積み立てておく。万が一金利が上がってきたときの「バッファ積立」として機能します。

まとめ

住宅ローンの変動・固定どちらを選ぶかは、「金利の低さ」だけで決めるのは危険です。重要なのは以下の3点です。

  1. リスク許容度を正直に見極める:金利が上がっても家計が回るか、精神的に耐えられるかを冷静に確認する
  2. 残存期間が長いほど固定のメリットが大きい:25年以上の長期ローンは、金利変動の影響を受ける年数も長い
  3. 差額をバッファとして積み立てる戦略:変動を選んだ場合は、固定との差額を貯蓄・繰上返済に回す習慣をつくる

「どちらが得か」という問いより、「どちらを選んだら安心して暮らせるか」——その問いを自分に投げかけてみてください。ローンは数十年つき合うパートナー。金利の数字だけでなく、自分の性格や生活スタイルとも相談しながら決めましょう。

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