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学資保険は必要か:返戻率と他の備え方を比較

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19(制度・法令の更新情報を反映)

学資保険は必要か:返戻率と他の備え方を比較について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。

この記事でわかること

学資保険は必要か:返戻率と他の備え方を比較について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
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この記事の目次

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# 学資保険は必要か:返戻率と他の備え方を比較

「子どもが生まれたら学資保険」—— そう言われることも多いですよね。でも、本当に必要でしょうか? 最近は低金利の影響で返戻率が100%を下回る商品もあり、「貯蓄というより保障?」と迷う親御さんは少なくありません。

この記事では、学資保険の仕組みから返戻率、そして他の教育費対策までを丸ごと比較します。「我が家に本当に必要な選択肢は何か」を見つけるお手伝いをします。

学資保険の仕組みと返戻率って何?

学資保険の基本的な構造

学資保険は、契約者(親)が毎月保険料を払い込み、子どもが進学時期(18歳、22歳など)に給付金を受け取る仕組みです。よく「積立型保険」と呼ばれるのはこのため。

単なる貯金と違う点は、以下の3つ:

  1. 保障がついている:契約者が亡くなった場合、その後の保険料が免除され、満期に給付金が受け取れる
  2. 定期的に給付金がもらえる:進学祝い金(15歳時など)と満期金(18〜22歳時)に分かれることが多い
  3. 返戻率がある:払った総額より多く(または少なく)受け取れる仕組み

返戻率とは何か

返戻率は、受け取る総額 ÷ 払い込む総額 × 100 で計算します。

例)月1万円を18年間払い込む場合

  • 払い込み総額:1万円 × 12ヶ月 × 18年 = 216万円
  • 受け取り総額:250万円(例)
  • 返戻率:250万円 ÷ 216万円 × 100 = 約115.7%

つまり、216万円払って250万円もらえるので、34万円分得をする計算です。

ただし、この返戻率は商品や契約時期、契約者の年齢で大きく変わります。2026年5月時点では、返戻率が100%を下回る商品(つまり損になる商品)も存在するのが現状です。

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なぜ返戻率が下がってるの?

ここ10年で学資保険の返戻率が低下した理由は、一言で言うと「超低金利時代」です。

保険会社は契約者から集めたお金を運用して利益を出し、その一部を返戻率に反映させます。ところが、銀行預金の利率が0.1%未満の時代では、運用益がほぼ出ません。

さらに保険会社は以下のコストも負担します:

  • 支払い部分:契約者が亡くなった時の保障
  • 事務コスト:営業・事務処理・システム維持費
  • 広告宣伝費

これらを差し引くと、特に保障が手厚い商品ほど返戻率が下がる傾向があります。

返戻率の傾向 特徴
100%超(110%以上) 保障は最小限。貯蓄性重視。返戻率が高い分、契約者の保障は薄い
100%超(105~109%) バランス型。適度な貯蓄性と保障
97~99% 保障が手厚い。返戻率は低い(損の状態)
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学資保険 vs. NISAと教育ローン:3つの選択肢を比較

では、教育費をどう備えるか。学資保険以外の選択肢もあります。具体的に比較してみましょう。

1. 学資保険(返戻率108%の場合)

前提:月1万円、18年間払い込み

項目 内容
払い込み総額 216万円
受け取り総額 約233万円
利益 約17万円
契約者の死亡保障 あり。以降保険料免除で給付金受取
税金 受け取り時に一時所得として課税(通常は微額)
柔軟性 途中解約は元本割れリスク
メリット 保障と貯蓄が両立。強制貯蓄になる
デメリット 返戻率が低い商品もある。急な資金化は不利

2. つみたてNISA(年間120万円枠で教育費用に充当する場合)

2024年から制度が拡充され、つみたて投資枠で年120万円、生涯1,800万円まで非課税で運用できます。

項目 内容
払い込み総額 月1万円 × 12 × 18年 = 216万円
受け取り総額 投資成果次第。3%複利なら約298万円(参考値)
利益 約82万円(年3%複利の場合)
非課税期間 生涯(2024年制度)。売却後も枠が復活
税金 運用益はゼロ。譲渡益控除なし(非課税)
柔軟性 いつでも売却可能。急な資金化も容易
メリット 学資保険より高い利益見込み。自由度が高い
デメリット 保障なし。市場変動リスク。18年時点で値下がりのリスク

参考:つみたてNISAの対象は金融庁指定の低コスト投資信託のみ。年3%の複利は平均的な見込み値で保証ではありません。

3. 教育ローン(必要時に借りる)

学資保険やNISAではなく、「必要な時に借りる」という選択肢もあります。

項目 内容
先払い 必要ありません
利息 年1~2%程度(日本学生支援機構)
借入可能額 最大350万円(進学先や年数で異なる)
返済期間 20年以内(在学中は利息のみも可)
メリット 前もって貯蓄の手間なし。必要額だけ借りられる
デメリット 利息負担がある。返済義務あり。親の年齢制限あり

学資保険が向いている家庭・向いていない家庭

「結局、ウチはどれがいいの?」—— そう思いますよね。ここで判断軸を整理します。

✓ 学資保険が向いている家庭

  1. 契約者(親)の死亡保障が必要

    • 生命保険とは別に、「子どもが進学時にまとまった金が必要」という明確なニーズがある家庭
    • 保障と貯蓄の一体化で、保険料を節約できる可能性
  2. 強制貯蓄したい

    • 毎月「貯蓄に回す余裕はあるが、つい使ってしまう」というクセがある
    • 給与天引きのように自動で積み立てたい人向け
  3. 返戻率が100%を超える商品が選べる

    • 複数商品を比較して、108%以上の返戻率を確保できる場合
    • 損をする商品を選ぶメリットはありません
  4. 市場変動が心理的に辛い

    • 投資の値上がり・値下がりを見ると不安になる
    • 確実性を重視したい

✗ 学資保険が向いていない家庭

  1. 返戻率が100%以下の商品しか選べない

    • 単なる貯蓄なら銀行の定期預金やつみたてNISAの方がマシ
  2. つみたてNISAの非課税メリットを活かしたい

    • 運用益が非課税(学資保険は課税対象)
    • 投資初心者でも低コスト投資信託で対応可能
  3. 流動性が必要

    • 途中で子どもの病気や家の修繕など、予測不能な出費がありそう
    • つみたてNISAなら即座に売却できます
  4. 親の生命保険が充実している

    • 既に十分な死亡保障がある場合、学資保険の保障は重複
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教育費の現実:実際にいくら必要?

学資保険やNISA、ローンを選ぶ前に、「教育費ってそもそもいくら必要?」を押さえておきましょう。

幼稚園〜大学までの総額(参考値)

段階 公立 私立
幼稚園(3年間) 約70万円 約200万円
小学校(6年間) 約200万円 約800万円
中学校(3年間) 約150万円 約400万円
高等学校(3年間) 約150万円 約300万円
大学(4年間) 約250万円 約400~500万円
合計 約800万円 約2,100~2,300万円

これ、全額用意する必要はありません。公立中心で選べば800万円ですが、そのうち奨学金やローン、お子さん本人のアルバイト収入もあり得ます。

準備の目安:いくら貯めるべき?

多くの家庭は以下のように考えています:

  • 大学進学時に必要な額を中心に準備:200~300万円
  • 返済不可能なほどの教育ローン利用は避ける
  • 進学先(国立か私立か)で調整

つまり、「完璧に全額貯蓄する」のではなく、「親の経済負担を軽くする。教育ローンもバックアップとして持つ」という柔軟な考え方です。

学資保険とNISA・ローンの組み合わせという選択肢

最後に、「学資保険か、NISA か、どちらかオンリー」ではなく、組み合わせる方法も紹介します。

パターン例:月3万円で準備する家庭

方法 配分 役割
学資保険 月1万5,000円 確実な基礎。契約者の死亡保障付き
つみたてNISA 月1万5,000円 高リターン狙い。投資で資産を増やす

18年後の見込み(参考値)

  • 学資保険:324万円(返戻率108%の場合)
  • NISA:348万円(年3%複利の場合)
  • 合計:約672万円

保険の確実性と投資の高リターンを両立できます。

もう1つのパターン:親の貯蓄 + 教育ローン

「保険や投資に不安がある」という方は:

  1. 親が月1~2万円ずつ貯蓄(普通預金でもOK)
  2. 子どもが進学時に教育ローン を活用
  3. 親の貯蓄 + ローンで学費をカバー

ローン金利が年1.5%程度なら、運用益がない普通預金よりはるかに有利です。


まとめ

学資保険が「必須」かどうかは、あなたの家計と価値観次第です。

学資保険を選ぶなら、必ず複数商品の返戻率を比較し、100%超(できれば105%以上)の商品を選ぶこと。損をする商品はメリットが薄れます。

つみたてNISAなら、低コスト投資信託で運用益を非課税化でき、柔軟性も高い—— ただし市場変動リスクがあります。

教育ローンなら、前もって貯蓄する手間が不要で、親の経済状況に合わせて柔軟に借りられます。

最強の選択肢は「複数を組み合わせる」こと。学資保険で土台を作り、NISAで上乗せし、必要時にローンを使う——— このように段階的に備えれば、心理的にも経済的にも無理がありません。

子どもの教育費は大事ですが、親の老後資金を削ってまで準備するのは本末転倒。バランスよく、賢く選んでくださいね。

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