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インボイス制度でフリーランスの手取りはどう変わるか

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19

2023年10月開始のインボイス制度がフリーランスの収入に与える影響を具体的な数字で解説。登録すべきか否かの判断基準もお伝えします。

この記事でわかること

2023年10月開始のインボイス制度がフリーランスの収入に与える影響を具体的な数字で解説。登録すべきか否かの判断基準もお伝えします。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
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この記事の目次

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こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。2023年10月に始まったインボイス制度。「消費税を納めないといけないの?」「取引先から値下げを求められた」という声が今もフリーランスの方々の間で聞かれます。

制度開始から時間が経ちましたが、まだよくわからないという方のために、手取りへの影響を具体的に整理しましょう。

インボイス制度の基本をおさらい

インボイス制度(適格請求書等保存方式)は、消費税の仕入税額控除に必要な「適格請求書(インボイス)」の発行・保存を義務化する制度です。

これを理解するために、消費税の仕組みから確認します。

  • 取引先(発注者)は商品・サービスを購入する際に消費税を払う
  • 取引先は「仕入れで払った消費税」を自社の消費税から引ける(仕入税額控除)
  • ただし、インボイス(適格請求書)を持っている売り手(フリーランス)からの仕入れでないと控除できない
状況 フリーランスの立場 発注者への影響
インボイス登録あり 消費税を申告・納付する義務 仕入税額控除ができる
インボイス登録なし 消費税納付は免除(従来通り) 仕入税額控除ができない
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登録しない場合、取引先に生じる負担

年間売上1,000万円以下の小規模フリーランスは従来、消費税の納付が免除されていました(免税事業者)。インボイス未登録のままだと、取引先は消費税の控除ができず、その分の消費税を自社で負担することになります。

たとえば、年間100万円の案件があった場合:

  • 消費税額:100万円 × 10% = 10万円
  • インボイス登録なし → 取引先は10万円の消費税を控除できない

この10万円の負担を取引先が嫌がり、「インボイス登録してください」「登録しないなら単価を下げます」という交渉が起きることがあります。

登録した場合・しない場合の手取り比較

年間売上200万円(消費税込み)のフリーランスAさんの場合で比較します。

シナリオ 売上 消費税納付額 手元に残る金額
登録なし(従来通り) 200万円(税抜) 0円 200万円
登録あり(簡易課税) 200万円(税抜) 消費税20万円のうち4〜10万円 190〜196万円
登録あり(一般課税) 200万円(税抜) 売上消費税−仕入消費税 経費次第

※簡易課税を選ぶとみなし仕入率で消費税計算が簡略化される

重要なのは、取引先がBtoB(事業者間)か一般消費者かという点です。

  • 個人向け(BtoC)の取引が多い場合:取引先は仕入税額控除を必要としないため、インボイス未登録でも影響が少ない
  • 事業者向け(BtoB)の取引が多い場合:取引先が控除できないため、登録しないと単価交渉のリスクが高い

2割特例(小規模フリーランス向け救済措置)

インボイス登録に伴う負担を和らげるため、2023〜2026年の期間限定で「2割特例」が設けられています(2026年9月末まで)。

これは、インボイス登録をした免税事業者が、売上消費税の2割だけを納付すれば良いという特例です。

計算例:

  • 年間売上200万円(税抜)の場合
  • 消費税収入:200万円 × 10% = 20万円
  • 2割特例での納付額:20万円 × 20% = 4万円のみ納付

経費が少ないフリーランスには非常に有利な特例です。この期間中は積極的に活用できます。

インボイス登録すべきか?判断チェックリスト

  • 取引先が法人または個人事業主である(BtoB取引が多い)
  • 取引先から登録番号の提供を求められている
  • 年間売上が安定していて今後も継続予定
  • 経費が多く、一般課税でも消費税負担が少ない見込み

すべてチェックが入るなら登録を検討。逆に、取引先が一般消費者(BtoC)中心のフリーランスは、登録しなくても大きな影響を受けない場合があります。

まとめ

  • インボイス未登録だと取引先が消費税の仕入控除ができず、単価交渉リスクがある
  • BtoB中心のフリーランスは登録しないと仕事を失うリスクも
  • BtoC中心なら未登録でも影響が小さい
  • 2026年9月末まで「2割特例」があり、登録しても納付負担が軽い
  • 簡易課税も選択肢で、業種によっては実質負担がほぼゼロになるケースも

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