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公的保険(健康保険・年金)で賄えるリスクの範囲

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19(制度・法令の更新情報を反映)

日本の公的保険(健康保険・国民年金・厚生年金・雇用保険・労災保険)がカバーするリスクの範囲を具体的に解説。民間保険で補うべき「隙間」を明確にします。

この記事でわかること

日本の公的保険(健康保険・国民年金・厚生年金・雇用保険・労災保険)がカバーするリスクの範囲を具体的に解説。民間保険で補うべき「隙間」を明確にします。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
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この記事の目次

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## 日本の社会保険は世界屈指の充実度

「日本の公的保険は充実している」とよく言われますが、具体的にどこまでカバーされているか把握している方は意外と少ないものです。

公的保険の全体像を把握することが、民間保険の過剰加入を防ぐ第一歩です。

日本の社会保険制度には、主に以下の5つがあります:

  1. 健康保険(医療保険)
  2. 国民年金厚生年金(老齢・障害・遺族)
  3. 雇用保険(失業・教育訓練等)
  4. 労働者災害補償保険(労災保険)
  5. 介護保険(40歳以上が加入)

1. 健康保険でカバーされるリスク

医療費の自己負担割合

年齢・条件 自己負担割合
0〜未就学 2割(自治体によりさらに軽減あり)
小学生〜69歳 3割
70〜74歳 2割(現役並み所得者は3割)
75歳以上 1割(現役並み所得者は2〜3割)
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高額療養費制度

月の医療費が一定額を超えた場合、超えた分が払い戻される制度。

年収目安別の自己負担上限(月額):

年収目安 自己負担上限(概算)
〜370万円 約57,600円
370〜770万円 約80,100円+α
770〜1,160万円 約167,400円+α
1,160万円〜 約252,600円+α
低所得者 約35,400円

実例: 心臓手術で100万円の医療費がかかっても、年収500万円の方なら自己負担は約8〜9万円程度で済みます(食事代・個室代等は別途)。

傷病手当金(会社員・会社員など)

病気やケガで仕事を休み、給与が受け取れない場合に、最長1年6ヶ月・標準報酬日額の3分の2相当が支給されます。

例: 月収30万円の方が3ヶ月入院した場合、傷病手当金として約20万円×3ヶ月=約60万円を受け取れます。

出産育児一時金

子ども1人の出産につき50万円(産科医療補償制度加入病院の場合)が支給されます。


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2. 年金保険でカバーされるリスク

老齢年金(老後の生活費)

国民年金は65歳から受給開始。2026年時点の平均受給額(国民年金)は月額約6.8万円。厚生年金は収入と加入期間に応じて変わります。

障害年金(働けなくなったとき)

病気・ケガで一定の障害状態になった場合、障害基礎年金・障害厚生年金が支給されます。

  • 障害基礎年金(1級):約99万円/年
  • 障害基礎年金(2級):約79万円/年
  • 厚生年金加入者は障害厚生年金も上乗せ

就業不能保険を検討する前に、まず障害年金の受給要件を確認することが重要です。

遺族年金(一家の働き手が亡くなったとき)

厚生年金加入者が亡くなった場合:

  • 遺族基礎年金:子のある配偶者・子に支給(子が18歳未満の間)
  • 遺族厚生年金:配偶者(原則として子がいない場合も)に支給

遺族年金の受給見込み額を確認してから、必要な死亡保障額を計算することが大切です。

💡 遺族年金・障害年金の受給額は「ねんきんネット」で確認できます

「ねんきんネット」(日本年金機構のウェブサービス)で、自分の年金加入記録・受給見込み額を確認してから保険の必要性を判断しましょう。


3. 雇用保険でカバーされるリスク

失業給付(基本手当)

会社を退職した場合(条件によりますが、一般に非自己都合退職で90〜330日分)、給与の約50〜80%相当を受け取れます。

育児休業給付金

育児休業中は、最初の180日は給与の67%相当、それ以降は50%相当の育児休業給付金が支給されます。


4. 労災保険でカバーされるリスク

仕事中・通勤中のケガや病気は労災保険が適用され:

  • 医療費は全額が労災負担(自己負担ゼロ)
  • 休業補償給付:休業4日目から、給付基礎日額の**80%**が支給

5. 介護保険でカバーされるリスク

40歳から保険料を支払い始め、65歳以上または特定疾病のある40〜64歳が対象。介護認定を受けると、介護サービスの費用の自己負担が1〜3割になります。


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公的保険の「隙間」——民間保険でカバーすべき部分

公的保険が充実していても、カバーしきれない部分があります。

隙間1:入院時の差額ベッド代・食事代

高額療養費でカバーされない費用(個室代・食事代・交通費等)は実費負担です。長期入院の場合、月数万円〜十数万円の支出になります。

→ 医療保険の入院日額給付で補う

隙間2:自営業者・フリーランスの傷病手当金

傷病手当金は会社員・会社員などの健康保険の制度であり、国民健康保険(自営業・フリーランス等)には傷病手当金がありません。

→ 就業不能保険で補う

隙間3:がん治療の先進医療・自由診療費用

一部の最新治療(粒子線治療等)は保険適用外で数百万円の費用がかかる場合があります。

→ がん保険・医療保険の先進医療特約で補う

隙間4:子育て中の死亡保障の不足

遺族年金があっても、子どもが独立するまでの生活費・教育費を全額カバーするのは難しい場合があります。

→ 子どもが独立するまでの期間限定で定期生命保険に加入


保険見直しの順番

  1. 公的保険でカバーされるリスクを把握する(ねんきんネット・健康保険組合等で確認)
  2. 自分の貯蓄で対処できるリスクを除外する
  3. 「隙間」として残ったリスクに対して、必要最小限の民間保険を選ぶ
  4. 複数社を比較して費用対効果が高いものを選ぶ

💡 複数の民間保険を比較するなら一括比較が効率的です

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まとめ

  • 日本の公的保険(健康保険・年金・雇用・労災・介護)は世界屈指の充実度
  • 高額療養費制度で大手術でも月の自己負担は数万〜10万円程度に収まる
  • 会社員・会社員などには傷病手当金(最長1年6ヶ月)がある
  • 遺族年金・障害年金の受給見込み額を先に把握してから死亡・就業不能保険を検討
  • 公的保険の「隙間」(差額ベッド代・自営業の収入補償・先進医療費用等)を民間保険で補う

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