公的保険(健康保険・年金)で賄えるリスクの範囲
日本の公的保険(健康保険・国民年金・厚生年金・雇用保険・労災保険)がカバーするリスクの範囲を具体的に解説。民間保険で補うべき「隙間」を明確にします。
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日本の公的保険(健康保険・国民年金・厚生年金・雇用保険・労災保険)がカバーするリスクの範囲を具体的に解説。民間保険で補うべき「隙間」を明確にします。
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2026年6月19日 制度改正確認済み
子育て・教育・休業給付:児童手当、教育支援、育児休業給付は対象年齢、所得、子の人数、休業時期などで条件が変わります。2025年以後に始まった出生後休業支援給付などもあるため、本文の金額だけで判断せず、申請時点の公式条件を確認してください。 公式情報を確認
年金・医療・介護制度:年金額、在職老齢年金の基準額、高額療養費、介護保険料・自己負担は年度や所得区分で変わります。本文の金額は記載年の目安として読み、実際の受給・負担額は日本年金機構、厚生労働省、加入先へ確認してください。 公式情報を確認
労働・雇用制度:育児・介護休業、雇用保険、最低賃金、残業・有給休暇の条件は施行日や地域、雇用形態で異なります。退職・副業・休業の判断前に、厚生労働省の最新制度と労働条件通知書を確認してください。 公式情報を確認
「日本の公的保険は充実している」とよく言われますが、具体的にどこまでカバーされているか把握している方は意外と少ないものです。
公的保険の全体像を把握することが、民間保険の過剰加入を防ぐ第一歩です。
日本の社会保険制度には、主に以下の5つがあります:
1. 健康保険でカバーされるリスク
医療費の自己負担割合
| 年齢・条件 | 自己負担割合 |
|---|---|
| 0〜未就学 | 2割(自治体によりさらに軽減あり) |
| 小学生〜69歳 | 3割 |
| 70〜74歳 | 2割(現役並み所得者は3割) |
| 75歳以上 | 1割(現役並み所得者は2〜3割) |
高額療養費制度
月の医療費が一定額を超えた場合、超えた分が払い戻される制度。
年収目安別の自己負担上限(月額):
| 年収目安 | 自己負担上限(概算) |
|---|---|
| 〜370万円 | 約57,600円 |
| 370〜770万円 | 約80,100円+α |
| 770〜1,160万円 | 約167,400円+α |
| 1,160万円〜 | 約252,600円+α |
| 低所得者 | 約35,400円 |
実例: 心臓手術で100万円の医療費がかかっても、年収500万円の方なら自己負担は約8〜9万円程度で済みます(食事代・個室代等は別途)。
傷病手当金(会社員・会社員など)
病気やケガで仕事を休み、給与が受け取れない場合に、最長1年6ヶ月・標準報酬日額の3分の2相当が支給されます。
例: 月収30万円の方が3ヶ月入院した場合、傷病手当金として約20万円×3ヶ月=約60万円を受け取れます。
出産育児一時金
子ども1人の出産につき50万円(産科医療補償制度加入病院の場合)が支給されます。
2. 年金保険でカバーされるリスク
老齢年金(老後の生活費)
国民年金は65歳から受給開始。2026年時点の平均受給額(国民年金)は月額約6.8万円。厚生年金は収入と加入期間に応じて変わります。
障害年金(働けなくなったとき)
病気・ケガで一定の障害状態になった場合、障害基礎年金・障害厚生年金が支給されます。
- 障害基礎年金(1級):約99万円/年
- 障害基礎年金(2級):約79万円/年
- 厚生年金加入者は障害厚生年金も上乗せ
就業不能保険を検討する前に、まず障害年金の受給要件を確認することが重要です。
遺族年金(一家の働き手が亡くなったとき)
厚生年金加入者が亡くなった場合:
- 遺族基礎年金:子のある配偶者・子に支給(子が18歳未満の間)
- 遺族厚生年金:配偶者(原則として子がいない場合も)に支給
遺族年金の受給見込み額を確認してから、必要な死亡保障額を計算することが大切です。
💡 遺族年金・障害年金の受給額は「ねんきんネット」で確認できます
「ねんきんネット」(日本年金機構のウェブサービス)で、自分の年金加入記録・受給見込み額を確認してから保険の必要性を判断しましょう。
3. 雇用保険でカバーされるリスク
失業給付(基本手当)
会社を退職した場合(条件によりますが、一般に非自己都合退職で90〜330日分)、給与の約50〜80%相当を受け取れます。
育児休業給付金
育児休業中は、最初の180日は給与の67%相当、それ以降は50%相当の育児休業給付金が支給されます。
4. 労災保険でカバーされるリスク
仕事中・通勤中のケガや病気は労災保険が適用され:
- 医療費は全額が労災負担(自己負担ゼロ)
- 休業補償給付:休業4日目から、給付基礎日額の**80%**が支給
5. 介護保険でカバーされるリスク
40歳から保険料を支払い始め、65歳以上または特定疾病のある40〜64歳が対象。介護認定を受けると、介護サービスの費用の自己負担が1〜3割になります。
公的保険の「隙間」——民間保険でカバーすべき部分
公的保険が充実していても、カバーしきれない部分があります。
隙間1:入院時の差額ベッド代・食事代
高額療養費でカバーされない費用(個室代・食事代・交通費等)は実費負担です。長期入院の場合、月数万円〜十数万円の支出になります。
→ 医療保険の入院日額給付で補う
隙間2:自営業者・フリーランスの傷病手当金
傷病手当金は会社員・会社員などの健康保険の制度であり、国民健康保険(自営業・フリーランス等)には傷病手当金がありません。
→ 就業不能保険で補う
隙間3:がん治療の先進医療・自由診療費用
一部の最新治療(粒子線治療等)は保険適用外で数百万円の費用がかかる場合があります。
→ がん保険・医療保険の先進医療特約で補う
隙間4:子育て中の死亡保障の不足
遺族年金があっても、子どもが独立するまでの生活費・教育費を全額カバーするのは難しい場合があります。
→ 子どもが独立するまでの期間限定で定期生命保険に加入
保険見直しの順番
- 公的保険でカバーされるリスクを把握する(ねんきんネット・健康保険組合等で確認)
- 自分の貯蓄で対処できるリスクを除外する
- 「隙間」として残ったリスクに対して、必要最小限の民間保険を選ぶ
- 複数社を比較して費用対効果が高いものを選ぶ
💡 複数の民間保険を比較するなら一括比較が効率的です
インズウェブ(無料一括比較) — 最大10社以上の保険を一括で比較できます。公的保険の「隙間」を埋める最適な保険を選びましょう。
まとめ
- 日本の公的保険(健康保険・年金・雇用・労災・介護)は世界屈指の充実度
- 高額療養費制度で大手術でも月の自己負担は数万〜10万円程度に収まる
- 会社員・会社員などには傷病手当金(最長1年6ヶ月)がある
- 遺族年金・障害年金の受給見込み額を先に把握してから死亡・就業不能保険を検討
- 公的保険の「隙間」(差額ベッド代・自営業の収入補償・先進医療費用等)を民間保険で補う
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