会社員のiDeCo掛金上限|企業年金の有無で変わる金額
会社員のiDeCo掛金上限|企業年金の有無で変わる金額について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。
✓この記事でわかること
会社員のiDeCo掛金上限|企業年金の有無で変わる金額について、具体的な方法・注意点・実践ステップを解説します。
この記事の目次
あわせて読みたい記事
会社員のiDeCo掛金上限|企業年金の有無で変わる金額
「iDeCo」って聞いたことはあるけど、自分はいくら掛けられるの?会社に企業年金があるかないかで変わるって本当?
そんな疑問を抱いている会社員は多いのではないでしょうか。実は、iDeCoの掛金上限は企業年金の有無によって大きく異なります。同じ給料でも、100万円以上の差が出ることも珍しくありません。
この記事では、2026年5月時点の最新ルールに基づいて、あなたの会社にぴったり合った掛金上限の調べ方と、実際の活用シーンを解説します。
iDeCoって、そもそも何?
iDeCo(アイデコ)は「個人型確定拠出年金」の愛称で、自分で年金を作る制度です。毎月決めた金額を積み立てて、自分で投資信託などを選んで運用します。60歳になったときに、運用成果を受け取ることができます。
最大のメリットは、掛けたお金が全額所得控除されるということ。つまり所得税と住民税が下がるんです。年間24万円掛けたら、約5万円の税金が減る可能性があります(個人差あり)。
でも「いくら掛けられるのか」が、企業年金の有無で変わってしまう。ここが多くの人が迷う点なんですね。
会社員の掛金上限|2024年12月の改正で何が変わった?
2024年12月、iDeCoのルールが大きく変わりました。企業型DC(企業型確定拠出年金)や厚生年金基金などの企業年金がある人の掛金上限が引き上げられたんです。
まずは全体像を表にまとめます。これが2026年5月時点での現行ルールです。
| 企業年金の状況 | 月額掛金上限 | 年額掛金上限 |
|---|---|---|
| 企業年金なし | 23,000円 | 276,000円 |
| 企業型DC(自社分のみ) | 20,000円 | 240,000円 |
| DB(確定給付年金)がある ※2024年12月改正 | 20,000円 | 240,000円 |
| 厚生年金基金がある ※2024年12月改正 | 20,000円 | 240,000円 |
重要な注意点: 2024年12月以前は、DBや厚生年金基金がある人の上限は12,000円(年144,000円)でした。改正により、月額8,000円、年間96,000円アップ しました。
この改正のおかげで、企業年金がある人でも、より柔軟に老後資金を準備できるようになったんです。
あなたの会社にはどんな企業年金があるのか?
掛金上限を確認するには、まず「自分の会社に企業年金があるかないか」を知る必要があります。
企業年金の種類
- 企業型DC(企業型確定拠出年金):会社が拠出し、社員が運用商品を選ぶ
- 確定給付年金(DB):会社が約束した金額を受け取る年金
- 厚生年金基金:公的年金上乗せ分を提供する制度(現在は新規設立不可)
- 企業年金がない:一般的な中小企業・スタートアップに多い
どうやって調べるのか?
- 給与明細を見る → 「企業型DC」「年金」という項目があるか確認
- 会社の人事部・総務部に聞く → 「企業年金制度について教えてください」と直接質問
- 就業規則や福利厚生規定 → 会社の規定書に記載されていることが多い
- 給与システムや社内ポータル → 年金制度について掲載されていないか確認
多くの人は自分が加入している企業年金の正確な名前を知りません。 人事部に「DB」「企業型DC」「その他」のいずれに該当するのか、明確に聞いておくと、iDeCoの上限金額がすぐわかります。
実例で比較|毎月いくら積み立てられる?
具体的なシーンで、掛金上限がどう変わるのか見てみましょう。
ケース1:企業年金がない営業職の方(年収450万円)
- 月額上限:23,000円
- 年間:276,000円
- 税効果:約60,000円の年間税額軽減(所得税・住民税合計、個人差あり)
このケースが最も上限が高く、積極的に積み立てやすい環境です。
ケース2:企業型DC加入の事務職の方(年収500万円)
- 月額上限:20,000円
- 年間:240,000円
- 税効果:約50,000円の年間税額軽減
企業型DCがある場合、上限が3,000円(年36,000円)下がります。これは「企業年金との重複を防ぐため」の調整です。
ケース3:確定給付年金(DB)加入の方(年収600万円)
- 月額上限:20,000円(2024年12月改正で引上)
- 年間:240,000円
- 以前:月12,000円(年144,000円)だったので、改正で年96,000円増枠
この改正は大きなメリット。従来の上限だと「あまり積み立てる意味がない」と感じていた人も、検討しなおす価値が出ました。
上限金額に達しない場合|いくら掛けるのが現実的?
「上限まで掛けたい気持ちはあるけど、生活が厳しい…」という人も多いですよね。実は、iDeCoは金額を自由に設定できます。
無理なく続けるコツ
- 月3,000円からでもOK → 最低限の掛金制限はほとんどありません
- 税効果を活用する → 月10,000円でも年間約25,000円の税金軽減
- 会社の給与引き上げと一緒に増額 → ボーナス月に増やすのも手
- 企業型DCとの併用を活用 → 企業型DCで5,000円、iDeCoで15,000円のように分ける
大事なのは「続けること」です。 5年、10年、20年と積み重ねると、その差は数百万円になります。
掛金上限を確認したら、次は口座開設|実践ステップ
掛金上限がわかったら、実際にiDeCoを始める流れを簡単に説明します。
開設手続きの流れ
- 金融機関を選ぶ → ネット証券や銀行で手続き可能
- 加入申請書を記入 → 会社の確認印が必要(企業年金の有無確認含む)
- 厚生労働省への登録 → 金融機関が手続き(1~2ヶ月かかることあり)
- 運用商品を選ぶ → 投資信託などから選択
- 毎月の自動引き落とし開始
重要: 加入申請時に「企業年金の有無」を正確に申告する必要があります。ここで間違えると、掛金上限がずれてしまいます。わからなければ人事部に確認してから提出しましょう。
よくある質問|疑問をスッキリ解決
Q:企業型DCと両立することはできますか?
A:できます。 ただし、両方合わせた額が上限になります。例えば企業型DCで月8,000円掛けている場合、iDeCoは月12,000円(計20,000円)が上限です。詳しくは人事部に相談してください。
Q:転職して企業年金がなくなったら?
A:掛金上限が引き上がります。 企業年金なし企業に転職した場合、月23,000円まで掛けられるようになります。iDeCoの掛金変更は月1回手続きできます。
Q:今は上限まで掛けられないけど、将来増やしたい場合は?
A:問題ありません。 生涯いつでも掛金を変更できます。給料が上がったタイミングで増額するのが、現実的で無理のない方法です。
Q:年度によって掛金上限が変わることはありますか?
A:変わる可能性があります。 制度は毎年見直されることがあります。最新情報は金融庁や国税庁の公式サイトで確認することをお勧めします。
まとめ
iDeCoの掛金上限は、企業年金の有無によって大きく異なります。企業年金がない人は月23,000円、ある人は月12,000~20,000円 が一般的です(2026年5月時点)。
特に2024年12月の改正で、確定給付年金や厚生年金基金がある人の掛金上限が引き上げられました。「企業年金があるから積み立てても意味がない」と思い込んでいた人は、改めて検討する価値があります。
まずは自分の会社にどんな企業年金があるのか、人事部に確認することから始めましょう。その情報があれば、あなたにぴったりの掛金を決めることができます。
老後資金作りは、1日も早く始めた人ほど有利です。この機会に、一歩を踏み出してみませんか?
暮らしとお金のカフェ 編集部
副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。
