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年末調整で控除漏れをゼロにする確認リスト

暮らしとお金のカフェ 編集部

年末調整は会社任せにすると控除漏れが起きます。生命保険・地震保険・iDeCo・小規模共済・医療費の5項目で、自分でチェックする習慣をつけましょう。

この記事でわかること

年末調整は会社任せにすると控除漏れが起きます。生命保険・地震保険・iDeCo・小規模共済・医療費の5項目で、自分でチェックする習慣をつけましょう。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。お金の基礎知識を、難しい言葉なしでやさしく解説します。

年末調整の書類、なんとなく書いて提出してた」という方は多いのではないでしょうか。実は年末調整は、書き方一つで税金の還付額が数万円変わることがあります。「控除証明書をちゃんと出したのに、会社が反映してくれていなかった」ということも起こりえます。今日は、控除漏れをゼロにするための自己チェックリストを解説します。

年末調整とは何か:基本を確認する

年末調整とは、会社員が1年間に支払った所得税を精算する手続きです。毎月の給与から「概算」で源泉徴収されている税金を、実際の控除額に基づいて正確に計算し直します。

多く払っていた場合→12月の給与または翌年1月に還付(戻ってくる) 少なく払っていた場合→追加で徴収される(まれ)

控除が多いほど、課税所得が下がり、還付額が増えます。「控除」とは「課税される所得から差し引ける金額」のことです。

年末調整で申請できる控除の種類

年末調整で申請できる主な控除を整理します。

控除の種類 証明書 届く時期
生命保険料控除 保険会社からの控除証明書 10〜11月
地震保険料控除 保険会社からの控除証明書 10〜11月
iDeCo小規模企業共済等掛金控除 国民年金基金連合会から 10〜11月
小規模企業共済 中小機構から 10〜11月
配偶者控除配偶者特別控除 配偶者の源泉徴収票など 必要に応じて準備
扶養控除 扶養家族の情報 毎年更新が必要
障害者控除 障害者手帳のコピーなど 必要に応じて準備

これらは全て「会社に書類を提出しないと適用されない」ものです。自動的に控除してくれることはありません。

チェック①:各種保険料控除の証明書を揃える

生命保険料控除

10〜11月頃、加入している生命保険会社から「生命保険料控除証明書」が郵送されます。

控除の上限額(一般生命保険・個人年金・介護医療保険、それぞれ最大4万円、合計最大12万円)

注意点:証明書が届いたら必ず年末調整書類に添付してください。複数の保険に加入している場合は、すべての証明書が揃っているか確認しましょう。

地震保険料控除

地震保険料については年間最大5万円が所得控除になります(火災保険だけでは対象外、地震補償特約を含む場合のみ)。

確認方法:保険証券を確認し、「地震保険」「地震補償特約」の記載があれば対象です。

証明書を紛失した場合

証明書を紛失しても、保険会社に電話すると再発行してもらえます。ただし再発行に数日かかることがあるので、早めに対応しましょう。

チェック②:iDeCo・小規模企業共済の控除

iDeCo(個人型確定拠出年金

iDeCoは拠出した全額が「小規模企業共済等掛金控除」として所得控除になります。これは非常に強力な節税効果です。

控除額の例

  • 月23,000円(会社員の上限)×12か月=年間276,000円が全額控除
  • 年収500万円(所得税率20%)の場合、約55,200円の税負担減

iDeCoを利用している場合、国民年金基金連合会から「小規模企業共済等掛金払込証明書」が10〜11月に送付されます。これを必ず年末調整書類に添付してください。

年末調整に間に合わなかった場合

iDeCoの証明書が届くのが遅く年末調整に間に合わなかった場合、確定申告で控除を申請できます。翌年2〜3月の確定申告期間に、証明書を添付して申告しましょう。

チェック③:配偶者控除・扶養控除の確認

配偶者控除と配偶者特別控除

配偶者(妻・夫)の年収に応じて、控除が受けられます。

配偶者の年収 控除の種類 控除額(所得税)
103万円以下 配偶者控除 最大38万円
103万円〜201万円 配偶者特別控除 最大38万〜3万円(段階的に減少)
201万円超 控除なし 0円

毎年、配偶者の所得状況は変わる可能性があります。前年の状況を基に記載しがちですが、当年の実際の見込み収入で申告することが正しい対応です。

扶養控除の確認(子どもの年齢に注意)

扶養控除は、扶養家族(16歳以上の子どもなど)がいる場合に受けられます。

控除額の目安

  • 16〜18歳の子ども:38万円
  • 19〜22歳の子ども(特定扶養):63万円
  • 23〜69歳の扶養家族:38万円

注意点:子どもが就職・アルバイトで年収103万円を超えると扶養から外れます。毎年確認が必要です。

チェック④:医療費控除は確定申告で対応

医療費控除は年末調整では申請できず、確定申告が必要です。

医療費控除の条件

年間の医療費(医療保険の補填を差し引いた後)が10万円超または総所得の5%超の場合、超過部分が控除対象になります。

医療費として認められる主な費用

  • 医師・歯科医師への診察・治療費
  • 薬(処方薬・一部の市販薬)
  • 入院費・手術費
  • 妊娠・出産にかかる費用(定期健診・分娩費用など)
  • 介護保険サービスの一部

医療費として認められないもの

  • 美容・予防目的のビタミン剤・サプリメント
  • 健康診断(病気が発見されて治療につながった場合は除く)
  • 美容整形

チェック⑤:ふるさと納税の確認

ふるさと納税は、ワンストップ特例制度を使うと確定申告不要で税額控除が受けられます。

ワンストップ特例の条件

  • 寄附した自治体が5か所以下
  • 会社員で確定申告の必要がない
  • 各自治体に「申請書」を寄附翌年1月10日までに郵送

ただし、医療費控除など他の理由で確定申告をする場合は、ふるさと納税もそちらで申請する必要があります(ワンストップ特例は無効になる)。

年末調整のスケジュールと準備チェックリスト

10月〜11月

  • 生命保険・医療保険の控除証明書の到着を確認
  • 地震保険の控除証明書の到着を確認
  • iDeCo・小規模企業共済の払込証明書の到着を確認
  • 配偶者の今年の見込み年収を確認
  • 扶養家族の今年の収入を確認

11月〜12月(会社から書類が配布されたとき)

  • 書類を全て揃えて一度確認する
  • 生命保険・地震保険の控除証明書を書類に添付
  • iDeCoの払込証明書を書類に添付
  • 書類を会社の締め切りまでに提出

翌年2〜3月(必要な場合)

  • 医療費控除は確定申告で申請
  • 年末調整で対応できなかった控除を確定申告で処理

まとめ

年末調整の控除漏れを防ぐには、「証明書の管理」「毎年の確認習慣」「確定申告との使い分け」の3点が重要です。10〜11月に届く証明書を「年末調整フォルダ」にまとめて保管する習慣をつけるだけで、控除漏れの大半は防げます。年間数万円の差になることもあるので、今年から意識的に取り組んでみましょう。


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