暮らしとお金のカフェ
節税

会社員の節税:年末調整で取り戻せるお金

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19(制度・法令の更新情報を反映)

年末調整で取り戻せる税金を徹底解説。生命保険料控除・地震保険料控除・住宅ローン控除・配偶者控除など会社員が活用できる控除を計算例付きで紹介します。

この記事でわかること

年末調整で取り戻せる税金を徹底解説。生命保険料控除・地震保険料控除・住宅ローン控除・配偶者控除など会社員が活用できる控除を計算例付きで紹介します。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
📋

この記事の目次

あわせて読みたい記事

# 会社員の節税:年末調整で取り戻せるお金

年末調整とは、会社が従業員の代わりに行う所得税の精算手続きです。毎月の給与から天引きされた所得税は「概算」で計算されているため、年末に正確な金額に調整し、払いすぎた税金を還付します。

この記事では、年末調整で使える控除の種類と、取り戻せる税金の具体的な計算方法を解説します。


年末調整の仕組み:なぜお金が戻ってくるのか

毎月の給与から源泉徴収される所得税は、年間の収入を見込みで計算した「仮の税額」です。

年末調整では:

  1. 1月〜12月の正確な収入を確定する
  2. 各種控除を適用して正確な税額を計算する
  3. 仮払いした税額との差額を清算する(払いすぎなら還付、少なければ追加徴収)

多くの会社員は「控除が適用されて税額が下がった結果、払いすぎた税金が戻ってくる」という形で還付を受けます。


年末調整で申告できる主な控除

1. 基礎控除(全員に適用)

所得2,400万円以下の方は48万円の基礎控除が自動的に適用されます。申請は不要です。

2. 配偶者控除・配偶者特別控除

配偶者の年収が一定以下の場合に適用されます。

配偶者の年収 控除額
103万円以下 配偶者控除 最大38万円
103万円超〜201万円以下 配偶者特別控除 最大38万円(段階的に減少)

節税効果の例(所得税率10%の場合):控除額38万円×10%=3万8,000円の節税

3. 生命保険料控除

生命保険・介護医療保険・個人年金保険の保険料を支払っている場合に適用されます。

保険の種類 最大控除額
一般生命保険 4万円
介護医療保険 4万円
個人年金保険 4万円
合計最大 12万円

節税効果の例(所得税率10%の場合):12万円×10%=1万2,000円の節税

4. 地震保険料控除

地震保険の保険料を支払っている場合に適用されます。

  • 最大控除額:5万円
  • 節税効果(税率10%):5万円×10%=5,000円の節税

火災保険の特約として地震保険に加入している場合も適用されます。地震保険料の控除証明書を忘れずに申告しましょう。

5. 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除

住宅ローンを組んでマイホームを購入した場合、年末のローン残高の一定割合が控除されます。

  • 控除率:0.7%(2022年以降の新規借入)
  • 最大控除期間:13年(新築・長期優良住宅等)

計算例:ローン残高3,000万円×0.7%=21万円の税額控除

住宅ローン控除は1年目のみ確定申告が必要で、2年目以降は年末調整で申告できます。

6. 扶養控除

16歳以上の子ども・親(扶養家族)がいる場合に適用されます。

扶養の種類 控除額
一般扶養(16〜18歳・23〜69歳) 38万円
特定扶養(19〜22歳の学生) 63万円
老人扶養(70歳以上・同居) 58万円
老人扶養(70歳以上・別居) 48万円

大学生の子どもがいる場合、特定扶養控除63万円×税率10%=6万3,000円の節税になります。

7. 小規模企業共済等掛金控除

iDeCo個人型確定拠出年金)・企業型DCの掛金は全額所得控除になります。

  • iDeCoの場合:月1万2,000円×12か月=年14万4,000円(会社員の場合)
  • 節税効果(税率20%):14万4,000円×20%=2万8,800円の節税

年末調整で申告できないもの(確定申告が必要)

以下の控除は年末調整では申告できず、確定申告が必要です。

  • 医療費控除:年間医療費が10万円を超えた場合
  • 寄附金控除ふるさと納税(ワンストップ特例を使わない場合)
  • 雑損控除:災害・盗難などの被害を受けた場合
  • 住宅ローン控除(1年目のみ)

年末調整の手続きで必要な書類

年末調整に必要な書類を事前に準備しておきましょう。

控除の種類 必要書類
生命保険料控除 保険料控除証明書(保険会社から10〜11月に届く)
地震保険料控除 地震保険料控除証明書
住宅ローン控除(2年目以降) 住宅借入金等特別控除申告書・残高証明書
配偶者控除 配偶者の収入がわかる書類(配偶者の源泉徴収票等)
扶養控除 特になし(申告書の記入のみ)

これらの書類は10月〜11月にかけて届くことが多いです。届いたらすぐに専用フォルダで管理しておきましょう。


取り戻せる税金の目安

年収500万円・会社員の場合の控除の組み合わせ例:

控除の種類 控除額 節税効果(税率10%)
配偶者控除 38万円 約3万8,000円
生命保険料控除 12万円 約1万2,000円
地震保険料控除 5万円 約5,000円
iDeCo 14万4,000円 約1万4,400円
合計 69万4,000円 約6万9,400円

つまり、各種控除を適切に申告するだけで年間約7万円近くの節税が可能です。


年末調整のよくあるミスと対策

ミス1:書類を提出するのを忘れた 会社の締切(通常11月〜12月上旬)を過ぎてしまった場合は、自分で確定申告することで控除を受けられます。

ミス2:生命保険料控除証明書を捨てた 保険会社に連絡すれば再発行できますが、時間がかかります。

ミス3:配偶者の収入を正確に申告しなかった 配偶者の年収が見込みと大きくズレた場合、翌年に修正が必要になることがあります。

ミス4:iDeCoの控除証明書を添付し忘れた 証明書が届いたらすぐに年末調整の書類と一緒に保管しておきましょう。


年末調整後に確定申告で追加控除する方法

年末調整で申告できなかった控除(医療費控除・ふるさと納税など)は、翌年2月16日〜3月15日の確定申告期間に申告することで還付を受けられます。

年末調整と確定申告を組み合わせることで、最大限の節税が可能です。

節税の知識を体系的に学ぶなら

— 初心者向けの実践書で基礎から確認


まとめ

年末調整は、会社員が毎年必ず取り組むべき節税の機会です。

  • 生命保険料控除・地震保険料控除・配偶者控除・扶養控除は必ず申告する
  • iDeCoを活用すると掛金全額が控除される(節税効果が大きい)
  • 住宅ローン控除がある方は2年目以降も年末調整で申告できる
  • 医療費控除・ふるさと納税は確定申告が必要
  • 申告漏れは確定申告で後から取り戻せる

申告漏れが一番の損です。必要書類を早めに整理して、確実に控除を受けましょう。

【広告】
図解 いちばん親切な税金の本 26-27年版

図解 いちばん親切な税金の本 26-27年版

所得控除・年末調整・確定申告の要点を図解で確認できます。

Amazonで見る

暮らしとお金のカフェ 編集部

副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。

関連記事