和食の基本5品をマスターする
和食は難しいと思われがちですが、基本5品を覚えれば家族の食卓が豊かになります。煮物・焼き魚・味噌汁・ご飯・お浸しの5品で家庭和食が完成します。
✓この記事でわかること
和食は難しいと思われがちですが、基本5品を覚えれば家族の食卓が豊かになります。煮物・焼き魚・味噌汁・ご飯・お浸しの5品で家庭和食が完成します。
こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。日々の暮らしをちょっとよくするためのヒントを紹介します。
「和食を作りたいけど、なんだか難しそう」「出汁を取るのが大変そう」——和食に苦手意識を持っている方は意外と多いです。でも実は、基本の5品を覚えるだけで、毎日の家庭の食卓が格段に豊かになります。
煮物・焼き魚・味噌汁・ごはん・お浸し。この5品の「黄金比と基本手順」さえ頭に入れてしまえば、あとは組み合わせと応用だけです。今日はその「再現性の高い基本」を、わかりやすくお伝えします。
和食の基本その1:煮物(肉じゃがを起点にする)
煮物の中でも「肉じゃが」は最も汎用性が高い基本料理です。この黄金比を覚えれば、さまざまな煮物に応用できます。
肉じゃがの黄金比
煮汁の割合(4人分の目安):
- だし:200ml
- 醤油:大さじ2
- 砂糖:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 酒:大さじ2
この「1:1:1:1(各大さじ2)のバランス」が基本です。甘みが強い料理が好きなら砂糖・みりんを少し増やす、さっぱりが好きなら砂糖を少し減らす、という微調整ができます。
肉じゃがの作り方(基本手順):
- 玉ねぎは繊維に沿って薄切り、じゃがいもは一口大に切り水にさらす
- 肉(豚バラまたは牛肉)は食べやすい大きさに切る
- 鍋に油を熱し、肉を炒める。肉の色が変わったら玉ねぎを加えてさらに炒める
- じゃがいも・にんじんを加え、だしを注ぐ
- 砂糖・みりん・酒を加えて中火で煮る(10分程度)
- 醤油を加えて落し蓋をし、汁気が少なくなるまで煮る(10〜15分)
- さやえんどうやスナップえんどうを加えて2〜3分煮て完成
この黄金比で応用できる煮物:
- 筑前煮: 鶏肉・ごぼう・れんこん・にんじん・しいたけを同じ比率で
- かぼちゃの煮物: かぼちゃのみ、砂糖をやや多めに
- 魚の煮付け(カレイ・サバなど): 生姜を加えると臭みがなくなる
煮物は「黄金比の煮汁に食材を入れて煮るだけ」と覚えると、どの食材でも応用できます。
和食の基本その2:焼き魚(塩焼きから始める)
焼き魚は「難しそう」と思われがちですが、コツは2つだけです。
塩焼きの基本コツ
コツ1:焼く15〜20分前に塩を振る
塩を振った後、しばらく置くことで魚の余分な水分と臭みが出てきます。キッチンペーパーでこの水分をしっかり拭き取ってから焼くと、臭みがなくふっくらした仕上がりになります。
使う塩の量の目安:
- 旨みを引き出す程度:魚の重量の0.5〜1%
- しっかりした味付け:魚の重量の1.5〜2%
コツ2:皮目から焼き始める
グリルまたはフライパンで焼く場合、皮目を下にして火にかけます。皮がパリッと仕上がり、身が崩れにくくなります。
- 厚みのある魚(鮭・ブリなど):皮目6〜7分、身側3〜4分
- 薄い魚(サンマ・アジなど):皮目4〜5分、身側2〜3分
- 切り身の場合:グリルの場合は中火で片面8〜10分が目安
旬の魚とおすすめの焼き方
| 魚 | 旬 | おすすめの焼き方 |
|---|---|---|
| 鮭(サーモン) | 秋 | 塩焼き、バター焼き |
| サバ | 秋〜冬 | 塩焼き、味噌煮 |
| サンマ | 秋 | 塩焼き(大根おろし+醤油で) |
| アジ | 春〜夏 | 塩焼き、干物焼き |
| ブリ | 冬 | 塩焼き、照り焼き |
旬の魚を選ぶことで「脂がのって美味しい」「値段が安い」の両方が叶います。
フライパンでできる焼き魚
グリルを洗うのが大変という方には、フライパン調理がおすすめです。
- フライパンにクッキングシートを敷く
- 中火で熱し、皮目から焼く
- 皮がパリッとしたら裏返して弱中火で火を通す
フライパンシートを使えばグリルよりはるかに後片付けが楽です。
和食の基本その3:味噌汁(だしと味噌の比率を覚える)
「毎日の味噌汁が美味しくない」という方の多くは、だしか味噌の量のバランスが合っていないことが多いです。
基本の比率と手順
黄金比(1人分):
- だし:200ml
- 味噌:大さじ1(お好みで大さじ1.2程度)
味噌の量は味噌によって塩分が異なるので、最初は大さじ1から始めて自分好みに調整しましょう。
だしの選び方:
| だしの種類 | 味の特徴 | 使い方 |
|---|---|---|
| かつおだし | 香り豊か、すっきり | 豆腐・わかめ・ねぎの味噌汁に |
| 昆布だし | 上品でまろやか | あさり汁などに |
| かつお+昆布 | バランスが良い | 万能、毎日の味噌汁に |
| だしパック | 手軽で本格的 | 忙しい平日に |
| だしの素(顆粒) | 最も手軽 | 初心者・時短に |
「だしを毎回一から取るのは面倒」という方は、だしパックや顆粒だしで十分です。それより「適切な量を使う」ことの方が重要です。
基本の手順:
- 鍋にだし200mlを入れて中火にかける
- 具材(豆腐・わかめ・なめこなど)を入れる
- 沸騰直前になったら火を弱める
- 味噌を溶き入れ(味噌こしを使うと楽)、沸騰させずに完成
ポイント:味噌汁は沸騰させない 味噌を入れてから沸騰させると香りが飛んでしまいます。味噌を溶き入れたらすぐに火を止めるのが美味しく作るコツです。
和食の基本その4:ごはん(研ぎ方と浸水時間)
「炊飯器に任せれば大丈夫」という方も多いですが、ひと手間で炊き上がりが変わります。
美味しいごはんのための3つのポイント
ポイント1:素早く研ぐ(最初は特に速やかに) 最初の水は最も吸収されやすいため、ぬか臭さを残さないためにすばやく捨てます。その後は水をかけて2〜3回優しくかき混ぜ、2〜3回水を替えて終了です。ゴシゴシ力を入れてこすると米が割れるので注意。
ポイント2:浸水時間を確保する 研いだ後、夏は30分、冬は60分程度水に浸してから炊くと、お米の中心まで均一に水分が入り、ふっくら炊き上がります。この浸水工程を省略すると芯が硬くなることがあります。
ポイント3:新米・古米で水の量を調整
- 新米(収穫後半年以内):水を少なめに(標準の10%減)
- 古米:水を少し多め
- 炊飯器の目盛りはあくまで目安
和食の基本その5:お浸し(万能レシピ)
お浸しは「茹でた野菜に出汁醤油をかけるだけ」のシンプルな料理ですが、副菜として毎日の食卓に欠かせない一品です。
基本の出汁醤油(お浸しタレ)
比率(4人分):
- だし:100ml
- 醤油:大さじ1
- みりん:大さじ1(甘みを出したい場合)
これを小鍋で一煮立ちさせて冷ましておきます(冷蔵庫で3〜4日保存可能)。
ほうれん草お浸しの基本手順
- ほうれん草を根元から丁寧に洗う(根元に土が挟まっている)
- 塩を少量加えた熱湯で2〜3分茹でる
- 冷水にさらして色を止め、よく水気を絞る
- 4〜5cmの長さに切り、出汁醤油をかける
- 仕上げに白ごまをふりかけて完成
この手順は小松菜・春菊・菜の花・チンゲン菜など、葉物野菜全般に使えます。
バリエーション:
- ツナ缶を混ぜる → ツナ和え
- ごまペーストで和える → ごま和え
- 揚げ玉・桜えびを加える → 天かす和え
- 梅干しを叩いて和える → 梅和え
一つの基本を覚えれば、無限に展開できます。
まとめ
和食の基本5品——煮物・焼き魚・味噌汁・ごはん・お浸し——は、それぞれに「覚えるべき黄金比と基本手順」があります。
今日覚えてほしいポイント:
- 煮物: だし200ml・醤油大さじ2・砂糖・みりん・酒各大さじ2の黄金比
- 焼き魚: 塩を15分前に振り、皮目から焼くの2原則
- 味噌汁: だし200mlに味噌大さじ1、沸騰させないのがコツ
- ごはん: 素早く研ぐ・夏30分冬60分の浸水・新米は水少なめ
- お浸し: だし100ml・醤油大さじ1の出汁醤油で葉物野菜を和えるだけ
「5品全部を毎日作る」必要はありません。今週はお浸しだけ作ってみる、来週は肉じゃがに挑戦する——そんな少しずつの積み上げで、気づいたら「和食が得意」になっているはずです。
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暮らしとお金のカフェ 編集部
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