暮らしとお金のカフェ
ビジネス

ユーザーリサーチ基礎|顧客の本音を引き出す調査の方法

暮らしとお金のカフェ 編集部

ユーザーリサーチの基本手法(インタビュー・ユーザーテスト・アンケート)の進め方・質問設計・分析方法を解説。副業・起業・フリーランスのサービス改善に使える顧客理解の実践ガイドです。

この記事でわかること

ユーザーリサーチの基本手法(インタビュー・ユーザーテスト・アンケート)の進め方・質問設計・分析方法を解説。副業・起業・フリーランスのサービス改善に使える顧客理解の実践ガイドです。

ユーザーリサーチ基礎|顧客の本音を引き出す調査の方法

「なぜ顧客が自分のサービスを選ぶのか」「なぜ途中で離れるのか」を正確に知るには、ユーザーリサーチが欠かせません。勘ではなく、顧客の本音に基づいてビジネスを改善する方法を解説します。

ユーザーリサーチとは

ユーザーリサーチとは、実際の顧客(ユーザー)の行動・思考・感情を調査して、製品やサービスの改善に役立てる活動です。

マーケットリサーチとの違い: マーケットリサーチが「市場全体の傾向を把握する」ことを目的とするのに対し、ユーザーリサーチは「特定のユーザーが製品をどう使い、何を感じているか」を深く理解することを目的とします。

主なユーザーリサーチ手法

1. ユーザーインタビュー

最も深い洞察が得られる定性的な調査方法です。

向いているケース:

  • なぜその行動をするのかの理由を知りたい
  • サービス開発前に顧客の課題を把握したい
  • 定量データでは分からない「なぜ」を探りたい

進め方:

  1. 対象者を5〜8人選ぶ(同じようなパターンが見えてくる人数)
  2. 質問ガイドを作成する(15〜20問)
  3. 30〜60分のインタビューを実施する
  4. 録音またはメモで記録する
  5. インタビュー後すぐに気づきをメモする

良いインタビュー質問の例:

  • 「最後に〇〇をした時のことを教えてください」(具体的な行動を聞く)
  • 「それはなぜですか?」「もう少し詳しく教えてください」(深掘り)
  • 「理想的な状態はどんなものですか?」(ニーズを探る)

避けるべき質問:

  • 「こういう機能があったら使いますか?」(誘導になる)
  • 「〇〇は使いやすいですか?」(Yes/Noで答えられる質問)

2. ユーザビリティテスト

実際にユーザーに製品・サービスを使ってもらいながら、観察する手法です。

向いているケース:

  • ウェブサイト・アプリのUIを改善したい
  • 特定の機能が分かりにくいかどうか確認したい
  • ユーザーがどこで詰まるかを発見したい

進め方:

  1. テストするタスクを設定する(例:「このサイトで商品を購入してみてください」)
  2. ユーザーに声に出しながら操作してもらう(Think Aloud法)
  3. 観察者はメモを取るが、手助けしない
  4. テスト後に感想をヒアリングする

ポイント: ユーザーの行動を批判しない。「使いにくいのはデザインの問題」という姿勢で観察する。

3. アンケート調査

多くのユーザーから定量的なデータを収集する手法です。

向いているケース:

  • 傾向・割合を数値で把握したい
  • 仮説の大まかな検証をしたい
  • 多くのサンプルが必要な場合

質問設計のポイント:

  • 1つの質問で1つのことだけを聞く
  • 選択肢は5〜7つが適切(多すぎると考えすぎる)
  • リッカート尺度(1〜5の評価)を使う場合は一貫した方向性で設計する

無料ツール: Googleフォーム・SurveyMonkey・Typeform

4. 行動観察・エスノグラフィー

ユーザーの日常の行動を自然な環境で観察する手法です。

向いているケース:

  • ユーザーが実際にどんな環境で使うかを理解したい
  • ユーザー自身が言語化できていない行動パターンを発見したい

副業レベルでは、オンラインでの「画面共有しながらの操作観察」や「日記型研究(ユーザーに一定期間行動を記録してもらう)」で代替できます。

ユーザーリサーチの分析方法

アフィニティマッピング

複数のインタビューから集めたメモ・発言を付箋に書き出し、似たものをグルーピングする方法です。

手順:

  1. インタビューの重要な発言・行動を付箋に1つずつ書く
  2. 似たものを集めてグループを作る
  3. グループに名前をつける(これがインサイトになる)

パターンが見えてくることで、個別の発言ではなく「共通の課題」が浮かび上がります。

共感マップ

ユーザーの「言っていること・やっていること・考えていること・感じていること」を整理するフレームワークです。

四象限に分けて情報を整理することで、ユーザーの全体像が見えてきます。

ユーザーリサーチで気をつけること

「言うこと」と「やること」は違う

ユーザーは「こういう機能が欲しい」と言っても、実際には使わないことが多いです。行動を観察することで、より正確な情報が得られます。

自分のバイアスを認識する

「こうあってほしい」という先入観を持って質問や分析をすると、結果が歪みます。意識的に反証(自分の仮説が外れる証拠)を探す姿勢が重要です。

対象者の選定が重要

調査するユーザーが的外れな層だと、得られたインサイトも役に立ちません。ターゲット顧客に近い人を選ぶことが基本です。

まとめ

ユーザーリサーチのポイントをまとめます。

  1. 深い理解にはインタビュー、数量把握にはアンケートを使い分ける
  2. 「なぜそうするのか」を深掘りする質問を心がける
  3. ユーザーの「言うこと」より「やること」を重視する
  4. 複数のインタビューをアフィニティマッピングで分析する
  5. 自分のバイアスを意識して客観性を保つ

ビジネスは「自分がいいと思うもの」より「顧客が必要としているもの」を提供することで成功します。定期的なユーザーリサーチを習慣にして、顧客と継続的に会話しましょう。

PR・広告|アフィリエイトリンクを含みます

📚 ビジネスを学べる本

マーケティング・起業・副業ビジネスの書籍

暮らしとお金のカフェ 編集部

副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。

関連記事