通信株(NTT・KDDI・ソフトバンク)の配当投資比較
日本の通信大手3社は高配当で人気があります。NTT・KDDI・ソフトバンクの配当実績と投資価値を比較します。
✓この記事でわかること
日本の通信大手3社は高配当で人気があります。NTT・KDDI・ソフトバンクの配当実績と投資価値を比較します。
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通信株が高配当株として人気な理由
「安定した配当をもらいながら長期投資したい」——そう考えたとき、多くの投資家が最初に目を向けるのが日本の通信大手株です。NTT・KDDI・ソフトバンクの3社は、個人投資家の間で長年にわたって高配当株の定番として愛されてきました。
なぜ通信株がこれほど安定しているのか、まずその理由から理解しておきましょう。
通信インフラが「社会インフラ」である理由:
- 景気が悪くなっても、人々はスマートフォンを解約しない
- 携帯電話料金は「固定費」として毎月確実に支払われる
- インターネット回線は現代生活に不可欠なライフライン
- 企業・法人向けの通信サービスも安定した需要がある
電気・ガス・水道と同じように、通信は「やめられないサービス」です。このため収益が景気に左右されにくく、継続的な配当の支払いが期待できます。
また、参入障壁の高さも重要なポイントです。通信インフラの構築には数兆円規模の設備投資が必要であり、新規参入者が簡単に競争できる事業ではありません。既存3社の寡占体制は長期的に維持されやすいという特徴があります。
NTT(日本電信電話):安定性最強の元祖通信株
基本プロフィール
NTTは日本最大の通信グループで、NTT東日本・NTT西日本・NTTドコモ・NTTデータなど、多数の子会社を抱える巨大企業です。
2023年に実施した株式25分割は大きな話題になりました。それまで1株あたり数千円していた株価が、分割後は150円前後になり、一般の個人投資家が格段に購入しやすくなりました。
NTTの基本情報(参考値):
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配当利回り | 約2.5〜3.5% |
| 連続増配実績 | 長期にわたる増配継続 |
| 時価総額 | 日本最大級 |
| 主な事業 | 固定電話・光回線・携帯電話・データセンター・海外事業 |
NTTの強みと注意点
強み:
- 政府が株式を一定割合保有する「半官半民」的性格で、経営の安定性が高い
- NTTドコモ・光回線の合わせ技で、家庭向け通信サービスを幅広くカバー
- データセンター事業など、成長性のある分野にも積極投資
- 25分割で少額投資が可能になり、積立投資にも向いている
注意点:
- 事業規模が大きいぶん、爆発的な成長は期待しにくい
- 総務省の携帯電話料金引き下げ圧力が収益に影響する可能性
KDDI(au):25年超の連続増配が光る優等生
基本プロフィール
KDDIは「au」ブランドの携帯電話サービスで知られる通信大手です。しかし近年は通信事業だけに留まらず、「au PAY」などの金融サービス、電気・ガスの提供など、生活サービス全般への展開を積極的に進めています。
KDDIの基本情報(参考値):
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配当利回り | 約3〜4% |
| 連続増配実績 | 25年以上(日本株トップクラス) |
| 主な事業 | 携帯電話・固定通信・金融・エネルギー・海外通信 |
KDDIが高配当株の優等生と呼ばれる理由
KDDIの最大の魅力は「25年以上の連続増配」という実績です。日本株の中でも最長クラスの連続増配企業として、長期配当投資家から特に高い評価を受けています。
連続増配の意味: 25年間、一度も減配・無配にならず毎年配当を増やし続けたということは、バブル崩壊・リーマンショック・コロナショックといった経済危機をすべて乗り越えてきたことを意味します。これは経営の安定性と株主への還元姿勢を示す強力な証拠です。
また、通信事業の安定収益を基盤にしながら、新たな収益源となる事業も育てているため、将来的な成長性も期待できます。
注意点:
- 総務省による携帯料金引き下げ政策の影響を受けやすい
- 楽天モバイルの本格参入による競争激化
ソフトバンク(SBG子会社):高利回りは魅力だが構造を理解して
基本プロフィール
ここで言う「ソフトバンク」は、孫正義氏が率いるソフトバンクグループ(SBG)の子会社として上場している通信会社「ソフトバンク株式会社」のことです(SBG本体とは別銘柄)。
ソフトバンクの基本情報(参考値):
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配当利回り | 約4〜5%(3社の中で最高) |
| 連続増配実績 | 3社の中では短め |
| 主な事業 | 携帯電話・ヤフー・PayPay・各種IT事業 |
高利回りの背景と注意すべきリスク
ソフトバンクが3社の中で最も高い配当利回りを誇る理由の一つは、有利子負債の多さにあります。借入を活用して事業を拡大しながら、積極的に株主還元を行っているスタイルです。
ソフトバンクの強み:
- ヤフー・PayPayとの連携による総合ITプラットフォーム
- スマートフォン市場でのiPhone取扱い強み
- 3社の中で最も高い配当利回り
注意すべきリスク:
- 有利子負債が大きく、金利上昇局面では財務への影響が出やすい
- 親会社SBGの投資事業(海外スタートアップへの出資)の業績連動リスク
- 3社の中では増配実績が短く、将来の配当継続性がやや不確実
3社の徹底比較
総合比較表
| 比較項目 | NTT | KDDI | ソフトバンク |
|---|---|---|---|
| 安定性 | ◎ 高い | ◎ 高い | ○ 中程度 |
| 配当利回り | △ 低め(2.5〜3.5%) | ○ 中程度(3〜4%) | ◎ 高め(4〜5%) |
| 連続増配実績 | ○ 長い | ◎ 最も長い(25年超) | △ 短め |
| 財務健全性 | ◎ 高い | ◎ 高い | ○ やや高い負債 |
| 事業多角化 | ◎ 多様 | ◎ 多様 | ○ IT中心 |
| 少額投資のしやすさ | ◎ 25分割後に最安 | ○ 普通 | ○ 普通 |
どんな人に向いているか
NTTが向いている人:
- 国内最大手の安定感を重視する人
- 少額から始めたい初心者(25分割後は少額投資可能)
- 半官半民的な安定感を好む保守的な投資家
KDDIが向いている人:
- 連続増配実績を最重視する長期投資家
- 利回りと安定性のバランスを求める人
- 通信以外の新事業への成長期待も持ちたい人
ソフトバンクが向いている人:
- 高い配当利回りを優先する人
- IT・デジタルサービスの成長性に期待する人
- リスクを理解した上で、高利回りを取りに行ける人
通信株への投資で気をつけること
政策リスクを理解する
日本の通信株全体に共通するリスクが「政策リスク」です。総務省が携帯電話料金の引き下げを求めるたびに、3社の収益に影響が出ます。過去には菅政権時代の料金引き下げ圧力で株価が大きく動きました。
政策リスクはコントロールできませんが、長期的に見れば料金引き下げにも対応しながら利益を維持してきた実績があるため、過度に恐れる必要はありません。
分散投資の考え方
「通信株だから安全」と思って1社に集中投資するのは避けましょう。3社に分散する、あるいは通信株をポートフォリオの一部として組み込む形が、リスク管理として適切です。
NISAの成長投資枠を使えば、配当金を非課税で受け取ることができます。通信株のような安定高配当株は、NISA口座での保有に特に向いています。
まとめ
通信株は安定した高配当銘柄の代表格として、長期投資に向いた選択肢です。3社それぞれの特徴を整理すると:
- NTT:安定性重視、少額投資しやすい、国内最大手の安心感
- KDDI:連続増配実績と利回りのバランスが最も良い、長期投資の王道
- ソフトバンク:高利回りが魅力、リスクを理解した上で活用
投資初心者の方には、KDDIを軸に据えて、NTTと組み合わせる形が利回りと安定性のバランスとしておすすめです。ソフトバンクはそのリスク構造を十分理解した上で、ポートフォリオの一部として組み込む選択肢と考えるとよいでしょう。
※本記事の数値はあくまで参考値です。投資判断は最新の情報を確認し、ご自身の責任でお願いします。
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