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税理士に依頼するか自分で申告するかの判断

暮らしとお金のカフェ 編集部

確定申告を税理士に頼むか自分でやるか迷う人へ。所得規模・複雑性・時間価値の3軸で、最適な選択ができる判断基準を紹介します。

この記事でわかること

確定申告を税理士に頼むか自分でやるか迷う人へ。所得規模・複雑性・時間価値の3軸で、最適な選択ができる判断基準を紹介します。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。節税・節約のコツを、実践的な視点でわかりやすく解説します。

確定申告を自分でやるべきか、税理士に頼むべきか」——副業を始めたり、フリーランスになったりすると、こんな悩みが生まれます。自分でやれば費用がかからない。でも間違えるのが怖い。税理士に頼めば安心だが、費用がかかる……。今日は「3つの判断軸」を使って、あなたに最適な選択を見つける方法をお伝えします。

税理士費用の相場:まず現実を把握する

判断する前に、税理士への依頼費用の相場を知っておきましょう。

申告の種類 費用の目安
副業・給与+雑所得(シンプル) 3〜10万円
フリーランス(青色申告・シンプル) 10〜30万円
法人(中小規模) 月1〜5万円(顧問契約)
複数の不動産収入あり 20〜50万円
相続税申告 財産額の0.5〜1%程度

ただし、税理士によって費用は大きく異なります。「税理士ドットコム」などのマッチングサービスで比較すると、費用を抑えながら良い税理士を見つけやすくなります。

判断軸1:所得規模で考える

自分で申告できるケース

年収(副業含む)が500万円以下で、所得の種類がシンプルな場合は、自分での申告が十分可能です。

「シンプルな所得」とは:

e-Tax国税庁の確定申告書等作成コーナー)は、画面の案内に従って入力するだけでほぼ完成します。マイナンバーカードがあればスマホだけで申告完了できます。

税理士を検討すべきケース

年収が500万円を超え始めるタイミング、または以下の状況では税理士への相談価値が上がります:

  • 不動産収入がある(複数棟・法人化の検討)
  • 事業所得が年間100万円以上になってきた
  • 消費税の課税事業者になりそう
  • 複数の事業をしている
  • 株式・FX仮想通貨などの複雑な運用がある

これらは知識がないと申告誤りのリスクが高く、税理士の専門的な知識が節税に直結します。

判断軸2:申告の複雑性で考える

所得の種類と複雑さによって、難易度は大きく変わります。

自分で十分対応できるケース

状況 難易度 理由
給与所得 + ふるさと納税 低い ワンストップ特例か確定申告で完結
給与所得 + 副業雑所得(20万円超) 低〜中 e-Taxの案内に従えば完成
給与所得 + 医療費控除 低い 領収書を集めれば申告できる
給与所得 + NISA損益 低い 特定口座なら基本不要

税理士に相談した方が良いケース

状況 理由
個人事業主1年目(青色申告65万円控除を目指す) 帳簿の作り方・経費の仕分けに専門知識が必要
不動産購入(減価償却・借入金利の処理) 計算が複雑で申告誤りのリスクが高い
法人化の検討(役員報酬設定など) 個人・法人の最適バランスの判断が必要
相続・贈与が絡む場合 特例の活用・申告ミスのリスクが高い
海外収入・外国税額控除 国際税務の専門知識が必要

「複雑性」の目安:こんな場合は要注意

「複数の所得があり、それぞれの損益通算ができるかどうか判断が難しい」「法人の決算と個人の確定申告が絡み合っている」というような場合は、税理士に相談することで見落としていた節税策が見つかることが多いです。

判断軸3:時間の価値で考える

「費用を払って税理士に任せる」か「時間をかけて自分でやる」かは、自分の時間の価値によって変わります。

確定申告にかかる時間の目安

申告の種類 作業時間の目安(初心者)
給与所得 + ふるさと納税のみ 1〜2時間
副業雑所得が加わる 3〜5時間
事業所得あり(帳簿整理から) 10〜30時間
複数の不動産・株式 20〜50時間以上

時間価値の計算式

自分の時間価値(時給)= 副業の月収 ÷ 副業に使う月の時間

例えば、月10万円の副業収入を40時間で得ている場合、時給は2,500円です。

確定申告に20時間かかるとすると、20時間 × 2,500円 = 5万円分の時間を使うことになります。

税理士費用が5万円なら「同等」。税理士費用が3万円なら「税理士に頼む方が安い」と判断できます。

「学習コスト」も考慮する

初年度は時間がかかっても、2年目・3年目は慣れて時間が短縮されます。「税金の仕組みを自分で理解したい」という価値もあります。

特に、副業・フリーランス1年目の方は「自分で1回やってみる経験」が後々の財産になります。e-Taxを使えば思ったより簡単にできることがわかるかもしれません。

ハイブリッド活用:自分でやりながら税理士に相談する

「全部自分でやる」か「全部税理士に任せる」の二択ではありません。

年1回のスポット相談

「今年の申告をこれで合ってるか確認してほしい」という1〜2時間のスポット相談なら、1〜3万円程度で対応してくれる税理士もいます。

自分で作った申告書を最終確認してもらうだけでも、見落としの防止と安心感が得られます。

会計ソフトで自分で帳簿をつけて、申告だけ税理士に任せる

freeeマネーフォワードクラウドを使って自分で帳簿をつけ、確定申告の作成・提出だけを税理士に頼むスタイルも有効です。

税理士に任せる部分を絞ることで、依頼費用を通常の半分以下に抑えられるケースがあります。

税理士を選ぶ際のポイント

税理士に依頼することを決めた場合の選び方:

チェックポイント 内容
専門分野 副業・フリーランス・不動産など得意分野を確認
費用の透明性 見積もりが明確か(追加費用が発生しないか)
コミュニケーション 質問に丁寧に答えてくれるか
デジタル対応 メール・チャット・クラウド会計に対応しているか
口コミ・評判 税理士ドットコム・知人の紹介など

「安ければいい」ではなく、「自分の状況に詳しい税理士」を選ぶことが重要です。

まとめ:3軸で判断する

税理士に依頼するか自分で申告するかの判断は、以下の3軸で考えます:

判断軸 自分で申告 税理士に依頼
所得規模 年収500万円以下・シンプルな所得 年収500万円超・複数の所得
複雑性 給与+ふるさと納税程度 不動産・法人・相続が絡む
時間価値 時間的に余裕がある・学びたい 税理士費用より自分の時間が高い

最初の1〜2年は自分でe-Taxにチャレンジして、申告の仕組みを理解しておくことをおすすめします。理解があれば、将来的に税理士を利用する際にも「何をお願いしているか」がわかり、より有効に活用できます。

「時間を買う」という発想で、自分のステージに合った選択を続けていきましょう。


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