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「株式投資」を始める前に知っておくべきリスクと心構え

暮らしとお金のカフェ 編集部

株式投資は誰でも始められますが、準備なしに始めると失敗します。正しいリスク認識と心構えが長期投資成功の鍵です。

この記事でわかること

株式投資は誰でも始められますが、準備なしに始めると失敗します。正しいリスク認識と心構えが長期投資成功の鍵です。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。お金の基礎知識を、難しい言葉なしでやさしく解説します。

「やってみたいけど怖い」がスタートでいい

「株式投資をそろそろ始めようと思っているけど、損するのが怖くて…」という気持ち、とても自然です。ただ、その「怖い」という感覚は、正しいリスク認識が備わっていないために生まれることが多いです。

怖いから動けないのではなく、正しく怖がれるようになると動けるようになります。株式投資のリスクを正確に理解して、自分に合った心構えを作ることが、長期的に資産を増やすための第一歩です。

株式投資の基本的なリスクを正しく理解する

リスク①:元本割れリスク(価格変動リスク)

株式投資で最も重要なリスクは、投資した元本が減る可能性があることです。

例えば、株価1,000円の株を100株(10万円)購入した後、株価が700円に下がれば資産は7万円になります。3万円の損です。

これは「ありうること」として前提に置くことが重要です。「絶対に減らない」と信じて投資すると、価格が下がった時に冷静な判断ができなくなります。

リスク②:企業リスク(倒産・業績悪化)

個別の企業の株に投資する場合、その企業の業績が悪化したり、最悪の場合倒産したりすると、株価が大幅に下落・最終的にゼロになることもあります。

これを避けるのが「分散投資」の考え方です。1社に集中投資せず、多くの企業に分散することでリスクを分散できます。

リスク③:マーケットリスク(市場全体の下落)

リーマンショック(2008年)や新型コロナショック(2020年)のように、世界的な経済危機が起きると市場全体が下落します。分散投資していても、こういった局面では多くの銘柄が同時に下がります。

ただし、歴史的に見ると市場全体は長期的に回復・成長してきました。これが「長期投資」が推奨される理由のひとつです。

リスクと期待リターンの関係

資産クラス リスク水準 期待リターン(長期)
預金(定期) ほぼゼロ 0.1%未満
国債 低い 0.5〜1.5%
債券型投資信託 低〜中 1〜3%
バランス型投資信託 3〜5%
株式型投資信託(全世界) 中〜高 5〜7%
個別株 高い 大きく変動(可能性に依存)

「高リターンを求めるなら高リスクを受け入れる必要がある」これは投資の基本的な事実です。

投資前に必ず確認すべき3つの条件

条件①:「余裕資金」だけで投資する

投資に使うお金は、「なくなっても生活が困らないお金」でなければなりません

  • 生活費3〜6ヶ月分の緊急予備費は絶対に投資に使わない
  • 近い将来使う予定のお金(住宅購入頭金、子どもの学費など)は投資しない
  • 「投資に回せる余裕資金=将来のため以外使わないお金」として明確に分ける

判断基準: 投資したお金が明日半分になっても、今月の生活に支障がないか? YESなら余裕資金の範囲内です。

条件②:10年以上の長期視点を持つ

株価は短期間では大きく上下します。しかし10〜20年という長期で見ると、世界全体の株式市場は成長傾向にあります。

主要指数の実績(参考):

  • S&P500(米国):過去30年の年平均リターン約10%
  • 世界株式インデックス:過去20年の年平均リターン約7〜8%

「5年後に使うお金」を株式に投資するのは高リスクですが、「30年後の老後資金」であれば、長期的な成長の恩恵を受けやすいです。

条件③:自分のリスク許容度を把握する

「100万円が80万円になったら不安で夜眠れない」なら、株式100%の投資は向いていません。

簡単なリスク許容度チェック:

  • 投資額の20%が下がっても落ち着いていられるか?
  • 3〜5年は売らずに持ち続けられるか?
  • 投資のことを毎日確認しなくても大丈夫か?

NOが多いなら、リスクを下げた構成(債券比率を高める、投資額を減らすなど)が向いています。

初心者がやりがちな5つの失敗パターン

失敗①:一括投資で始める

投資を始めたその日に100万円全額を投資する「一括投資」は、タイミングによって大きなリスクがあります。

おすすめ: 毎月決まった額を積み立てる「ドルコスト平均法」。高い時は少なく・安い時は多く買えるため、平均取得コストを下げられます。

失敗②:短期で利益を出そうとする

「デイトレード(1日で売買を完結させる)」で稼ごうとする初心者のほとんどが損をします。プロのトレーダーでも長期的に市場に勝ち続けるのは非常に困難です。

初心者の基本戦略:長期インデックス投資。市場全体に分散し、長期で保有し続けるだけで、多くのアクティブファンドに勝てます。

失敗③:ニュースに反応して売り買いする

「○○ショックで株価急落」というニュースが流れると、慌てて売りたくなります。しかし、ニュースが出た時点では市場はすでに反応済みのことが多く、慌てて売ることで安値での損失確定になるケースが多いです。

下落は長期投資家にとっては「安く買い増せるチャンス」です。

失敗④:SNSや口コミの「必ず上がる銘柄」を信じる

「この株は絶対上がる」という情報をSNSで見て飛びつくのは危険です。情報の意図・根拠を確認できない状態での投資判断は、ギャンブルと変わりません。

失敗⑤:勉強せずに始める

「なんとなく口座を開いて購入ボタンを押す」はリスクがあります。少なくとも次の基礎知識を持ってから始めましょう:

  • 株式・債券・投資信託の違い
  • NISAiDeCoの制度の概要
  • 分散投資とドルコスト平均法の考え方

初心者向け:失敗しにくい投資の始め方

ステップ1:まずNISA口座を開く

NISAは投資で得た利益が非課税になる制度です。まず制度を理解して活用することが基本です。通常は約20%の税金がかかる利益が、NISA口座内なら非課税になります。

ステップ2:全世界株式インデックスファンドから始める

「全世界株式型インデックスファンド(eMAXIS Slim 全世界株式など)」は、世界中の多数の企業に自動で分散投資できるシンプルな商品です。個別株選びの知識がなくても、世界経済全体の成長に乗れます。

ステップ3:月1〜3万円の積み立てを設定する

自動積立設定をしたら、基本的には手を触れずに放置します。「毎月1日に1万円積み立て」と設定すれば、後は自動で続きます。

まとめ

株式投資を始める前に知っておくべきことをまとめます:

  1. 元本割れリスクを受け入れる:下がりうることを前提として投資する
  2. 余裕資金のみ投資する:生活費・近い将来の予定額は投資しない
  3. 10年以上の長期視点を持つ:短期の上下は気にしない
  4. 自分のリスク許容度を把握する:眠れなくなるなら投資額を下げる
  5. 一括でなく毎月の積み立てから始める:ドルコスト平均法でリスクを分散
  6. 最初はインデックスファンドを選ぶ:個別株は知識がついてから

「怖い」という感覚は大切な直感です。ただ、正しい知識があれば「計算された怖さ」として向き合えます。準備を整えて、焦らずに始めましょう。


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