暮らしとお金のカフェ
節税

配偶者控除と配偶者特別控除を最大活用

暮らしとお金のカフェ 編集部
編集部確認済み: 2026-06-19(制度・法令の更新情報を反映)

配偶者の年収によって使える配偶者控除と配偶者特別控除。最大限活用する年収調整のコツを解説します。

この記事でわかること

配偶者の年収によって使える配偶者控除と配偶者特別控除。最大限活用する年収調整のコツを解説します。

税制・社会保険・金融制度・サービス料金・キャンペーン内容は変更されることがあります。 記事の内容は一般的な情報として確認し、申し込みや申告の前には公式サイト・税務署・年金事務所・専門家の最新情報もあわせて確認してください。
📋

この記事の目次

あわせて読みたい記事

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。節税・節約のコツを、実践的な視点でわかりやすく解説します。

「扶養の壁」は複数ある:正確に理解して損しないために

「103万円の壁」「130万円の壁」「150万円の壁」という言葉をよく聞きますが、それぞれが何を意味するのか、正確に理解している方は意外と少ないです。

壁の種類を混同してしまうと、「損しているつもりが実は得だった」「損しているとわからず放置していた」という状況になりかねません。今回は配偶者控除配偶者特別控除の仕組みと、家計トータルで最適な判断をするための考え方を解説します。

3種類の「壁」:何の壁なのかを整理する

扶養に関する壁は大きく3種類あります。それぞれ意味することが違います。

壁①:103万円の壁(所得税の壁)

  • 配偶者の年収が103万円以下:配偶者控除(最大38万円)が適用される
  • 配偶者の年収が103万円超:配偶者控除が減額または消失、配偶者特別控除に切り替わる

ただし、103万円を超えても150万円以下なら配偶者特別控除(最大38万円)が適用されるので、実質的に控除額は変わりません。103万円という数字にこだわりすぎる必要はなくなっています。

壁②:130万円の壁(社会保険の壁)

  • 配偶者の年収が130万円未満:配偶者の社会保険(健康保険・年金)は扶養のまま
  • 配偶者の年収が130万円以上:配偶者自身が社会保険に加入義務(健康保険・厚生年金

社会保険料の負担は年間で数十万円になることもあり、130万円を超えた瞬間に手取りが大きく下がる可能性があります。これが「130万円の壁」の本質です。

壁③:150万円の壁(配偶者特別控除の逓減)

  • 配偶者の年収が150万円以下:配偶者特別控除38万円が満額適用
  • 配偶者の年収が150万円超〜201.6万円:年収に応じて控除額が段階的に減少
  • 配偶者の年収が201.6万円超:配偶者特別控除ゼロ

配偶者控除・配偶者特別控除の詳細

配偶者控除(配偶者の年収103万円以下)

主たる納税者(主に夫)の合計所得金額が1,000万円以下の場合に適用されます。

主たる納税者の合計所得 控除額
900万円以下 38万円
900万円超〜950万円以下 26万円
950万円超〜1,000万円以下 13万円
1,000万円超 適用なし
PR・広告 | 比較したあとに確認したい候補
確定申告freee会計

手入力を減らすなら、会計ソフトで先に形を作る

銀行口座やカード明細の連携、申告書作成の流れを先に確認しておくと、確定申告の作業を減らしやすくなります。

freeeを公式で確認

配偶者特別控除(配偶者の年収103〜201.6万円)

配偶者の年収 控除額(主たる納税者の所得が900万円以下の場合)
103〜150万円 38万円
150〜155万円 36万円
155〜160万円 31万円
160〜167万円 26万円
167〜175万円 21万円
175〜183万円 16万円
183〜190万円 11万円
190〜197万円 6万円
197〜201.6万円 3万円
201.6万円超 ゼロ

150万円以下なら最大38万円の控除が受けられます。103万円の壁を超えて150万円以内で働くことは、控除の観点では損になりません。

「壁を超えるかどうか」の判断:家計トータルで考える

重要なのは「控除額がいくら変わるか」だけでなく、「家計の手取りが増えるか減るか」でトータルに判断することです。

シミュレーション①:年収130万円の場合(社会保険加入の分岐点)

年収129万円(扶養内)の場合:

  • 所得税:ほぼゼロ(基礎控除・給与所得控除で税がかかならい)
  • 住民税:少額
  • 社会保険料:ゼロ(配偶者の扶養に入るため)
  • 手取り:約126〜128万円

年収131万円(社会保険加入)の場合:

  • 社会保険料:約19万円(健康保険・厚生年金)
  • 所得税:約1万円
  • 住民税:約2万円
  • 手取り:約109〜111万円

年収が2万円増えたのに、手取りが17万円程度減るという逆転現象が起きます。これが130万円の壁の厳しさです。

対処法: 130万円を超えるなら、160万〜180万円以上を稼ぐ方が家計トータルでプラスになります。

シミュレーション②:年収150万円超えを検討する場合

150万円を超えると配偶者特別控除が段階的に減り始めます。しかし本人の収入が増える分を引いても、多くの場合は家計全体でプラスになります。

例:年収155万円の場合

  • 配偶者特別控除:38万円→36万円(2万円減少)
  • 主たる納税者の税額増加:2万円×税率(例えば20%)=4,000円
  • 一方で5万円の年収増加

5万円稼いで税額が4,000円増えるだけ。明らかに得です。

判断のまとめ

配偶者の年収 判断の方向性
〜103万円 扶養内で働く(最大控除・社保無料)
103〜130万円 損なし(配偶者特別控除38万円が維持)
130〜160万円 最も注意が必要な範囲(社保負担で手取り減)
160万円〜 社保加入でも収入増の方が大きくなる

2024年以降の「106万円の壁」問題

従業員数が一定規模以上(51人以上)の企業では、パートタイムの配偶者が年収106万円以上になると社会保険加入が義務付けられる場合があります。

対象となる条件:

  • 週20時間以上の労働
  • 月額賃金8.8万円(年収106万円)以上
  • 雇用期間が2ヶ月を超える見込み
  • 学生でない

この「106万円の壁」は企業規模要件の引き下げにより、対象者が拡大しています。配偶者が働いている会社の規模を確認しておきましょう。

年末調整確定申告での手続き

配偶者控除・配偶者特別控除を受けるための手続き

会社員の場合は年末調整で「給与所得者の配偶者控除等申告書」を提出することで、控除が受けられます。毎年提出が必要なので、忘れずに。

確認すべき情報:

  • 配偶者の年収見込み額
  • 主たる納税者の収入が1,000万円を超えていないか

途中で年収が変わった場合

年の途中で配偶者の年収が増えてしまった場合、年末調整で正確に申告します。控除額が変わる場合は税額の追加納付または還付が発生します。

まとめ

配偶者控除・配偶者特別控除を最大活用するためのポイントをまとめます:

  1. 壁の種類を正確に把握する:所得税の壁・社会保険の壁・控除逓減の壁は別物
  2. 103万→150万円内は控除額は変わらない:103万円に過度にこだわる必要はない
  3. 130万円の壁が最も影響大:超えるなら160万円以上を稼ぐ設計が合理的
  4. 家計トータルで判断する:控除だけでなく本人の収入増も合わせて計算する
  5. 年末調整で毎年確認する:家族の状況変化に合わせて申告内容を見直す

「扶養内で働くべきか、もっと稼ぐべきか」は、家庭ごとに最適解が異なります。まず自分たちの収入・社会保険の状況をシミュレーションして、家計に最もプラスになる働き方を選択しましょう。


暮らしとお金のカフェでは、生活のあらゆる場面で役立つ情報をやさしくお届けしています。ぜひ他の記事もご覧ください。


あわせて読みたい・おすすめサービス

PR・広告|アフィリエイトリンクを含みます

あわせて使いたいアイテム

確定申告・控除・節税記事の補助教材として自然に案内できます。 確定申告がわかる本 を1つ候補にしておくと、記事の内容を暮らしの中で試しやすくなります。 必要性・置き場所・使う頻度を見てから選んでください。

Amazonで見る
PR・広告⭐ 専門家おすすめ
📋
確定申告必須専門家おすすめ

freee会計

副業・フリーランスの確定申告はfreeeで自動化!

  • 青色申告65万円控除に完全対応
  • 銀行・クレカの明細を自動取込
  • 初心者でもかんたんガイド機能
  • 料金プランや無料で使える範囲を公式で確認できる
freeeを公式で確認

料金プラン・対応機能・控除条件は公式で確認できます。

PR・広告⭐ 専門家おすすめ
💳
節約の王道専門家おすすめ

楽天カード

年会費無料カードで固定費と日用品の支払いを整理

  • 年会費永年無料
  • 楽天市場や楽天グループ利用時のポイント条件を確認できる
  • 楽天証券のクレカ積立条件も確認できる
  • ETCカード・家族カードも発行可
楽天カードに申し込む(無料)

入会特典・ポイント条件・発行可否は公式で確認できます。

PR・広告|アフィリエイトリンクを含みます

📚 節税を学べる本

確定申告・ふるさと納税・節税術を学べる本

暮らしとお金のカフェ 編集部

副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。

関連記事