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一人親方・個人事業主の節税完全ガイド|経費・控除・申告を徹底解説

暮らしとお金のカフェ 編集部

一人親方・個人事業主が知っておくべき節税対策を解説。事業経費の正しい計上方法・使える控除・確定申告のポイント・社会保険の負担を減らす方法を紹介します。

この記事でわかること

一人親方・個人事業主が知っておくべき節税対策を解説。事業経費の正しい計上方法・使える控除・確定申告のポイント・社会保険の負担を減らす方法を紹介します。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。節税・節約のコツを、実践的な視点でわかりやすく解説します。

「同じ年収600万円でも、会社員より手取りが少ない気がする」——一人親方・個人事業主から、こんな声をよく聞きます。実際にその通りで、個人事業主は社会保険料を全額自己負担するうえ、節税を知らないと税金を多く払いすぎることになります。今日は一人親方・個人事業主が使える節税対策を、実際の節税額シミュレーションを交えながら解説します。

一人親方・個人事業主の税負担の実態

まず、個人事業主の税・社会保険料の全体像を把握しましょう。

年収600万円の個人事業主の税・保険料の目安

税金・保険料 目安額 備考
所得税 約40〜60万円 課税所得・控除次第で変動
住民税 約30〜45万円 前年所得に応じて算定
国民健康保険 約60〜80万円 自治体・所得により大きく変動
国民年金保険料 約20万円 月額16,980円(2024年度)
合計 約150〜200万円 年収の25〜33%

会社員との比較

比較項目 会社員 個人事業主
社会保険料 約半額を会社が負担 全額自己負担
健康保険 協会けんぽ(安い) 国民健康保険(高い)
年金 厚生年金(多い) 国民年金(少ない)

年収600万円でも、個人事業主は会社員より実質的な手取りが年間50〜100万円少なくなることがあります。だからこそ、節税の知識が収入を守る重要な武器になります。

節税対策1:青色申告特別控除(最大65万円)

開業届青色申告承認申請書を提出することで、最大65万円の特別控除が使えます。

節税額のシミュレーション

年収 適用税率 65万円控除による節税額
400万円 約20%(所得税10%+住民税10%) 13万円/年
600万円 約30%(所得税20%+住民税10%) 19.5万円/年
800万円 約33%(所得税23%+住民税10%) 21.5万円/年

65万円控除を受けるための条件

  1. 事前に「個人事業の開業届」を税務署に提出する
  2. 「所得税の青色申告承認申請書」を提出する
  3. 複式簿記での帳簿をつける
  4. e-Tax(電子申告)で確定申告を行う

freeeマネーフォワードなどの会計ソフトを使えば、複式簿記の帳簿が自動的に作成されます。月額1,000円程度の費用自体も経費になります。

節税対策2:小規模企業共済iDeCoで年間165万円の所得控除

一人親方・個人事業主には「退職金制度がない」という問題があります。その代わりに、節税しながら老後資金を積み立てられる2つの制度があります。

制度 年間掛金上限 節税の仕組み 特徴
小規模企業共済 84万円(月7万円) 全額所得控除 廃業・引退時に退職金として受取
iDeCo(国民年金基金連合会加入分) 81.6万円(月6.8万円) 全額所得控除 60歳以降に受取
合計 165.6万円 全額所得控除

両方合わせた節税シミュレーション

年収 適用税率 165万円控除による節税額
500万円 約30% 約49.5万円/年
700万円 約33% 約54.5万円/年

年間50万円以上の節税になりながら、老後資金が積み上がる仕組みです。個人事業主には特に強くおすすめする節税対策です。

節税対策3:経費の徹底計上——業種別に見落としがちな費目

仕事に関連する費用を漏れなく経費計上することが、基本的かつ確実な節税です。

一人親方(建設業・職人系)が計上しやすい経費

経費の種類 具体例
道具・工具費 ドリル・ノコギリ・測定器など
作業服・安全用品 作業着・安全靴・ヘルメット・手袋
車両関連費 軽トラ・バンのガソリン代・保険・車検(業務使用分)
外注費 下請け業者への支払い
労災保険(特別加入) 一人親方専用の労災保険料
通信費 スマホ代(業務使用分)
現場交通費 高速料金・駐車料金

フリーランス(IT・クリエイター系)が計上しやすい経費

経費の種類 具体例
ソフトウェア・ツール費 Adobe CC・figma・会計ソフト
通信費 インターネット回線(按分)・スマホ
学習・書籍費 技術書・オンライン講座
機器・消耗品費 PC・モニター・周辺機器
家賃(按分) 自宅兼事務所の仕事スペース分
交通費 クライアントへの移動費

見落としやすい経費のチェックリスト

  • 銀行手数料(事業用口座の振込手数料)
  • 年会費(業界団体・経営者団体の会費)
  • 慶弔費(取引先への香典・祝儀の一部)
  • 新聞・専門誌(業界情報の収集用)
  • 名刺・チラシ・ホームページ(広告宣伝費)

節税対策4:専従者給与で家族への給与を経費にする

配偶者や家族が事業を手伝っている場合、「青色事業専従者給与」として給与を支払うことで全額経費にできます。

白色申告との違い

比較項目 白色申告 青色申告
家族への給与 専従者控除(配偶者最大86万円) 実際に支払った給与を全額経費

活用する場合の注意点

  • 税務署に「青色事業専従者給与に関する届出書」を提出する必要がある
  • 専従者として届け出た配偶者は配偶者控除(38万円)の対象外になる
  • 支払う給与は「仕事内容・業界相場と比べて適正な額」でないと税務署に認められない

年収が高い事業主ほど、家族への給与支払いによる節税効果が大きくなります。

節税対策5:国民健康保険料と保険の最適化

個人事業主の最大の負担の一つが国民健康保険料です。保険の種類によっては大きく保険料が変わります。

健康保険の種類と保険料の比較

保険の種類 保険料の特徴 加入できる人
国民健康保険 所得連動で高くなりやすい 全員加入可
健康保険組合(建設国保等) 定額制で所得が増えても上がりにくい 業種・団体によって加入可
任意継続(前職の健保) 前職の保険を最長2年継続 独立後2年間

建設・医療・士業などの業種では、業界団体の健康保険組合に加入できる場合があります。所得が高い方は国民健康保険より安くなる可能性があります。

国民健康保険料の節税ポイント

  • 国民健康保険料は確定申告で「社会保険料控除」として全額控除できる
  • 前納(1年分を一括納付)をすると割引になる自治体がある

節税対策6:消費税の免税を活用する

年間課税売上が1,000万円以下の事業者は、消費税の「免税事業者」として消費税の納税が免除されます。

ただし注意が必要なケース

  • 取引先が法人・個人事業主の場合、インボイス(適格請求書)の発行を求められる可能性がある
  • インボイスを発行するには課税事業者への登録が必要

年商が1,000万円に近づいてきたら、課税事業者になるタイミングと節税のバランスを税理士に相談することをおすすめします。

優先順位付きアクションプラン

節税対策を優先順位順にまとめます。

優先度 対策 年間節税目安(年収600万円の場合)
★★★ 青色申告65万円控除 約19.5万円
★★★ 小規模企業共済(月7万円) 約25万円
★★☆ iDeCo(月6.8万円) 約24.5万円
★★☆ 経費の徹底計上 個人差あり(数万〜数十万円)
★☆☆ 専従者給与 家族に事業手伝いがある場合
★☆☆ ふるさと納税 年間上限まで活用で数万円

まとめ

一人親方・個人事業主の節税は、複数の制度を組み合わせることで年間数十万円の効果が生まれます。

  • 青色申告65万円控除で年間13〜20万円を節税する
  • 小規模企業共済+iDeCoで老後資金を積みながら年間49万円超の控除
  • 経費は漏れなく記録——業種特有の経費を見落とさない
  • 家族が事業を手伝っている場合は専従者給与を活用する
  • 社会保険料控除・健康保険の種類選択も節税に影響する

まずは「青色申告の申請」「経費の記録習慣化」「小規模企業共済への加入」の3つから始めてください。これだけで年間数十万円の節税が期待できます。


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