子どもの自己肯定感を育てる声かけ
自己肯定感は親の声かけで大きく変わります。結果より過程を褒める、比較しない、感謝を伝えるの3つを意識するだけで子どもの内面が変わります。
✓この記事でわかること
自己肯定感は親の声かけで大きく変わります。結果より過程を褒める、比較しない、感謝を伝えるの3つを意識するだけで子どもの内面が変わります。
こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。日々の暮らしをちょっとよくするためのヒントを紹介します。
「うちの子、自信がなくて心配…」「もっと積極的になってほしいのに」と感じる親御さんは多いと思います。子どもの自己肯定感は、外からの言葉によって大きく形成されます。特に毎日接する親の声かけは、子どもの内面の発達に直接影響します。今日は科学的に効果が確認されている声かけの方法を、一緒に確認していきましょう。
自己肯定感が形成される仕組み
子どもの自己肯定感は、主に「自分についての経験」の積み重ねで形成されます。特に影響が大きいのは以下の3つです。
- 成功体験:何かができたという体験
- 他者からの承認:親・先生・友人から認められる経験
- 自己選択の機会:自分で決めて行動できる経験
このうち、日常的に最も影響が大きいのが「他者からの承認」、特に親の言葉です。毎日何気なく使っている言葉が、子どもの自己イメージを作っています。
自己肯定感を下げる言葉 vs 高める言葉
まず「やってしまいがち」な言葉と、その代替案を比較してみましょう。
NG言葉と代替案
| 状況 | NG(自己肯定感を下げる) | OK(自己肯定感を高める) |
|---|---|---|
| 成績が良かった | 「100点すごい!天才だね」 | 「毎日勉強を頑張ってきたね」 |
| 失敗した | 「なんでできないの?」 | 「惜しかったね。次はどうしようか?」 |
| 兄弟と比べる | 「お兄ちゃんはできたのに」 | 「先月よりずっと上手になったね」 |
| 頑張ってほしいとき | 「もっとできるでしょ」 | 「一緒に考えてみようか」 |
なぜNG言葉がダメなのか、なぜOK言葉が良いのかを深掘りしていきます。
結果より過程を褒める
「100点取って偉いね」ではなく「毎日勉強がんばったね」と過程を認めます。
過程を褒めることが重要な理由
結果を褒めることには意外な副作用があります。
スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック博士の研究では、「頭が良い」「才能がある」と褒められた子どもは、難しい問題に直面したときに「諦める」傾向が強くなることがわかりました。
理由は「才能」「結果」を褒められると、失敗したときに「才能がなかった」という結論になってしまうためです。
一方、「努力」「プロセス」を褒められた子どもは、失敗しても「もっと努力すれば改善できる」と考え、挑戦を続けました。
過程を褒める具体的な言葉例
| 状況 | 過程を褒める言葉 |
|---|---|
| テストの点が良かった | 「毎日30分コツコツ勉強してたもんね」 |
| 運動会で頑張った | 「練習で何度も転んでも諦めなかったね」 |
| 絵が上手になった | 「毎日練習していたからどんどん上手になってる」 |
| 片付けができた | 「自分から気づいてやってくれたんだね。嬉しかったよ」 |
兄弟や他人と比較しない
「お兄ちゃんはできたのに」は、自尊心を傷つける最強のフレーズです。
なぜ比較が自己肯定感を下げるのか
他人との比較は「自分の価値は他人との相対評価で決まる」という思考を生みます。この思考パターンを持つと、常に「上の人間」が存在する限り自己肯定感が安定しません。
また、比較されることで「親は自分より兄弟の方が好きなんだ」という誤解を生むリスクもあります。
比較するなら「過去の自分」と比較する
「お兄ちゃんはできたのに」→「先月のあなたと比べると、ずいぶん上手になったね」
子ども自身の成長軸で語ることで、自分のペースで育つ余裕が生まれます。
「以前との比較」の具体的な言葉例
| NG | OK |
|---|---|
| 「〇〇ちゃんはもっと上手なのに」 | 「去年よりずっと上手になったね」 |
| 「弟はもうできてるよ」 | 「先週より速くなってる!」 |
| 「お父さんが子どもの頃はできてた」 | 「1年前から考えたら大きく成長したね」 |
ありがとうを伝える
親が子どもに「ありがとう」と言う頻度は、思っているより少ないものです。
なぜ感謝が自己肯定感を高めるのか
子どもが「自分は役に立つ存在だ」「自分が貢献できている」と感じることが、自己肯定感の核になります。
小さなことに感謝を伝えることで、「自分の行動が誰かを喜ばせる」という体験が積み重なります。
感謝を伝える場面と言葉例
| 場面 | 伝え方 |
|---|---|
| お皿を運んでくれた | 「ありがとう。助かったよ!嬉しかった」 |
| 弟・妹の世話をしてくれた | 「面倒見てくれてありがとう。お母さん助かったよ」 |
| 玄関を片付けた | 「気づいてやってくれたんだね。ありがとう」 |
| 話を聞いてくれた | 「聞いてくれてありがとう。あなたに話せてよかった」 |
感謝の言葉には「何が嬉しかったか」を付け加えると、子どもの心により深く届きます。
失敗したときの声かけ
子どもの自己肯定感は、成功したときの褒め方より、失敗したときの接し方の方が影響が大きいとされています。
失敗への対応 NG例 vs OK例
| 状況 | NG | OK |
|---|---|---|
| 試験で悪い点 | 「なんでこんな点なの?ちゃんと勉強したの?」 | 「難しかったんだね。どのあたりがわからなかった?一緒に見てみよう」 |
| 友達とケンカした | 「あなたが悪い」 | 「何があったか教えてくれる?どうすればよかったと思う?」 |
| 転んで泣いた | 「なんでそんなとこで転ぶの」 | 「痛かったね。大丈夫?どこが痛い?」 |
失敗を責めるのではなく「どうすればよかったか」を一緒に考える姿勢が大切です。
子ども自身に決めさせる
自己肯定感の大切な土台の一つが「自己効力感(自分には力がある)」です。これを育てるには、子ども自身に選ばせ、決めさせる機会を作ることが有効です。
子どもに選択・決定の機会を与える場面
- 今日の夕食のメニューを一品子どもに選んでもらう
- お小遣いの使い方を自分で決めさせる
- 休日の過ごし方に子どもの意見を取り入れる
- 勉強の順番・時間帯を子ども自身に決めさせる
「どうせ子どもが決めても…」と思わず、小さな決断から積み重ねることが自信の土台を作ります。
まとめ
子どもの自己肯定感は、毎日の小さな声かけの積み重ねで育ちます。
- 過程を褒める:「結果すごい」より「頑張った過程を認める」
- 比較しない:他人ではなく「昨日の自分」と比較する
- 感謝を伝える:「ありがとう+何が嬉しかったか」を具体的に伝える
- 失敗を責めない:「どうすればよかったか」を一緒に考える
- 選択の機会を与える:小さな決断を自分でできる経験を積ませる
今日から一つ、声かけを変えてみましょう。子どもの表情がきっと変わっていきます。
暮らしとお金のカフェでは、生活のあらゆる場面で役立つ情報をやさしくお届けしています。ぜひ他の記事もご覧ください。
暮らしとお金のカフェ 編集部
副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。