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債券・REIT投資入門|株式と組み合わせて安定した資産形成をする方法

暮らしとお金のカフェ 編集部

債券とREIT(不動産投資信託)の仕組みと始め方を解説。株式との違い・分散効果・おすすめの商品まで初心者向けにわかりやすく説明します。

この記事でわかること

債券とREIT(不動産投資信託)の仕組みと始め方を解説。株式との違い・分散効果・おすすめの商品まで初心者向けにわかりやすく説明します。

「株式だけ」ではポートフォリオが不安定になる

投資を始めたばかりの方の多くは、最初に株式(インデックスファンド)から購入します。これは正解です。しかし、ポートフォリオを株式だけで構成すると、市場が急落したときに資産全体が一度に大きく下がるというリスクがあります。

2020年のコロナショックでは、世界の株式市場が1ヶ月で30〜40%下落しました。このとき株式のみのポートフォリオを持っていた方は、資産が大きく目減りする経験をしたはずです。

分散投資の意義: 異なる動きをする資産を組み合わせることで、どれかが下落してもほかでカバーできる安定したポートフォリオが作れます。そこで活躍するのが「債券」と「REIT」です。

債券投資の基本

債券とは何か

債券とは、国・地方自治体・企業が資金調達のために発行する「借用証書」のようなものです。購入すると定期的に利息(クーポン)を受け取り、満期になると元本が返ってきます。

例えば「日本国債(10年もの)」を100万円分購入すると、毎年一定の利息を受け取りながら、10年後に100万円が返ってきます。

債券の種類と特徴

債券の種類 発行主体 リスク 利回り目安(2024年時点)
国債(日本) 日本国 最も低い 年0.5〜1%程度
外国国債(米国) 米国政府 低い 年4〜5%程度(為替リスクあり)
社債(高格付け) 大手企業 中程度 年2〜4%程度
ハイイールド債 格付けの低い企業 高い 年5〜8%程度

米国国債は金利が比較的高く、2024年時点では年4〜5%の利回りがあります。ただし、円からドルに換える際の為替リスクがあります。

債券のメリットとデメリット

メリット:

  • 定期的な利息収入(インカム収入)が安定している
  • 株式と逆の動きをすることが多く、分散効果が高い
  • 満期まで保有すれば元本が戻る(デフォルトがなければ)
  • 株式よりも価格変動が小さい

デメリット:

  • 株式よりリターンが低い
  • 金利が上がると債券価格が下がる(金利リスク)
  • 外国債券は為替リスクがある
  • 個人が個別債券を購入するには最低購入額が高い場合がある

初心者向け:債券ファンドから始める

個別の債券を直接購入するより、**「債券インデックスファンド」**を使う方がシンプルでおすすめです。

おすすめの債券ファンド:

  • eMAXIS Slim 国内債券インデックス(信託報酬:年0.132%)
  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(信託報酬:年0.154%)
  • ニッセイ外国債券インデックスファンド(信託報酬:年0.154%)

REIT(不動産投資信託)の基本

REITとは何か

REIT(Real Estate Investment Trust:リート)は、投資家から集めた資金でオフィスビル・商業施設・マンション・物流倉庫などの不動産を購入・運営し、家賃収入や売却益を投資家に分配する投資信託です。

「少額から不動産に投資したい」という方に向いた商品です。1棟マンションを購入するような大きな資金は不要で、数千円〜数万円から始められます。

J-REITの主な投資対象

投資タイプ 代表的な物件 利回り目安
オフィス型 都心のオフィスビル 3〜4%
商業型 ショッピングモール・店舗 3〜5%
住宅型 アパート・マンション 3〜5%
物流型 物流倉庫・配送センター 3〜4%
ホテル型 ビジネスホテル・リゾート 3〜6%
総合型 複数種類の物件に分散 3〜5%

J-REIT(東証上場のREIT)全体の平均配当利回りは3〜5%程度で、定期的な分配金が魅力です。

REITのメリットとデメリット

メリット:

  • 少額から不動産投資ができる(数万円〜)
  • 配当利回りが比較的高め(J-REITは平均3〜5%)
  • 実物不動産と違い、管理の手間がない
  • 東証に上場しており、いつでも売買できる(流動性が高い)
  • 複数の物件に分散投資できる

デメリット:

  • 株式と同様に価格が変動する(株式市場の下落時に同調することがある)
  • 金利上昇時に価格が下がりやすい傾向がある
  • 個別REIT選定には不動産の知識が必要

初心者向け:REITインデックスファンドから始める

個別REITの選定は難しいため、**「REITインデックスファンド」**を使うのが最もシンプルです。

おすすめのREITファンド:

  • eMAXIS Slim 国内リートインデックス(信託報酬:年0.187%)
  • eMAXIS Slim 先進国リートインデックス(信託報酬:年0.22%)

株式・債券・REITのポートフォリオ例

ポートフォリオの考え方

年齢・リスク許容度・投資期間によって、最適な配分は異なります。一般的な目安として、以下の3パターンを参考にしてください。

積極型(20〜30代、リスクを取れる方)

資産クラス 割合
全世界株式 80%
先進国債券 10%
日本REIT 10%

バランス型(30〜40代、バランス重視)

資産クラス 割合
全世界株式 60%
先進国債券 25%
J-REIT 15%

安定型(50代以上、リスクを抑えたい方)

資産クラス 割合
全世界株式 40%
先進国債券 40%
J-REIT 20%

バランスファンドという一括投資の選択肢

「自分でポートフォリオを組むのが面倒」という方には、**「バランスファンド(複合型ファンド)」**が便利です。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

  • 国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・先進国リートの8資産に均等配分
  • 信託報酬:年0.143%
  • 1本購入するだけで8種類の資産に自動分散

自動でリバランス(配分の調整)もされるため、管理の手間が最小限になります。

初心者が債券・REITを始めるステップ

  1. まず証券口座を開設する楽天証券SBI証券マネックス証券等)
  2. 新NISAのつみたて投資枠で積立を始める
  3. 株式インデックス(オルカン等)を中心に据え、債券・REITは5〜20%の範囲で追加する
  4. またはバランスファンドを1本購入するだけで自動分散

まとめ

債券とREITは、株式と組み合わせることでポートフォリオ全体を安定させる役割があります。

ポートフォリオ構築の基本原則:

  • 株式をメインに据え(60〜80%)
  • 債券で安定性を加え(10〜30%)
  • REITで不動産収入の要素を取り込む(5〜20%)

まずは「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を月1万円から積み立てることが、最もシンプルな分散投資の始め方です。複雑に考えず、まず一歩踏み出すことが最も重要です。

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