数学を苦手から得意に変える勉強法
数学が苦手な人ほど、勉強法の改善で大きく伸びます。基礎・反復・解説の3点で、苦手意識を克服する具体的な方法を紹介します。
✓この記事でわかること
数学が苦手な人ほど、勉強法の改善で大きく伸びます。基礎・反復・解説の3点で、苦手意識を克服する具体的な方法を紹介します。
こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。キャリアを自分らしく育てるためのヒントをお届けします。
「数学が苦手」はほぼ全員が勉強法の問題
「自分は数学の才能がない」「中学の頃からずっと苦手だった」——こう感じている方は多いですが、数学の苦手意識はほとんどの場合「才能の問題」ではなく「勉強法の問題」です。
数学は積み上げ式の科目です。小学校の算数→中学の数学→高校の数学と、前の段階が理解できていない状態で先に進むと、どこかで理解が止まります。その状態で「また解けなかった」を繰り返すうちに、苦手意識が固まっていきます。
逆に言えば、「どこで理解が止まっているか」を特定し、そこから正しい方法で学び直せば、数学の苦手は克服できます。
この記事では、数学を苦手から得意に変えるための3つの勉強法と、継続のコツをお伝えします。
数学が伸びない人のよくある間違い
まず、多くの人がやってしまう「伸びない勉強法」を確認しておきましょう。
間違い①:問題集を増やしすぎる
「たくさん解けば伸びるはず」と複数の問題集を買い込み、1冊を終わらせないまま次の本を開く。こうした「浅く広く」の学習では、どの知識も定着しません。
間違い②:わからない問題をすぐに答えを見る
答えを見てわかった気になって次の問題へ進む。これは「解法を見た体験」であり「自分で解いた体験」ではないため、同じ問題が出ても解けません。
間違い③:基礎が抜けているのに応用問題に挑む
「基礎問題は簡単そうだから」と飛ばして難しい問題に挑む。しかし基礎が抜けているため、なぜそうなるかが理解できず、解法を丸暗記するだけになってしまいます。
間違い④:まとまった時間がないと勉強しない
「1時間確保できたらやろう」と思っていると、ほとんどやれません。15〜20分の細切れ時間を使う習慣の方が、継続面でずっと効果的です。
勉強法①:基礎に戻る勇気——苦手克服の最短ルート
数学が苦手な場合、まず「どこから理解が止まっているか」を特定することが大切です。
理解の穴を特定する方法
次の手順で自分の「つまずきポイント」を見つけましょう。
- 今学習中・使う単元を確認する(例:一次関数、因数分解、三角関数など)
- その単元の前提知識を確認する(例:一次関数なら「方程式」が前提)
- 前提知識の問題をいくつか解いてみる
- 解けなかったらさらに一段階前に戻る
多くの場合、「中学数学の穴」が原因で高校数学が理解できない、「小学算数の分数・割合」の穴が原因で中学数学でつまずくという構造になっています。
「中学レベルまで戻るのは恥ずかしい」という気持ちは捨ててください。基礎を固め直すことが、結果的に最短ルートです。
中学数学をやり直す場合の推奨ルート
| 段階 | 学習内容 | 目安期間(1日30分の場合) |
|---|---|---|
| 第1段階 | 正負の数・文字式・一次方程式 | 2〜3週間 |
| 第2段階 | 比例・反比例・一次関数 | 2〜3週間 |
| 第3段階 | 連立方程式・不等式 | 2週間 |
| 第4段階 | 平面図形・空間図形 | 2〜3週間 |
| 第5段階 | 二次方程式・平方根 | 3週間 |
| 第6段階 | 確率・統計 | 2週間 |
市販の「中学数学の総まとめ」本を1冊選んで、最初から順番に取り組むと効率的です。
勉強法②:反復で定着させる——「3回解くルール」
数学の定着に最も効果的な方法が「同じ問題を繰り返し解くこと」です。
3回解くルールの実践方法
1回目:初見で解く。わからなければ10〜15分考えて、それでもわからなければ解説を見る。解き方の「なぜ」を理解することが目的。
2回目(1回目から2〜3日後):1回目を解いた後に印をつけた「できなかった問題」だけを再挑戦する。今度は解説を見ずに自力で解けるか確認する。
3回目(2回目から1週間後):2回目でもできなかった問題を再挑戦。完全に自力で解けるまで繰り返す。
印をつける記号のルール
| 印 | 意味 | 次の扱い |
|---|---|---|
| ○ | 完全に理解・自力で解けた | 次のサイクルでは省略可 |
| △ | なんとか解けたが不確実 | 次のサイクルでも必ず解く |
| × | 解けなかった・解説を見た | 次のサイクルでは必ず解く |
「×印の問題だけを3回解く」という絞り込みをすることで、苦手な部分に集中して学習できます。
問題集は1冊を3周する
「新しい問題集を次々と買い足す」のではなく、「1冊を3周完璧に理解する」方が定着度がはるかに高いです。
1周目:全問題を解く(○△×で記録) 2周目:△と×の問題だけ解く 3周目:×が残った問題だけ解く
この3周を終えれば、その問題集のレベルの問題はほぼ解けるようになっています。
勉強法③:解説を読み込む——「なぜ」を理解することが数学力の核心
数学が伸びない人の多くは、「答えが合っているかどうか」だけを確認して次の問題に進んでしまいます。しかし、数学力の本質は「なぜその解き方になるのか」を理解することにあります。
間違えた問題の解説の読み方
ステップ1:解説を最初から最後まで読む
ステップ2:「なぜこの式を使うのか」「なぜこの順番に進むのか」を1行ずつ確認する
ステップ3:解説を見ながら自分で書いて再現する
ステップ4:解説を閉じて、もう一度自力で解いてみる
ステップ5:「この問題のポイントは○○だった」と1行でメモする
この5ステップを踏むことで、「解法の暗記」ではなく「解き方の原理」が身につきます。
解説の「なぜ」が理解できない場合
解説を読んでも「なぜこうなるの?」がわからない場合は、前の段階に戻るサインです。
例えば因数分解の解説が理解できない場合は、展開(分配法則・乗法公式)の理解が不十分かもしれません。その場合は展開の問題から復習します。
YouTubeを活用した解説の理解
「解説を読んでもわからない」という場合は、YouTubeの数学解説動画が非常に有効です。
- 数学チャンネル(「ゆっくり解説」系・「予備校のノリで学ぶ」系など)
- 単元名+「わかりやすく」で検索すると、丁寧な解説動画が見つかる
- 動画を見ながら一緒に手を動かして解くと定着しやすい
継続のコツ——毎日続けるための工夫
1日15〜20分の継続を優先する
毎日15〜20分の学習を週5日(週75〜100分)の方が、週末に2〜3時間まとめてやる(週120〜180分)より、学習の定着率が高いことが多いです。
理由:分散学習(間隔を空けて繰り返す)は、集中学習より長期記憶への定着効率が高い(エビングハウスの忘却曲線)
やる気に頼らない仕組みを作る
「やる気があるときだけやる」では継続できません。
- 毎日同じ時間・場所で勉強する(習慣の力を使う)
- 問題集を机の上に出しっぱなしにする(行動障壁を下げる)
- 学習後に小さなご褒美を設定する(好きな飲み物・音楽など)
「わかった!」の体験を大切にする
苦手な数学で「解けた!」「理解できた!」という体験は、次の学習へのモチベーションになります。最初は簡単すぎると感じるくらいの問題から始めて、「解ける」体験を積み重ねることが長続きの秘訣です。
まとめ
数学を苦手から得意に変える3つの勉強法をまとめます。
- 基礎に戻る勇気を持つ:「どこで理解が止まっているか」を特定し、中学・小学まで戻ることを恐れない。基礎を固め直すことが最短ルート
- 反復で定着させる:同じ問題を3回解く(1回目:理解・2回目:確認・3回目:完全定着)。1冊を3周する方が複数の問題集より効果的
- 解説の「なぜ」を理解する:答えが合っているかだけでなく、「なぜその解き方か」を1行ずつ確認する。解説を見ながら再現する習慣が本当の数学力を作る
「毎日15〜20分の積み上げ」が、数学苦手を克服する唯一の方法です。まず今日、中学数学の問題集を1冊手に取って、最初のページから始めてみましょう。
暮らしとお金のカフェでは、生活のあらゆる場面で役立つ情報をやさしくお届けしています。ぜひ他の記事もご覧ください。
暮らしとお金のカフェ 編集部
副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。