業務マニュアルを30分で作る方法
マニュアル作成は重い仕事と思われがちですが、画面録画と簡単なメモで30分で1本完成します。属人化を防ぎ、引き継ぎも楽になる仕組み作りを紹介します。
✓この記事でわかること
マニュアル作成は重い仕事と思われがちですが、画面録画と簡単なメモで30分で1本完成します。属人化を防ぎ、引き継ぎも楽になる仕組み作りを紹介します。
こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。今日は仕事をもっとうまく回すためのヒントをお届けします。
「マニュアルを作る時間がない」を解決する考え方
「マニュアルを作った方がいいのはわかっているけど、作る時間がない」——チームや職場でよく聞く言葉です。でも実際には、マニュアルがないことで発生している「毎回同じことを説明する時間」や「引き継ぎに費やす時間」の方が、はるかに大きいことが多いです。
適切なマニュアルが1本あれば、新人への説明時間が半分になり、自分が休んでも仕事が回り、引き継ぎがスムーズになります。
「完璧なマニュアル」を目指すのではなく「とりあえず使えるマニュアル」を30分で作る——そのアプローチをお伝えします。
30分マニュアル作成の基本戦略——「動画+箇条書き」の組み合わせ
マニュアル作成でよくある失敗は、「ゼロから丁寧な文書を書こうとすること」です。
- スクリーンショットを大量に撮影
- 手順ごとに説明文を丁寧に書く
- 見た目を整えるのに時間がかかる
このやり方では、1本のマニュアルに数時間かかってしまいます。
最速で「使えるマニュアル」を作るには、「動画(画面録画)+箇条書き補足メモ」 の組み合わせが最強です。
| 方法 | 時間 | 伝わりやすさ | 検索性 |
|---|---|---|---|
| 文書のみ(従来型) | 2〜4時間 | 中(画像がないとわかりにくい) | 高 |
| 動画のみ | 15〜30分 | 高(操作がリアルに見える) | 低(後で探せない) |
| 動画+箇条書き(推奨) | 30〜45分 | 高 | 中〜高 |
ステップ①:画面録画で実演する(約15〜20分)
複雑な業務手順を文章で説明するのは難しい——でも動画なら直感的に伝わります。
おすすめの画面録画ツール
| ツール | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|
| Loom | 顔出し+画面録画・URLで共有が簡単 | 無料(5分/本まで)〜有料 |
| Screencastify(Chrome拡張) | ブラウザ上の操作録画に特化 | 無料〜有料 |
| QuickTime Player(Mac標準) | 追加インストール不要 | 無料 |
| Xbox Game Bar(Windows標準) | Windows標準・追加不要 | 無料 |
最もおすすめはLoomです。録画終了後に自動的にURLが生成され、Slackやチャットですぐ共有できます。
画面録画マニュアルの作り方
- 録画前に一度通しでやってみる:頭の中で手順を確認して、「どこで詰まるか」を把握しておく
- 録画開始と同時に声で実況する:「まず○○を開きます」「ここで△△を選ぶ注意点があります」など、操作と同時に声で解説する
- 失敗したポイントも残しておく:「ここは間違えやすい」という注意事項が動画に残ると、後で見る人の助けになる
- 5〜10分の動画にまとめる:30分を超える動画は見られにくい。長い場合は複数本に分ける
録画中の声がけポイント
「今○○をクリックします」だけでなく、以下の情報も声で補足すると理解度が上がります:
- なぜこの操作が必要か(目的)
- 間違えやすい点・注意事項
- エラーが出た場合の対処法
- 次のステップへのつながり
ステップ②:箇条書き補足メモを作る(約10〜15分)
動画だけでは「後でこの手順をもう一度確認したい」ときに探しにくいです。箇条書きの補足メモを添えることで、検索性と参照のしやすさが大幅に上がります。
補足メモのフォーマット(テンプレート)
【業務名】○○の手順
【対象者】新入社員・異動者
【最終更新日】202X年XX月XX日
【動画URL】https://loom.com/share/...
■ 事前準備
・必要なもの:○○・△△・□□
・アクセス権限:○○システムへのログインが必要
■ 手順(概要)
1. ○○を開く
2. △△を選択する
3. □□に入力して「送信」を押す
4. 確認画面で内容をチェックして「完了」
■ 注意事項・よくあるエラー
・手順3で△△が表示されない場合:□□の設定を確認する
・エラーコード123が出た場合:○○部門に連絡する
■ 問い合わせ先
・担当:○○さん(内線:XXX)
このフォーマットであれば、10〜15分で作成できます。
補足メモを置く場所
| ツール | おすすめポイント |
|---|---|
| Notion | チーム共有・検索・バージョン管理が楽 |
| Google ドライブ(ドキュメント) | 社内共有が簡単・コメント機能あり |
| Confluence | 会社の社内Wikiに統合できる |
| 社内SharePoint | Microsoft環境のチームに適合 |
重要なのは「チーム全員がアクセスできる場所」に置くことです。
ステップ③:バージョン管理を徹底する(5分で設定)
マニュアルは一度作って終わりではありません。システムの変更・手順の変化・法令改定などで内容が古くなります。
バージョン管理の最低限のルール
- 最終更新日を必ず冒頭に書く:「最終更新:202X年XX月XX日」
- 月1回の見直し日を決める:カレンダーに「マニュアル見直しデー」を設定する
- 「このマニュアルが最新版」の置き場所を周知する:古いバージョンと混在しないよう、正式版の場所を明確に
変更があったときの手順
- 変更点のみを更新する(全体を書き直す必要はない)
- 更新日を変更する
- 変更点をチャットで周知する(「○○の手順を更新しました。変更点は△△です」)
どの業務からマニュアルを作るか——優先順位の考え方
「全部の業務をマニュアル化しよう」とすると挫折します。優先度の高い業務から始めましょう。
マニュアル化の優先度チェックリスト
優先度が高いのは次の条件を複数満たす業務です:
- 月に複数回発生する繰り返し業務
- 複数人が関わる・または引き継ぎが必要な業務
- 「毎回説明している」と感じている業務
- 手順を間違えるとトラブルにつながる業務
- 自分しか知らない「属人化」している業務
業務マニュアルの作成順序(例)
- 自分しかできない業務(属人化リスクが最高)
- 新人・異動者がすぐ使う業務(教育コスト削減効果が高い)
- エラーが起きやすい業務(ミス防止効果が高い)
AIを活用した時短マニュアル作成
最近では、ChatGPTやClaude(AI)を使ってマニュアル作成を加速させる方法も広まっています。
手順の例
- 自分が手順をメモ書きで書く(5〜10分)
- AIに「以下の手順をわかりやすいマニュアル形式に書き直してください」と依頼する(1〜2分)
- 出来上がった文章を確認・修正する(5〜10分)
この方法で、文書形式のマニュアルを15〜20分で作成できます。
まとめ
業務マニュアルを30分で作るためのポイントをまとめます。
- 「動画+箇条書き」の組み合わせが最速:動画で実演(15〜20分)+補足メモ(10〜15分)
- Loomなどの画面録画ツールを活用する:URLで共有・5〜10分の動画に収める
- 補足メモは定型フォーマットで作る:更新日・手順概要・注意事項・問い合わせ先の4項目
- バージョン管理の仕組みを作る:最終更新日の明記・月1回の見直しデーを設定する
- 優先順位の高い業務から始める:属人化業務・繰り返し業務・新人が使う業務を先に
まず明日、「自分が毎回説明している業務」を1本だけ画面録画してみましょう。完璧でなくていいので、「まず存在する」ことが大切です。
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暮らしとお金のカフェ 編集部
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