男性更年期との向き合い方
男性にも更年期があります。倦怠感・気分の落ち込み・性機能低下などの兆候があれば、運動・栄養・ストレス管理の3点で自分でケアを始められます。
✓この記事でわかること
男性にも更年期があります。倦怠感・気分の落ち込み・性機能低下などの兆候があれば、運動・栄養・ストレス管理の3点で自分でケアを始められます。
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男性更年期——知らないと気づかない「見えにくい不調」
「最近、疲れが取れない」「なんとなく気分が上がらない」「やる気が出ない」——こうした症状を「年のせい」「ストレスかな」と片付けていませんか?
実は、40代後半〜50代の男性に起きるこのような不調の一因として、「男性更年期(LOH症候群:加齢性性腺機能低下症)」が挙げられます。
男性更年期は女性の更年期ほど知られていないため、「自分がそうかもしれない」と気づかずに放置してしまうケースが多くあります。しかし適切なケアをすることで、症状が大きく改善することがあります。
この記事では、男性更年期の兆候・原因・自分でできるケア方法・医療機関への相談タイミングを解説します。
男性更年期とは——テストステロン低下が主な原因
男性更年期の主な原因は、男性ホルモン(テストステロン)の低下です。
テストステロンは20代にピークを迎え、30代から年に約1〜2%ずつ緩やかに低下します。個人差がありますが、40代後半〜50代に差し掛かると、体や気分に影響が出てくることがあります。
テストステロンの主な役割
- 筋肉・骨の維持
- 性欲・性機能の調整
- 気分・意欲・積極性の維持
- 内臓脂肪の抑制
- 認知機能の維持
テストステロンが低下すると、これらすべての機能が低下傾向になります。
男性更年期の主な兆候——自己チェック
次の症状が2週間以上続いている場合は、男性更年期の可能性があります。(※診断には医師の検査が必要です)
身体的な症状
- 原因不明の強い疲労感・倦怠感
- 筋力・体力の低下(以前と同じ運動が辛くなった)
- 骨格・関節の痛み
- 発汗しやすくなった・ほてり感
- 性欲の低下・性機能の変化
精神的・心理的な症状
- 気分が上がらない・意欲の低下
- 以前楽しかったことに興味が持てない
- イライラしやすい・怒りっぽくなった
- 集中力・記憶力の低下
- 不安感・気分の落ち込みが続く
生活習慣との見分け方
| 男性更年期(LOH)の可能性が高い | 生活習慣やストレスで説明できる |
|---|---|
| 十分寝ても疲れが取れない | 明らかな睡眠不足・不規則な生活がある |
| 特定のストレス要因がなく気分が落ちている | 仕事・家族の大きなストレス要因がある |
| 複数の症状が同時に出ている | 1〜2つの症状のみ |
| 3ヶ月以上続いている | 状況によって変動する |
自分でできるケア①:運動——最も効果的な自然療法
男性更年期の症状改善に最も効果が期待できるのが「運動」です。特に筋トレ(レジスタンストレーニング)は、テストステロンの分泌を促進する効果があるとされています。
効果的な運動の組み合わせ
| 運動の種類 | 頻度 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 筋トレ(レジスタンストレーニング) | 週2〜3回 | スクワット・デッドリフト・プッシュアップ | テストステロン分泌促進・筋肉維持 |
| 有酸素運動 | 週3〜5回 | 早歩き・ジョギング・自転車(30〜45分) | 血行改善・気分向上・内臓脂肪減少 |
| ストレッチ・ヨガ | 毎日 | 朝夕の軽いストレッチ | 疲労回復・睡眠の質改善 |
特に「スクワット」は大腿四頭筋・ハムストリングスなど大きな筋肉を使うため、テストステロン分泌への刺激が大きいとされています。1日20〜30回から始めましょう。
運動の注意点
「急に激しい運動を始める」のは逆効果になることがあります。今まで運動習慣がなかった方は、まず週2〜3回の15〜20分の早歩きから始め、徐々に強度を上げていきましょう。
自分でできるケア②:栄養——男性ホルモンを支える食事
食事の工夫でテストステロンの維持・分泌をサポートできます。特に以下の栄養素が重要です。
男性ホルモンをサポートする栄養素
亜鉛(Zinc) テストステロンの合成に欠かせないミネラルです。牡蠣・赤身肉・豆類・ナッツに含まれます。不足すると性機能・免疫機能が低下する可能性があります。
ビタミンD テストステロン分泌との関連が研究で示されています。日光に当たることで体内で合成されますが、現代人は不足しがちです。サーモン・卵黄・きのこ類・強化食品から摂取できます。
たんぱく質 筋肉維持とホルモン生成の材料です。1日の体重1kgあたり1.2〜1.6gを目標に(例:体重70kgなら84〜112g)。
避けるべき食生活
- 過度なアルコール摂取(テストステロン低下につながる)
- 加工食品・糖質の過剰摂取(内臓脂肪増加→テストステロン低下)
- 低脂質すぎる食事(ホルモン合成に脂質が必要)
食事改善の実践例
朝食:卵2個・納豆・野菜・ヨーグルト 昼食:鶏むね肉・豆腐・玄米・野菜 夕食:魚(サーモン・サバ)または赤身肉・野菜・みそ汁 間食:くるみ・アーモンド・カカオ70%以上のチョコレート
自分でできるケア③:ストレス管理と睡眠
テストステロンはストレスホルモン(コルチゾール)と拮抗関係にあります。慢性的なストレスが続くとコルチゾールが高まり、テストステロン分泌が抑制されます。
ストレス管理の実践
- 1日15分の「自分だけの時間」:散歩・読書・音楽など、頭を休める時間を確保
- 呼吸法:4秒吸って4秒止めて4秒吐く「ボックスブリージング」をストレス時に実践
- 週1回の完全休日:仕事・副業を完全にシャットアウトする日を作る
睡眠の改善
テストステロンの多くは夜間の睡眠中に分泌されます。睡眠不足は直接的にテストステロン低下につながります。
- 7〜8時間の睡眠確保
- 就寝1時間前はスマホ・PC画面を避ける
- 室温は18〜20度程度に保つ
- 毎日同じ時間に就寝・起床する
医療機関への相談タイミング
自分でのケアを2〜3ヶ月続けても改善が見られない場合、または症状が日常生活に支障をきたすレベルの場合は、医療機関への相談をおすすめします。
相談すべき症状の目安
- 気分の落ち込みが2週間以上続き、仕事・生活に支障がある
- 性機能の低下が著しく、パートナーとの関係に影響している
- 骨格・関節の痛みが強い
受診先と診断・治療方法
受診先:泌尿器科・内分泌内科・メンズヘルス外来
診断方法:血液検査でテストステロン値を測定。数値が低い場合にLOH症候群と診断されることがある。
治療の選択肢
| 治療法 | 内容 | 適する人 |
|---|---|---|
| ホルモン補充療法(TRT) | テストステロンを注射・ゲル・貼り薬で補充 | テストステロン値が明確に低い人 |
| 漢方薬 | 八味地黄丸など | 副作用を避けたい・軽度の症状 |
| 生活習慣指導 | 運動・食事・睡眠の改善指導 | 軽度〜中度の症状 |
「男性が更年期の症状で病院に行くのは恥ずかしい」と感じる方も多いかもしれませんが、適切な診断と治療で症状が改善するケースは多くあります。我慢せず相談してみましょう。
まとめ
男性更年期との向き合い方をまとめます。
- 兆候に早めに気づく:倦怠感・気分の落ち込み・意欲の低下が続く場合は男性更年期の可能性
- 運動が最も効果的:筋トレ(週2〜3回)+有酸素運動でテストステロン分泌を促進
- 栄養で下支えする:亜鉛・ビタミンD・たんぱく質を意識的に摂取
- ストレス管理と睡眠を守る:コルチゾールを抑えてテストステロンを守る
- 改善しない場合は医療機関へ:泌尿器科・内分泌科でホルモン値を検査できる
「年だから仕方ない」と諦めず、自分の体と向き合うことで、50代以降も活力ある生活を送ることができます。まず今日から「夕食後の15分の散歩」を始めてみましょう。
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暮らしとお金のカフェ 編集部
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