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生命保険の選び方:必要な保障だけを賢く選ぶFPおすすめの方法

くらし研究所 編集部

生命保険の選び方と必要な保障額の計算方法を解説。定期保険・終身保険・医療保険の違いから、FPおすすめのシンプルな保険戦略まで、保険料を最適化する方法を紹介します。

この記事でわかること

生命保険の選び方と必要な保障額の計算方法を解説。定期保険・終身保険・医療保険の違いから、FPおすすめのシンプルな保険戦略まで、保険料を最適化する方法を紹介します。

「保険は多く入れば安心」と思っていませんか?日本人は世界有数の「保険好き」と言われていますが、多くの方が必要以上の保険に入りすぎています。FP(ファイナンシャルプランナー)の間では「保険は最低限にして、その分を投資に回す方が長期的に有利」という考え方が主流です。今日は保険料を最適化して、浮いたお金を資産形成に回すための方法をカフェでのおしゃべりのように解説します。

生命保険の基本的な考え方——「万が一の損失補填」が本質

生命保険が本来必要な理由は、「自分に万が一のことがあった時に家族が困る経済的損失を補うため」です。この本質を理解すると、何が必要で何が不要かが見えてきます。

生命保険の必要性は家族構成・ライフステージで変わる:

ライフステージ 死亡保障の必要性 理由
独身・扶養家族なし 低い 万が一の時に困る家族がいない
結婚・子育て中 高い 配偶者・子どもの生活費・教育費が必要
住宅ローン返済中 高い ローン残高の補填が必要
子育て完了後 中程度 配偶者の生活費のみ考慮すればよい
老後・資産充実後 低い 資産で対応できる場合が多い

重要なポイント: 生命保険の必要額は「死亡時に残された家族が困る金額」であり、時間とともに変化します。若い頃に加入した保険が老後に不要になっているケースが非常に多いです。

主な生命保険の種類と特徴

種類1:定期保険(純粋な死亡保障)

一定期間(10〜30年)の間に死亡した場合に保険金が出ます。

特徴:

  • 保険料が安い(掛け捨て型)
  • 保障期間が終了すると何も残らない
  • 必要な時期だけ高い保障が得られる

具体的な保険料の目安(30歳男性・死亡保障3,000万円):

保険期間 月額保険料の目安
10年定期 2,500〜4,000円
20年定期 5,000〜8,000円
30年定期 8,000〜12,000円

FP的見解: 子育て期間中の死亡保障は定期保険が最もコスパが高い。

種類2:終身保険(一生涯の死亡保障)

一生涯にわたって死亡保障が続きます。

特徴:

  • 保険料は定期保険より大幅に高い
  • 解約返戻金がある(解約すると一部戻ってくる)
  • 相続税対策として使われることもある

FP的見解: 「貯蓄型」と謳われることが多いですが、利回りは年0.5〜1.5%程度で、NISAiDeCoの長期投資(年4〜7%期待)より大幅に低いことが多い。「保険で貯める」より「定期保険+投資」の組み合わせが多くの場合合理的です。

種類3:医療保険(入院・手術の保障)

病気・怪我での入院・手術時に給付金が出ます。

知っておくべき「高額療養費制度」: 日本の公的医療保険(健康保険)には、月の医療費が一定額を超えた分が還付される「高額療養費制度」があります。

年収(目安) 1ヶ月の自己負担上限
〜370万円 約57,600円
370〜770万円 約80,100円+α
770万円〜1,160万円 約167,400円+α
1,160万円以上 約252,600円+α

つまり、入院費が何百万円かかっても、毎月の自己負担は最大でも約6〜25万円程度です。この制度を理解すると、高額の医療保険が不要なケースが多いことがわかります。

種類4:収入保障保険(月額で受け取る死亡保障)

死亡時に一括ではなく、月々の年金形式で保険金を受け取れる保険です。

特徴:

  • 同じ保障内容でも定期保険より保険料が安い
  • 遺族が毎月決まった金額を受け取れる(管理が簡単)
  • 生活費の補填に向いている

FP的見解: 子育て中の死亡保障として非常にコスパが良い。月25万円×25年間の収入保障が月額2,000〜3,000円程度の場合が多い。

必要な保障額の計算方法

死亡保障の必要額は「残された家族が必要なお金−受け取れるお金」で計算します。

計算式: 必要な保障額 = 遺族の生活費×年数 + 住宅ローン残高 + 教育費 − 遺族年金 − 配偶者の就労収入

具体例(35歳男性・妻と子2人):

項目 金額
遺族の生活費:月18万円×25年 5,400万円
住宅ローン残高 2,500万円 ※団体信用生命保険で相殺可能
子どもの教育費(2人分) 800万円
小計 8,700万円
遺族年金(妻+子2人) −1,200万円
妻の就労収入(月10万円×20年) −2,400万円
必要保障額の目安 約5,100万円

住宅ローンに団体信用生命保険(団信)が付いていれば、ローン残高分は不要になります。上記例では2,500万〜3,000万円程度の定期保険で対応できる計算になります。

保険料を削減するための具体的な戦略

戦略1:不要な特約を外す

保険の特約は「あれもこれも」と追加しがちですが、不要なものが多いです。

見直し候補の特約:

  • 入院特約(高額療養費制度でカバーできる場合)
  • がん保険の特約(単独のがん保険の方が安い場合も)
  • 災害入院特約(傷害保険との重複)

戦略2:ネット保険に切り替える

従来の対面販売型保険は、保険料の中に人件費・代理店手数料が含まれているため割高です。

比較項目 対面型保険 ネット保険
保険料 高め(代理店手数料込み) 安い(20〜50%安い場合も)
相談のしやすさ 高い オンライン相談で対応可
手続きのしやすさ 店舗訪問が必要 オンラインで完結
商品の比較 担当者の提案に限られる 自分で比較できる

ネット生命保険比較サイト: 保険スクエアbang!・保険市場・ライフネット生命

戦略3:会社の団体保険・福利厚生を活用する

多くの会社で団体保険が提供されており、個人で加入するより安いことがあります。勤務先の福利厚生を確認しましょう。

保険料を見直すチェックリスト

今月中に確認すること:

  • 現在加入している保険の保険料・保障内容を全て一覧にした
  • 高額療養費制度の自分の上限額を確認した
  • 会社の団体保険・福利厚生を確認した
  • 住宅ローンに団体信用生命保険が付いているか確認した
  • 不要な特約があるか確認した
  • ネット保険との保険料比較をした

まとめ

生命保険は「多く入れば安心」ではなく、必要な保障を必要な分だけ、最も安いコストで確保することが重要です。

今月中にやること(3ステップ):

  1. 現在の保険の保険料・保障内容を一覧にする(保険証券を引っ張り出す)
  2. 高額療養費制度の上限と現在の医療保険の保障を比較する
  3. 不要な保険・特約があれば解約・見直しを検討する(ほけんの窓口で無料相談も可)

浮いた保険料を積立NISAに回せば、長期的な資産形成につながります。保険の見直しは「節約」ではなく「お金の使い方の最適化」です。

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