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NISAと確定申告——申告が必要なケース・不要なケースを完全整理

暮らしとお金のカフェ 編集部

NISAを使っていれば確定申告は不要?実は申告した方がお得なケースもあります。NISA・iDeCoと確定申告の正しい関係、申告が必要なケース・不要なケースを具体例で解説します。

この記事でわかること

NISAを使っていれば確定申告は不要?実は申告した方がお得なケースもあります。NISA・iDeCoと確定申告の正しい関係、申告が必要なケース・不要なケースを具体例で解説します。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。今日はNISA確定申告の関係について解説します。

「NISAをやっているから確定申告は不要」と思っている方が多いですが、これは半分正解・半分間違いです。NISAの利益は確かに非課税で申告不要ですが、iDeCoや損失が出た場合など、申告した方がお得になるケースもあります。

今日は「自分に確定申告が必要か・不要か」を判断できるようになるための解説をします。

NISA口座の確定申告:基本的に不要

なぜNISAは申告不要か

NISA口座で運用した利益(売却益・分配金)は完全非課税です。非課税ということは税金がゼロなので、申告して納税する必要がありません。

NISA口座で申告が必要なケースはほぼゼロです。

ただし次の点に注意が必要です:

注意1:NISA口座の損失は損益通算できない

NISA口座で損失が出た場合、他の口座(特定口座等)の利益と相殺することができません。NISAは非課税だからこそ、損失の節税メリットも受けられないという仕組みです。

注意2:一般口座で取引した場合は申告が必要

NISA以外で一般口座を使って取引した場合は、自分で確定申告する必要があります(特定口座・源泉徴収ありを選べば不要)。

iDeCoと確定申告:所得控除の申告が必要

iDeCoは確定申告(または年末調整)で所得控除を申告することで節税効果が生まれます。

会社員の場合:年末調整で手続き完了

iDeCoの掛け金は「小規模企業共済等掛金控除」として所得から差し引けます。会社員は年末調整の際に次の書類を提出するだけです:

必要書類:iDeCoの「小規模企業共済等掛金払込証明書」(10月頃に金融機関から郵送される)

→ 会社の年末調整で提出すれば、確定申告なしで節税が完了します。

個人事業主・フリーランスの場合:確定申告が必要

確定申告書の「小規模企業共済等掛金控除」欄にiDeCoの払込金額を記入します。払込証明書を添付書類として提出します。

iDeCoの節税効果(具体例)

年収500万円の会社員が月2.3万円(年間27.6万円)のiDeCoを利用する場合:

  • 所得控除額:27.6万円
  • 税率(所得税+住民税概算):約30%
  • 年間節税額:約82,800円

10年続ければ約82万8,000円の節税。これは運用益とは別の純粋な節税メリットです。

確定申告が必要なケース一覧

ケース1:特定口座(源泉徴収なし)で投資している

特定口座でも「源泉徴収なし」を選んだ場合は、自分で確定申告が必要です。

ケース2:複数の証券会社で損益通算したい

A社の特定口座で利益・B社の特定口座で損失が出ている場合、それぞれの証券会社内では通算されますが、会社をまたぐ損益通算は確定申告が必要です

確定申告することで払いすぎた税金が還付されます。

ケース3:繰越控除を使いたい

損失が出た年に確定申告で「損失の繰越」を申告しておくと、翌年以降3年間の利益から差し引けます。

大きな損失が出た年は、必ず確定申告で繰越申告をしましょう(申告しないと繰越できません)。

ケース4:海外ETFの外国税額控除

米国ETFなどの分配金には、日米租税条約に基づき米国で10%の源泉徴収が行われます。この二重課税を取り戻すために「外国税額控除」の確定申告が有効な場合があります。

外国税額控除の申告が有効なケース

  • 外国税額が多い(海外ETFの分配金が多い)
  • 年収・税率が高い人

ケース5:医療費控除ふるさと納税と合わせて申告

医療費控除やふるさと納税(ワンストップ特例を使わない場合)で確定申告する機会があれば、投資の損益も一緒に申告できます。

確定申告が不要なケース

状況 確定申告の要否
NISAのみで投資、利益がある 不要
NISAのみで投資、損失がある 不要(損益通算不可)
特定口座(源泉徴収あり)のみ、利益がある 不要
iDeCoに加入・会社員(年末調整済み) 不要
上記の組み合わせのみ 不要

確定申告の方法:eTaxが最も簡単

eTax(電子申告)でスマホ完結

2023年以降、スマートフォンでの確定申告が大幅に改善されました。

必要なもの

  • マイナンバーカード(スマートフォンで読み取り)
  • スマートフォン(iOSまたはAndroid)
  • 年間取引報告書(証券会社から)

手順

  1. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセス
  2. 「スマートフォンでマイナポータル連携」を選択
  3. マイナンバーカードをスマートフォンで読み取り
  4. 証券口座の情報が自動連携される(対応証券会社)
  5. 入力を確認・送信

申告期間:2月16日〜3月15日(例年)

還付申告(税金が還付される場合)は1月から申告可能です。

年末までにやっておくこと

12月に確認すべきこと

チェック1:今年の損益の確認

証券会社のサイトで「年間損益」を確認。損失が出ている口座がある場合、年内に利益のある口座と損益通算できないか検討します。

チェック2:損出し(損失確定)の検討

含み損がある銘柄を年内に売却して損失を確定させると、今年の利益と相殺できます(損出し)。12月の取引は確認が必要です。

チェック3:iDeCoの払込証明書の受取確認

10〜11月頃に届くiDeCoの払込証明書を受け取ったか確認。会社員は年末調整時に提出が必要です。

よくある疑問Q&A

Q:NISAとiDeCoを両方使っているが、確定申告は必要?

A:会社員で特定口座(源泉徴収あり)のみの場合は不要。iDeCoは年末調整で手続き完了。NISA分は申告不要。

Q:NISA口座で損失が出た。確定申告で取り戻せる?

A:残念ながらNISA内の損失は損益通算・繰越控除の対象外です。NISA外の口座の利益と相殺することもできません。

Q:副業収入があって確定申告する場合、投資の損益も一緒に申告した方がいい?

A:特定口座(源泉徴収あり)で利益が出ている場合、副業の確定申告とは別に扱えます。ただし損失がある口座がある場合は一緒に申告して損益通算しましょう。

まとめ

NISAと確定申告の関係を正しく理解することで、不必要な手間を省きながら、節税できるケースでは確実に節税できます。

重要ポイントをまとめると:

  1. NISA口座の利益は非課税——確定申告不要
  2. iDeCoは会社員なら年末調整で申告完了(払込証明書を忘れず提出)
  3. 複数口座での損益通算は確定申告が必要——お金が戻ってくる
  4. 損失が大きい年は繰越控除の申告を忘れずに
  5. 確定申告はeTaxでスマートフォンから手軽にできる

「難しそう」と思って後回しにするより、まず「自分に申告が必要か」を確認することから始めましょう。


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