投資信託の選び方:3つのチェックポイント
投資信託は数千本あり、選ぶのが大変です。手数料・指数連動・運用実績の3つに絞れば、初心者でも自分に合う商品を選べます。
✓この記事でわかること
投資信託は数千本あり、選ぶのが大変です。手数料・指数連動・運用実績の3つに絞れば、初心者でも自分に合う商品を選べます。
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投資信託の数は6,000本以上——どう選ぶか
投資信託は証券会社によって異なりますが、国内で取り扱われているものだけで数千本以上あります。「投資を始めよう」と証券会社の画面を開いた瞬間に、膨大な数の商品に圧倒されることがあります。
「どれを選べばいいんだろう」と感じるのは当然です。しかし、実際には良い投資信託を選ぶためのポイントは非常にシンプルです。
本記事で紹介する3つのチェックポイントを使えば、数千本の中から「自分に合う商品」を絞り込むことができます。
チェックポイント1:信託報酬(手数料)が低いか
投資信託を選ぶ際の最重要項目は「信託報酬(しんたくほうしゅう)」です。
信託報酬とは、投資信託を保有している間ずっとかかる年間の管理費用(手数料)のことです。年率で表示され、自動的に引かれるため意識しにくいですが、長期運用では大きな差になります。
理想的な信託報酬の水準
| 種類 | 信託報酬の水準 |
|---|---|
| 優秀なインデックスファンド | 年0.1%以下(理想) |
| 許容できる水準 | 年0.2〜0.3%以下 |
| 注意が必要 | 年0.5%以上 |
| 避けるべき | 年1%超 |
なぜここまで重要なのか、数字で説明します。
100万円を20年運用した場合の手数料の差(年5%リターンと仮定)
| 信託報酬 | 20年後の資産 |
|---|---|
| 年0.1% | 約257万円 |
| 年1.0% | 約227万円 |
| 年2.0% | 約200万円 |
年0.1%と年2.0%で、20年後に60万円近い差が生まれます。同じ市場に投資しても、手数料の違いだけでこれだけの差が出ます。
なぜインデックスファンドの手数料は低いのか
インデックスファンドは「日経平均やS&P500に連動すること」を目標に機械的に運用します。プロが毎日銘柄分析・選定する必要がないため、運用コストが低く抑えられます。その結果、低い信託報酬での提供が可能になっています。
一方のアクティブファンドは、ファンドマネージャーが銘柄を選定するための人件費・調査コストがかかり、信託報酬が高くなります。
チェックポイント2:インデックス連動型かどうか
信託報酬が低くても、「何に投資しているか」も重要です。初心者に最もおすすめなのは「インデックス連動型」のファンドです。
インデックス連動型とは
「日経平均株価」「S&P500」「MSCI全世界株価指数」などの株価指数(インデックス)の動きに連動することを目標とするファンドです。指数が5%上がれば、ファンドも約5%上がります。
なぜインデックス連動型が王道なのか
①分散が自動的にできる 全世界株インデックスに連動するファンドは、世界中の数千社に自動的に分散投資されます。1本買うだけで「卵を一つのカゴに盛らない」分散が実現します。
②長期ではプロのファンドに勝つことが多い SPIVAレポート(S&Pダウ・ジョーンズ調査)によると、15年後にインデックスに勝てるアクティブファンドは全体の1〜2割程度です。
③シンプルに理解できる 「全世界の株式市場に投資している」とシンプルに理解できます。複雑な運用方針のファンドは、良いのか悪いのか素人には判断が難しい。
代表的なインデックスと対応ファンド
| インデックス名 | 投資対象 | 代表的なファンド |
|---|---|---|
| MSCI ACWI(全世界株) | 世界60カ国・約3,000社 | eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) |
| S&P500 | 米国上位500社 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
| 日経225 | 日本代表225社 | ニッセイ日経225インデックスファンド |
| TOPIX | 東証全上場株 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
チェックポイント3:運用実績10年以上か
3つ目のチェックポイントは「ファンドが長く生き残っているか」です。
設立から10年以上経ったファンドは、リーマンショック(2008年)・東日本大震災(2011年)・コロナショック(2020年)など、様々な市場の荒波をくぐり抜けています。
10年以上の運用実績が重要な理由
①長期パフォーマンスが確認できる 短期(1〜3年)の運用実績は「たまたまの相場環境」に影響されます。10年超のデータがあると、リーマンや過去の暴落時にどう動いたかが分かり、長期的な性質が判断できます。
②ファンド自体が消滅するリスクが低い 投資信託は、純資産総額が少なくなりすぎると「繰上償還(強制終了)」になる場合があります。10年以上生き残っているファンドは、一定の規模と人気を維持しており、突然終了するリスクが低い。
③長く続く仕組みへの信頼 「新発売」のファンドは実績がありません。運用会社が実績を誇張した説明をしても、過去データで検証できません。長い実績は正直な説明の証明でもあります。
ただし注意点
新しいファンドが全て悪いわけではありません。特に信託報酬が圧倒的に低い新商品は検討する価値があります。その場合は「運用会社の信頼性・他ファンドの実績」で判断します。
3つのチェックを実際に使う:例で確認
実際に証券会社の画面で見た時に、どう使うか例を示します。
比較例:類似した2つのファンド
| 項目 | ファンドA | ファンドB |
|---|---|---|
| 信託報酬 | 年0.057% | 年1.5% |
| 連動指数 | 全世界株(オルカン) | アクティブ運用 |
| 設立年 | 2018年(運用7年超) | 2021年(3年) |
| チェック結果 | ✓ ✓ △ | ✗ ✗ ✗ |
ファンドAは信託報酬・連動型の2つは合格、設立年は少し若いが許容範囲。ファンドBは3つ全てで劣っています。
これが「eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)」と「高コストアクティブファンド」の現実の比較に近いイメージです。
避けるべき投資信託の特徴
逆に「これは避けた方がいい」という特徴も知っておきましょう。
①毎月分配型ファンド 毎月配当金のように「分配金」を払い出す商品ですが、多くの場合元本を取り崩して払い出しています(タコ足配当)。長期の資産形成には逆効果です。
②テーマ型ファンド 「AI株ファンド」「メタバース関連ファンド」など、旬のテーマを前面に出した商品は手数料が高く、ブームが過ぎると大きく下落するリスクがあります。
③為替ヘッジコストが高い商品 「為替ヘッジあり」の外国株ファンドは為替リスクを避けられる代わりに、ヘッジコスト(年1〜2%程度)がかかります。長期投資では為替リスクを受け入れた方が効率的なケースが多いです。
まとめ
投資信託の選び方は、3つのチェックポイントに絞れます。
- 信託報酬が低いか:年0.2%以下が理想。同じ指数なら最も安いものを選ぶ
- インデックス連動型か:全世界株・S&P500などの指数に連動する商品が王道
- 運用実績10年以上か:長く生き残っているファンドはリスクが分かっている
この3つを満たす代表的な商品は、**eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)またはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)**です。どちらかをNISAで毎月積み立てる——それだけで、初心者として最も合理的な投資が始められます。
投資信託選びに迷ったら、「シンプルな方が正しい」を思い出してください。
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