高配当株投資で毎月配当を受け取る方法
日本株は年2回が基本ですが、組み合わせ方次第で毎月配当を受け取ることができます。その仕組みを解説します。
✓この記事でわかること
日本株は年2回が基本ですが、組み合わせ方次第で毎月配当を受け取ることができます。その仕組みを解説します。
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「毎月配当が入る」状態を目指したい
高配当株投資を始めた方からよく聞く願望が「毎月配当金が入ってくるようにしたい」というものです。
配当金が定期的に入ってくることで、「投資しているんだ」という実感が湧きやすくなります。また、受け取った配当金を再投資することで複利効果を高めたり、生活費の一部として使ったりと活用の幅も広がります。
ただし、日本株は年に2回が基本。これをどう工夫すれば毎月に近い状態にできるのでしょうか。今回はその方法を具体的に解説します。
日本株の配当支払い時期を理解する
まず日本株の配当タイミングを整理しておきましょう。
権利確定月と支払い月の関係
| 権利確定月 | 配当支払い月の目安 |
|---|---|
| 3月(最多) | 6月頃 |
| 6月 | 9月頃 |
| 9月(中間配当) | 12月頃 |
| 12月 | 3月頃 |
多くの日本企業は「3月決算・9月中間配当」です。つまり1銘柄だけ保有すると、配当を受け取れるのは**年2回(6月と12月頃)**だけになります。
毎月配当を受け取るためには、受取月がバラけるよう銘柄を組み合わせる工夫が必要です。
方法1:権利確定月を分散した日本株を選ぶ
6月・12月決算の銘柄を組み合わせることで、配当を受け取る月を増やせます。
月別の主な配当受取スケジュール(例):
| 受取月 | 対応する権利確定月 | 銘柄例 |
|---|---|---|
| 3月 | 12月 | 任天堂(12月決算) |
| 6月 | 3月 | NTT・三菱UFJ(3月決算) |
| 9月 | 6月 | 6月決算企業(商社系等) |
| 12月 | 9月(中間) | 3月決算企業の中間配当 |
3月・6月・9月・12月の4ヶ月に配当が集中することになります。残りの8ヶ月は米国ETFや他の手法で補います。
方法2:米国ETFを組み合わせる
米国の高配当ETFは四半期ごと(年4回)に分配金を出します。しかも日本株の多くが支払う6月・12月と、米国ETFが支払う月(3月・6月・9月・12月など)を合わせると、年間8〜10回の受取が実現します。
代表的な米国高配当ETFの分配月:
| ETF | 分配月 | 利回りの目安 |
|---|---|---|
| VYM(バンガード) | 3・6・9・12月 | 約3% |
| HDV(iシェアーズ) | 3・6・9・12月 | 約3.5% |
| SPYD(SPDRポートフォリオ) | 3・6・9・12月 | 約4〜5% |
複数のETFを保有し、分配月がずれるものを組み合わせることで受取機会がさらに増えます。
方法3:J-REITの毎月分配を活用する
J-REIT(不動産投資信託)の中には、毎月分配金を出す銘柄があります。
J-REITの特徴:
- 不動産(オフィス・商業施設・住宅・物流など)からの賃料収入を原資とした分配金
- 利益の90%超を分配する義務があるため、配当利回りが高め(3〜5%程度)
- 毎月分配の銘柄あり
ただし注意点もあります:
- 毎月分配型の商品は信託報酬が高いものがある(投資信託の場合)
- J-REITは金利上昇局面で価格が下落しやすい
- 個別REITは空室率・賃料動向に業績が依存する
J-REITをポートフォリオの一部(10〜20%程度)に組み入れることで、毎月の分配金受取に近い状態を作れます。
毎月配当ポートフォリオの具体的な組み立て方
以下は100万円のポートフォリオで毎月配当に近い状態を目指す例です。
ポートフォリオ構成例:
| 資産 | 金額 | 配当・分配月 | 利回り |
|---|---|---|---|
| NTT(3月決算) | 20万円 | 6月・12月 | 約3.5% |
| KDDI(3月決算) | 20万円 | 6月・12月 | 約3.5% |
| 三菱商事(3月決算) | 15万円 | 6月・12月 | 約3% |
| VYM(米国ETF) | 25万円 | 3・6・9・12月 | 約3% |
| J-REIT(毎月分配) | 20万円 | 毎月 | 約4% |
| 合計 | 100万円 | — | 約3.4% |
このポートフォリオでは、毎月J-REITの分配金+3・9月にVYMの分配金+6・12月に日本株の配当金が重なり、ほぼ毎月何らかの収入が入る状態に近づきます。
年間の受取スケジュールイメージ:
| 月 | 受取内容 |
|---|---|
| 1月 | J-REIT分配金 |
| 2月 | J-REIT分配金 |
| 3月 | J-REIT分配金+VYM分配金 |
| 4月 | J-REIT分配金 |
| 5月 | J-REIT分配金 |
| 6月 | J-REIT分配金+VYM分配金+日本株配当 |
| 7月 | J-REIT分配金 |
| 8月 | J-REIT分配金 |
| 9月 | J-REIT分配金+VYM分配金 |
| 10月 | J-REIT分配金 |
| 11月 | J-REIT分配金 |
| 12月 | J-REIT分配金+VYM分配金+日本株配当 |
毎月配当の注意点:コストと税金を忘れずに
毎月配当を実現する方法には、それぞれ注意点があります。
J-REITの信託報酬
毎月分配型の投資信託は信託報酬が年1〜2%を超えるものもあります。ETFや個別REITを活用することでコストを下げられます。
配当金の税金(約20%)
NISA口座(非課税)で運用できる分は最大化しましょう。2024年から始まった新NISAでは成長投資枠(上限240万円/年)で個別株・ETFへの投資が非課税になります。
毎月配当を目的にしすぎない
「毎月配当がもらいたい」という気持ちは自然ですが、それを最優先にすると高コスト・低品質な商品を選んでしまうリスクがあります。まず「優良な高配当資産への長期投資」を基本として、毎月配当は「工夫で近づけるもの」という位置づけにしましょう。
まとめ
毎月配当を実現するための方法をまとめます。
- 日本株は権利確定月を分散させる:3月・6月・9月・12月決算の銘柄を組み合わせて受取月を分散する
- 米国高配当ETFを組み合わせる:VYM・HDV・SPYDは四半期(年4回)分配で日本株と補完関係にある
- J-REITを一部組み入れる:毎月分配の銘柄で毎月の受取を補完する(全体の10〜20%程度)
- コストと税金を意識する:高コスト商品を避け、NISAを最大活用する
「毎月配当」は工夫次第で実現できます。重要なのは、コストと品質のバランスを取りながら長期保有できる優良資産を選ぶことです。
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