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ハザードマップを家族で確認する5分習慣

暮らしとお金のカフェ 編集部

ハザードマップは見たことがない人が多いですが、自宅周辺の浸水・土砂・地震リスクが一目でわかる無料の資料です。年1回家族で確認するだけで意識が変わります。

この記事でわかること

ハザードマップは見たことがない人が多いですが、自宅周辺の浸水・土砂・地震リスクが一目でわかる無料の資料です。年1回家族で確認するだけで意識が変わります。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。日々の暮らしをちょっとよくするためのヒントを紹介します。

「ハザードマップを見たことがある」人はどのくらい?

内閣府の調査によると、自治体のハザードマップを見たことがある人は全体の約50〜60%程度。逆に言えば、約4〜5割の人が自宅周辺のリスクを把握していないまま生活しているということです。

「うちの地域は大丈夫」「これまで何もなかったから」という思い込みが、いざというときの判断を遅らせます。

2019年の台風19号では、ハザードマップで「浸水想定区域」とされていた場所が実際に浸水し、多くの家屋が被害を受けました。「地図を見ていれば事前に高台に避難できた」というケースが後から判明することが多いのが防災の現実です。

ハザードマップは、命を守るために存在する無料の地図です。 スマホで5分あれば見られます。今日、家族で確認しましょう。

どこで見られるか:3つのアクセス方法

方法1:国土交通省「重ねるハザードマップ」

URL:https://disaportal.gsi.go.jp/

最も包括的でおすすめのサービスです。住所を入力するだけで、自宅周辺の様々なリスクが地図上に色分けされて表示されます。

表示できるリスクの種類:

  • 洪水(浸水深の想定)
  • 土砂災害(崩壊・土石流・地滑りのリスクエリア)
  • 津波(津波浸水想定)
  • 高潮(台風時の高潮による浸水)
  • 地震(震度・液状化リスク)

複数のリスクを「重ねて」表示できるため、「うちは洪水と土砂両方のリスクがあるのか」という複合的な確認ができます。

方法2:各自治体のハザードマップ

お住まいの市区町村のウェブサイトに、地域特有の情報が加わったハザードマップが公開されています。「○○市 ハザードマップ」で検索してください。

自治体のマップには、指定避難所の場所・避難経路も記載されており、実際の避難計画を立てるうえで必要な情報が揃っています。

方法3:紙のハザードマップ

多くの自治体では、紙のハザードマップを市区町村の窓口や自治会で配布しています。停電・通信障害時でも確認できる紙版を手元に置いておくことも大切です。

家族で確認すべき4つのリスク

ハザードマップを開いたら、以下の4項目を順番にチェックしましょう。

チェック1:洪水リスク(浸水深)

大雨・台風時に川が氾濫したとき、自宅周辺がどのくらいの深さまで浸水するかを示します。

色の読み方(一般的な表示):

浸水深の目安 リスクレベル
黄色 0.5m未満 車内冠水・地下室に危険
薄橙 0.5〜1m 1階の床上浸水
1〜3m 2階以下水没
3〜5m 2〜3階が水没
濃い赤 5m以上 3階以上も危険

確認するポイント:

  • 自宅は何色のエリアか
  • 通勤・通学路に危険なエリアはないか
  • 子どもの学校は浸水リスクがあるか

チェック2:土砂災害リスク

崖・急斜面・谷筋の近くに住んでいる方は特に重要です。

表示の種類:

  • 土砂災害警戒区域(イエローゾーン):崖崩れ・土石流などが起こるおそれがある区域
  • 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン):建物が損壊するほどの力が作用するおそれがある区域

レッドゾーンに自宅や通学路が入っている場合、大雨警報が出た段階で早めに避難することが命を守る行動になります。

チェック3:津波・高潮リスク

海岸・河口に近い地域に住んでいる方は確認が必要です。地震発生時に海岸近くにいる場合、直ちに高台に逃げるルートを把握しておきましょう。

チェック4:地震の揺れやすさ・液状化リスク

地震の際、どのくらいの震度の揺れが想定されるか、液状化の可能性はどのくらいかを確認します。

液状化しやすい地盤の地域では、地震後に地面から水・砂が噴き出し、建物が傾いたり沈んだりすることがあります。

避難場所と避難経路の確認

リスクを把握したら、次は「どこに・どうやって逃げるか」を確認します。

指定避難所の確認

自治体が指定した避難所(学校・公民館など)の場所を確認し、自宅からの距離・経路を把握します。

複数の避難所を把握しておくことが重要です。 最寄りの避難所への経路が土砂崩れや浸水で通れなくなることも想定し、第2・第3の選択肢を準備しておきましょう。

安全な避難経路の選定

避難経路の確認では、地図を見るだけでなく実際に歩いてみることをおすすめします。

歩いて初めてわかること:

  • 経路上に危険な場所(崖・川沿い・橋)がある
  • 夜間は暗くて通りにくい道がある
  • 高齢者・子どもが通れない急な坂がある
  • 距離が思っていたより遠い

「頭でわかっている」と「体で覚えている」は全然違います。年1回の家族避難訓練として、実際に避難所まで歩いてみましょう。

年1回の確認を習慣にする

ハザードマップは数年ごとに更新されます。治水工事の完成・地盤調査の更新・過去の災害記録の追加などにより、リスク評価が変わることがあります。

おすすめの確認タイミング:

  • 6月(台風シーズン前):最新のハザードマップを家族で確認する
  • 9月(防災の日前後):避難訓練と合わせて実施
  • 引っ越し後すぐ:新居のリスクを確認する

「今年のマップを見たね」と家族で確認した記録(写真・メモ)を残しておくと、子どもも「毎年やること」として防災意識が育ちます。

知っておいてほしい「色の罠」

ハザードマップを見るとき、注意してほしいことがあります。

白いエリア(リスクが低いエリア)でも、100%安全ではありません。

ハザードマップは「過去のデータや計算に基づいた想定」です。想定を超える規模の災害(いわゆる「想定外」)が起きた場合、白いエリアでも被害が出ることがあります。

2011年の東日本大震災では、津波ハザードマップで「浸水区域外」とされていた場所まで津波が到達したケースがありました。

ハザードマップは「リスクの相対的な把握ツール」として使い、「絶対安全」の証明書として使わないことが大切です。

まとめ

ハザードマップの確認は、家族の命を守るための最も基本的な防災行動です。

今すぐできること:

  1. スマホで「重ねるハザードマップ」を開く
  2. 自宅の住所を入力し、洪水・土砂・地震のリスクを確認する
  3. 指定避難所の場所を確認し、家族で共有する

「見たことある」から「知っている・備えている」へ。今日の5分が、いつか家族の命を守る5分になるかもしれません。


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