副業の経費にできるもの一覧【完全チェックリスト】確定申告で漏れなく計上する
副業の経費になるもの・ならないものを完全チェックリストで解説。家事按分の計算方法・確定申告での計上ポイントも網羅しています。
✓この記事でわかること
副業の経費になるもの・ならないものを完全チェックリストで解説。家事按分の計算方法・確定申告での計上ポイントも網羅しています。
「副業の経費って、何が認められるの?」「家賃や通信費は経費にできる?」——確定申告の時期になると、こういった疑問を持つ方がとても多いですね。
経費を正しく計上できるかどうかで、実際に支払う税額が数万円〜数十万円変わることもあります。でも「何でも経費にしてしまう」と税務調査でアウトになるリスクも。
今日は、副業で経費にできるもの・できないものを、チェックリスト形式でまとめてお届けします。確定申告前に必ず確認してください。
副業で経費を計上できる仕組み
副業の収入は「雑所得」または「事業所得」として確定申告が必要です(年間所得が20万円を超える場合)。このとき、副業のために使ったお金を「経費(必要経費)」として計上することで、課税対象となる所得を減らすことができます。
課税対象となる所得(利益)の計算式:
副業の所得 = 副業の収入 − 必要経費
具体的な節税効果(例):
- 年収500万円(所得税20%+住民税10%)の会社員が副業年収50万円ある場合
- 経費0円 → 50万円×30%=15万円の税負担
- 経費20万円 → 30万円×30%=9万円の税負担
- 差額6万円の節税!
経費を漏れなく計上することで、数万円単位の節税が可能です。ただし、「副業との関連性が明確であること」が経費として認められる絶対条件です。
経費になるもの・チェックリスト
通信費
- スマートフォンの通信費(副業利用分を按分)
- インターネット回線費(副業利用分を按分)
- クラウドサービスのサブスクリプション料金(Dropbox・Google Drive等)
- ソフトウェアのサブスク(Adobe・Canva・Figma等)
- ドメイン代・サーバー代(ブログ・ウェブサイト運営用)
- 動画配信・音楽配信サービス(コンテンツ制作に使用する場合)
- メール配信サービス(Mailchimp等)
交通費
- 打ち合わせや取材のための電車・バス代
- タクシー代(業務上必要な場合)
- 高速道路料金・駐車場代(業務利用分)
- 新幹線・飛行機代(取材・セミナー参加等)
書籍・情報収集費
- 副業に関する書籍・専門誌(専門書・ビジネス書)
- 電子書籍・Kindleコンテンツ(副業に直接関係するもの)
- オンライン講座・セミナー受講料(Udemy・Schooなど)
- 業界情報サービスの利用料(日経等のデジタル購読)
- 有料のニュースレター・情報サービス
機器・備品
- パソコン・タブレット(副業に使用する割合で按分)
- スマートフォン(副業利用分を按分)
- プリンター・周辺機器(マウス・キーボード等)
- カメラ・三脚・照明機材(動画・写真制作用)
- マイク・ヘッドセット(動画・音声制作用)
- 外付けHDD・USBメモリ(業務データ管理用)
- 事務用品(文房具・ファイル・プリンター用紙)
- デスク・椅子(副業専用スペースに設置したもの)
広告費・プロモーション費
交際費・会議費
- 取引先との打ち合わせ飲食費(業務目的が明確な場合)
- 業務に関係するセミナーや交流会の参加費
- 名刺交換を目的とした会合費用
その他
- 名刺・チラシ・パンフレットなどの印刷費
- 振込手数料・決済サービス手数料(PayPay・Square等)
- 税理士・会計士・社労士への相談費用
- 銀行の副業専用口座の維持費・手数料
- 郵便・宅配便代(副業関連の書類送付等)
- 副業に必要な資格取得費用(その副業との直接的な関係が必要)
家事按分の計算方法
自宅を副業に使っている場合、家賃・電気代・通信費などは「家事按分」によって経費計上できます。
面積按分(家賃の場合)
計算式:
副業利用割合 = 副業スペースの面積 ÷ 自宅の総面積
例:
- 自宅の面積:60平方メートル
- 副業スペース(書斎):6平方メートル
- 副業利用割合 = 6÷60 = 10%
- 月家賃10万円の場合 → 月1万円が経費
時間按分(電気代・通信費の場合)
計算式:
副業利用割合 = 副業に使った時間 ÷ 在宅していた総時間
例:
- 1日の在宅時間:14時間(起きている時間)
- 副業に使った時間:2時間
- 副業利用割合 = 2÷14 = 約14%
- 月の電気代15,000円の場合 → 約2,100円が経費
按分の注意点
- 按分割合は「合理的な根拠」が必要です
- 計算根拠をメモや記録として残しておきましょう
- 「副業で使っているから100%経費」は認められません
経費計上の3つの注意点
注意点1:領収書・レシートは必ず保管する
確定申告後も7年間の保管義務があります(青色申告の場合)。
紙の領収書はスマホで撮影してクラウド保存するのが便利です。「CamScanner」「Google フォト」等のアプリで管理すると紛失リスクが減ります。
領収書に記載が必要な内容:
- 日付
- 支払い先の名称
- 金額
- 内容(何を購入したか)
なお、クレジットカードの明細書は領収書の代わりになりません。必ず実際の領収書・レシートを保管してください。
注意点2:10万円以上の物品は「減価償却」が必要
パソコン・カメラなど10万円以上の物品は、原則として一度に全額経費化できず、法定耐用年数に応じて分割計上(減価償却)が必要です。
| 物品 | 法定耐用年数 |
|---|---|
| パソコン | 4年 |
| デジタルカメラ | 5年 |
| デスク・チェア | 8〜15年 |
| スマートフォン | 4年 |
ただし: 青色申告者であれば、30万円未満の物品は「少額減価償却資産の特例」により一括経費化が可能です。これは非常に大きなメリットです。
注意点3:副業との関連性を証明する記録を残す
経費として認められるためには「副業のために使った」という証拠が必要です。
用意しておくと安心な記録:
- 業務日報(いつ、何の作業をしたか)
- クライアントとのメール・チャット履歴
- 請求書・契約書のコピー
- セミナー・研修の参加証明書
- 書籍の副業への活用メモ
「趣味で買った本」と「副業のリサーチで買った本」は、税務上まったく異なります。購入当時の目的を説明できるよう、メモを残す習慣をつけましょう。
経費にしてはいけないもの(要注意)
グレーゾーン・NGになりやすいもの:
- プライベートとの区別がつかない食事代(「接待」が証明できない場合)
- 旅行費用(観光目的と副業目的が混在している場合)
- 家族への「アルバイト代」(実態がない場合)
- 副業に関係しない書籍・趣味の費用
- 個人的な交通費(遠回りした分など)
「副業で使った」と主張するだけでは不十分で、実際にそれが業務に必要だったことを説明できる必要があります。
経費を正しく管理するためのおすすめツール
| ツール | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|
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| やよいの青色申告 | 年8,800円〜 | 老舗で安定。Windows向け |
| 手書き(Excelシート) | 無料 | 副業規模が小さい場合はこれで十分 |
副業収入が年間50万円以下であれば、Excelの表計算で十分管理できます。100万円を超えてきたら、会計ソフトの導入を検討しましょう。
まとめ
副業の経費計上は、確定申告における節税の基本です。「正しく経費にする」ことで、払わなくていい税金を取り戻せます。
このチェックリストを年末・確定申告前に活用して、経費の漏れをなくしましょう。
日頃からやっておきたい3つのこと:
- レシート・領収書は必ずもらい、その日のうちにスマホで撮影
- 副業専用のクレジットカードを1枚作る(経費とプライベートの混在を防ぐ)
- 月に一度、経費の集計をする(年末にまとめてやると大変)
小さな積み重ねが、確定申告を楽にして、節税効果を最大化します。今日から始めてみましょう。
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暮らしとお金のカフェ 編集部
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