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不動産投資の基本【サラリーマンが始める前に知っておくべきリスクと利回り】

編集部

サラリーマンが不動産投資を始める前に知っておくべきリスクと利回りを解説。投資の種類、表面利回りと実質利回りの違い、失敗しない物件選びのポイントまで詳しく紹介します。

この記事でわかること

サラリーマンが不動産投資を始める前に知っておくべきリスクと利回りを解説。投資の種類、表面利回りと実質利回りの違い、失敗しない物件選びのポイントまで詳しく紹介します。

サラリーマンの不動産投資は本当に有利か?

「サラリーマンは融資が通りやすく不動産投資に有利」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。確かに安定した給与収入があると銀行の審査が通りやすいというメリットがあります。

しかし、不動産投資には知識がないまま始めると大きな損失を被るリスクも多く存在します。

この記事では不動産投資の基本を解説し、始める前に必ず知っておくべきリスクと利回りの考え方を紹介します。

不動産投資の種類を理解する

主な不動産投資の種類

① 区分マンション投資(1戸から始められる)

  • 初期費用:500万〜3000万円
  • リスク:低〜中
  • 管理の手間:少ない
  • 始めやすさ:◎

② 一棟アパート投資

  • 初期費用:3000万〜1億円以上
  • リスク:中〜高
  • 収益性:高い(部屋数分の収入)
  • 管理の手間:多い

③ 戸建て投資

  • 初期費用:300万〜2000万円
  • リスク:中
  • 利回り:高くなりやすい
  • 活用法:DIYリフォームで付加価値をつける

REIT(不動産投資信託

  • 初期費用:数万円〜
  • リスク:株式と同程度
  • 直接不動産を持つ手間なし
  • 流動性:高い

サラリーマンが副業として始める場合は、区分マンション投資またはREITから入るのが一般的です。

表面利回りと実質利回りの違いを知る

不動産会社の広告に騙されない

不動産投資の広告でよく見る「利回り8%!」という数字は、多くの場合「表面利回り(グロス利回り)」です。

表面利回りの計算: 年間家賃収入 ÷ 物件購入価格 × 100

例:月5万円の家賃 × 12ヶ月 = 60万円 ÷ 1000万円 = 6%

しかし実際には様々なコストがかかります。

実質利回りで計算する

実質利回り(ネット利回り)の計算: (年間家賃収入 − 年間経費)÷(物件購入価格 + 初期費用)× 100

経費に含まれるもの:

経費項目 年間概算(1000万円の物件)
管理委託費(家賃の5〜10%) 3〜6万円
管理費・修繕積立金 1〜2万円
固定資産税 1〜2万円
火災保険・地震保険 0.5〜1万円
空室リスク(5〜10%) 3〜6万円
修繕費(積立目安) 1〜2万円
合計経費 約9〜19万円

実質利回りの計算例:

  • 表面利回り6%の物件(年間家賃60万円)
  • 経費15万円、初期費用(仲介手数料・登記費用等)100万円
  • 実質利回り = (60万 − 15万)÷(1000万 + 100万)× 100 ≒ 4.1%

表面利回り6%でも、実質利回りは4%台になることがわかります。

不動産投資の主なリスク

リスク1:空室リスク

入居者がいない期間は家賃収入がゼロになります。

空室を防ぐポイント:

  • 交通の利便性が高い立地を選ぶ
  • 駅から徒歩10分以内が基本
  • ターゲット(単身者・ファミリー等)の需要が高いエリア

リスク2:家賃下落リスク

物件の築年数が上がるにつれて家賃が下がります。

  • 築10年で新築時比マイナス10〜15%
  • 築20年でマイナス20〜30%程度が目安

新築マンションは表面利回りが低く、家賃下落もあるため要注意です。

リスク3:修繕リスク

  • 設備の故障(エアコン・給湯器・水回り)
  • 外壁・屋根の修繕(一棟の場合)
  • リフォーム費用

修繕費の積立の目安: 家賃収入の10〜15%

リスク4:金利上昇リスク

ローンを使って投資する場合、金利が上昇すると利払いが増えて収益が悪化します。

2024年以降、日本でも金利上昇が始まっており、変動金利ローンを使っている場合の金利上昇リスクを念頭に置く必要があります

リスク5:流動性リスク

不動産は株式と違い、すぐに売れない・売りたい価格で売れない場合があります。特に地方の物件は流動性が低く、売却まで数年かかることも。

初心者が避けるべき不動産投資の罠

罠1:新築ワンルームマンション投資

不動産会社が最も積極的に販売するのが「新築ワンルームマンション投資」ですが、これは最もリスクが高く利回りが低い商品の一つです。

理由:

  • 新築プレミアムがつき割高で購入することになる
  • 入居者がつかない場合の家賃保証(サブリース)は条件が厳しい
  • 実質利回りが2〜3%程度で、ローン金利と逆ざやになりやすい

罠2:「節税効果」を過信する

不動産投資で赤字が出た場合、給与所得との損益通算で節税できます。しかし節税のために赤字を出すことは本末転倒です。節税は付随的な効果であり、それを目的に投資するのは危険です。

罠3:利回りだけで判断する

地方の利回り10%超の物件は魅力的に見えますが、空室リスクが高く流動性も低い場合が多い。利回りと流動性・安全性のバランスで判断する必要があります。

REITで不動産投資を始める選択肢

REITとは

REIT(不動産投資信託)は、多くの投資家から資金を集めてオフィスビル・商業施設・マンション等に投資し、その収益を分配する金融商品です。

REITの特徴:

  • 少額(数万円)から投資可能
  • 直接不動産を持つ手間がない
  • 分散投資が自動的にできる
  • 株式市場で売買できる(流動性が高い)

NISA口座でREITを購入すると分配金が非課税になります。

まとめ

不動産投資を始める前に押さえておくべきポイントをまとめます。

  • 表面利回りではなく実質利回りで判断する
  • 空室・家賃下落・修繕・金利上昇・流動性の5大リスクを理解する
  • 新築ワンルームマンション投資は要注意
  • まずはREITでリスクを抑えながら不動産投資を学ぶことも有効
  • 不動産投資は「楽に稼げる副業」ではなく、知識と労力が必要なビジネス

不動産投資は正しく実行すれば強力な資産形成手段になります。しかし最低限の知識なしに始めると損失を被るリスクが高い分野です。まず書籍・セミナー等で十分に学習してから実践しましょう。

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