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フリーランスが知っておくべき「お金の守り方」基礎講座

暮らしとお金のカフェ 編集部

会社員とフリーランスでは、お金の守り方が根本的に違います。フリーランス特有のリスクと対策を解説します。

この記事でわかること

会社員とフリーランスでは、お金の守り方が根本的に違います。フリーランス特有のリスクと対策を解説します。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。副業で収入を増やすための具体的なステップを紹介します。

フリーランスになって「稼ぐ方法」は勉強するのに、「守る方法」を後回しにして後悔する人が多いです。会社員時代は会社が守ってくれていた仕組みが、フリーランスになった途端に全部なくなります。「いざという時のお金」が今のあなたにはあるでしょうか?

フリーランスと会社員のお金の守り方の違い

まず、会社員とフリーランスで何が違うのかを整理しておきましょう。

会社が守ってくれていたもの(フリーランスにはない):

制度・保障 会社員 フリーランス
健康保険 会社が半額負担 全額自己負担
厚生年金 会社が半額負担・二階建て 国民年金のみ(一階建て)
雇用保険 加入・失業手当あり 加入不可
傷病手当金 病気欠勤で給与3分の2支給 原則なし
有給休暇 休んでも給与が出る 休んだ分は収入ゼロ
退職金制度 会社によるが存在する 自分で作る必要がある

フリーランスは収入が増える可能性がある一方で、これらの「見えない保障」がなくなります。フリーランスの手取りが「見た目上は多く見えても実態は少ない」ことがある理由がここにあります。

フリーランスが直面するリスクとその規模

リスク1:収入の不安定性(波の激しさ)

フリーランスには「繁忙期」と「閑散期」があります。繁忙期は月に50〜100万円稼げても、閑散期は月10万円以下になることも珍しくありません。

「先月は稼げたから今月も大丈夫」という感覚は危険です。

収入の波に備えるための考え方:

  • 月収100万円の月が続いても「この状態が永遠に続く」と思わない
  • 「良い月の収入を貯めておいて、悪い月に使う」意識を持つ
  • 毎月の「最低限必要な収入」を計算しておく

リスク2:病気・けがで働けなくなるリスク

会社員が病気・けがで休んでも傷病手当金(給与の3分の2・最長1年6ヶ月)が出ますが、フリーランスには原則ありません。

「1ヶ月働けなくなったら、収入がゼロになる」という現実を認識してください。

実際にかかる費用のイメージ:

  • 入院1ヶ月:医療費+生活費=30〜50万円以上
  • その間の収入:ゼロ
  • 差し引き:最悪50万円以上のダメージ

リスク3:老後の年金が会社員より大幅に少ない

会社員は国民年金(一階)+厚生年金(二階)の二階建て構造で、老後に月15〜22万円程度が支給されます。

フリーランスは国民年金のみで、満額でも月約68,000円(2024年)。老後に月7万円弱しかないことを20〜30代のうちから知っておく必要があります。

リスク4:雇用保険がなく突然の収入減に備えがない

会社員が会社都合で解雇されると雇用保険(失業手当)が出ますが、フリーランスは案件が全部なくなっても失業手当はありません。

契約打ち切り・クライアントの廃業・コロナのような社会情勢の変化で突然収入が激減したとき、頼れるのは自分の貯金だけです。

フリーランスのお金を守る5つの対策

対策1:収入を複数のクライアントに分散する

1社依存は最も危険な状態です。その1社が契約を終了した瞬間に収入がゼロになります。

理想的なクライアント分散:

  • 1社で売上の30%以上を占めないようにする
  • 最低3〜5社のクライアントを維持する
  • 収入のポートフォリオを定期的に見直す

売上30%ルールの例: 月収100万円の場合、1社からの売上を30万円以下に抑える。特定のクライアントに依存しすぎると、「会社員と同じ」状態になってしまいます。

対策2:緊急予備費を多めに確保する

フリーランスは会社員よりも緊急予備費を多めに確保する必要があります。

緊急予備費の目安:

状況 推奨予備費
会社員 生活費3〜6ヶ月分
フリーランス初期(収入不安定) 生活費6〜12ヶ月分
フリーランス安定期(複数クライアント) 生活費3〜6ヶ月分

緊急予備費は「すぐに引き出せる口座」(定期預金ではなく普通預金・高金利口座)に置いておくことが大切です。

おすすめの緊急予備費の置き場所:

対策3:老後資金はiDeCoで積み立てる

フリーランスのiDeCo(個人型確定拠出年金)の上限は**月最大68,000円(年間816,000円)**です。会社員の最大2〜3倍の額を積み立てられます。

iDeCoの3大メリット:

  1. 掛け金が全額所得控除:毎年の税金が減る(節税効果)
  2. 運用益が非課税:通常20.315%かかる運用益の税金がゼロ
  3. 受取時の優遇:一時金で受け取ると「退職所得控除」が使える

節税効果の試算(月68,000円積み立て・税率20%の場合): 年間積立額:816,000円 節税額(20%):163,200円/年 30年間の節税総額:約490万円

老後資金を積みながら毎年の税金も減るiDeCoは、フリーランスの最強の老後対策です。60歳まで引き出せないというデメリットはありますが、「老後資金は60歳まで触らない」と決めれば問題ありません。

対策4:所得補償保険(就業不能保険)に加入する

病気・けがで働けなくなった場合に収入を補う保険です。フリーランスには特に重要です。

所得補償保険の概要:

  • 就業不能になった場合、月収の50〜80%を補償
  • 待機期間(7日〜60日の免責期間)後から支給開始
  • 補償期間:2年・5年・60歳まで等の種類がある

フリーランス向けの保険商品例:

  • 各社の「就業不能保険」「所得補償保険」
  • フリーランス協会の会員向け保険(年会費1万円でセットになっていることも)

月額保険料の目安: 30〜40代のフリーランス:月2,000〜8,000円程度(補償額・期間により異なる)

対策5:小規模企業共済で退職金を作る

フリーランス・個人事業主が加入できる「退職金制度」です。

小規模企業共済の特徴:

  • 月最大7万円積み立て可能(年間最大84万円)
  • 掛け金が全額所得控除(iDeCoと同様の節税効果)
  • 廃業・退職時に一時金または年金として受取
  • iDeCoより柔軟(廃業時に解約できる)

iDeCoと小規模企業共済の違い:

項目 iDeCo 小規模企業共済
月の上限 68,000円 70,000円
運用 自分で投資商品を選ぶ 共済が運用(元本保証に近い)
解約条件 60歳まで原則不可 廃業・解約可能
節税 所得控除 所得控除

両方を最大限活用すれば、月13万8,000円の積み立て×全額節税という最強の老後対策になります。

まとめ

フリーランスは自由の代わりに、自分でリスク管理をする責任があります。

フリーランスのお金の守り方5大対策:

  1. 収入を複数クライアントに分散(1社30%ルール)
  2. 緊急予備費を6〜12ヶ月分確保
  3. iDeCoで老後資金を積み立て(最大月68,000円)
  4. 所得補償保険(就業不能保険)に加入
  5. 小規模企業共済で退職金を作る

早い段階でお金の守り方を整備することが、長く安定して活動するための基盤になります。「収入を増やすこと」と「守ること」を同時に進めることがフリーランスとして成功するための王道です。


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