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家族の安否確認方法を事前に決める

暮らしとお金のカフェ 編集部

災害時に電話が繋がらない事態を想定し、家族の安否確認方法を事前に決めておくことが命を守ります。

この記事でわかること

災害時に電話が繋がらない事態を想定し、家族の安否確認方法を事前に決めておくことが命を守ります。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。日々の暮らしをちょっとよくするためのヒントを紹介します。

大きな地震が起きたとき、最初に心配するのは「家族は大丈夫か」ということです。しかし電話をかけても繋がらない、LINEも届かない——こうした状況で、家族の安否を確認する方法を「事前に」決めておくことが、災害時の混乱を防ぐ最も大切な準備のひとつです。

なぜ電話・LINEだけでは足りないのか

東日本大震災の際、被災地内の通話成功率は通常時の10〜20%以下にまで落ちました。携帯電話・固定電話ともに、回線への集中(輻輳)が起きて繋がりにくい状態が続きました。

LINEなどのインターネット通信は電話回線より比較的繋がりやすい場合がありますが、それでも100%確実とは言えません。

災害時に通信が使えなくなる主な理由

  • 基地局の倒壊・停電
  • 回線への集中(輻輳)
  • スマホ・携帯のバッテリー切れ
  • 通信設備のシステム障害

だからこそ「1つの手段に頼らない」ことと、「通信が使えなくても家族と会える仕組みを作ること」が重要です。

災害用伝言ダイヤル171の使い方

**171(なないちいち)**は、NTTが提供する無料の音声伝言サービスです。大規模災害時に活用できる、全国共通の安否確認手段です。

録音する場合(家族に伝言を残す)

  1. 「171」にダイヤル
  2. 「1」を押す
  3. 被災した人(自分)の電話番号を入力(市外局番から)
  4. 30秒以内でメッセージを録音する

聞く場合(家族の伝言を確認する)

  1. 「171」にダイヤル
  2. 「2」を押す
  3. 確認したい家族の電話番号を入力
  4. メッセージを再生する

家族への伝言の例

「○○です。今、○○駅にいます。無事です。△△公園に向かいます。○時頃に到着予定です」

こうした形で、「自分の現在地・状況・次の行動」を録音しておくと、家族が安心して行動できます。

練習できる機会

毎年1月1日・3月11日前後・防災週間(8月30日〜9月5日)に体験サービスが提供されます。年に1回は家族で練習しておくことを強くおすすめします。

SNS・LINEを使った安否確認

電話より繋がりやすいことが多いSNS・LINEも、安否確認の手段として活用できます。

LINEの活用方法

  • 家族グループを作成し、災害時はグループに「無事」「現在地」を投稿
  • グループへの投稿は既読がつくため、全員の確認状況がわかる
  • テキストより負荷が少ない「スタンプ」でも安否の確認ができる

Twitterの「安否確認」機能

大規模災害時にTwitter(現X)では安否確認のツイートが増えます。「#○○市 安否確認」「#○○地震」などのハッシュタグを家族で事前に決めておくと、見つけやすくなります。

注意点

SNS・LINEは「比較的繋がりやすい」というだけで、確実ではありません。電話・171・SNSの複数手段を組み合わせて使うことが基本です。

集合場所を事前に決める:通信が使えなくても会える仕組み

最終的に最も確実な安否確認方法は、**「通信に頼らずに会える場所を事前に決めておくこと」**です。

通信が一切使えない最悪の状況でも、「あの場所に行けば家族に会える」という約束があれば、無駄な移動や混乱を防げます。

集合場所の3段階

段階 場所 使うタイミング
第1 自宅近くの公園・広場 自宅が安全な場合
第2 地域の指定避難所 中〜大規模被害時
第3 遠方の親族・知人宅 長期避難が必要な場合

集合場所は今すぐ決めて、家族全員で共有することが大切です。特に子どもには「学校が終わったら絶対に○○公園に来てね」と繰り返し伝え、体に染み込ませておきましょう。

子どもの学校・塾との連絡網の確認

子どもがいる家庭では、学校・塾の緊急連絡の仕組みを把握しておくことも欠かせません。

確認しておくべき項目

  • 学校の緊急連絡網(電話・メール・一斉連絡アプリ)
  • 引き渡し訓練の場所・方法(学校で保護者に引き渡すルール)
  • 塾・習い事の緊急連絡先と対応方法
  • 子どもが自力で帰宅できる場合の安全な経路

多くの学校では「大規模災害時は保護者が迎えに来るまで学校で待機させる」ルールになっています。そのルールを親子双方が理解しておくことで、「子どもが勝手に帰宅して危険にさらされる」という事態を防げます。

「安否確認カード」を家族全員が持つ

スマホが使えない状況でも家族の連絡先を確認できるよう、「安否確認カード」を紙で作成して持ち歩く習慣が効果的です。

安否確認カードに書く内容

【緊急連絡先】
父:090-XXXX-XXXX(職場:○○会社 03-XXXX-XXXX)
母:090-XXXX-XXXX(職場:△△病院 03-XXXX-XXXX)
緊急中継役(祖母・大阪):072-XXXX-XXXX

【集合場所】
第1:○○公園(徒歩5分)
第2:○○小学校(避難所)

【安否確認方法】
1. 電話・LINEで連絡
2. 伝言ダイヤル:171(録音1、再生2)
3. 第1集合場所に向かう

このカードをラミネートして、子どものランドセル・財布・定期入れなどに入れておきましょう。スマホが使えない状況でも行動の指針になります。

まとめ

  • 電話・LINE・伝言ダイヤル・集合場所の複数手段を組み合わせた安否確認計画を作る
  • **171(災害用伝言ダイヤル)**の録音・再生方法を家族全員で練習しておく
  • 家族LINEグループを作り、「無事・現在地・次の行動」を投稿するルールを決める
  • 集合場所を3段階(近隣・避難所・遠方)で決め、子どもを含む全員が覚えている状態にする
  • **「安否確認カード」**を紙で作成して家族全員が持ち歩く習慣をつける

今すぐできる最低限の準備として、「家族LINEグループの作成」と「伝言ダイヤル171の使い方確認」から始めてみてください。


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