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家族の連絡網を災害時に使える形に整える

暮らしとお金のカフェ 編集部

災害時の家族連絡が取れないと不安が募ります。複数手段・遠方家族・伝言ダイヤル・集合場所・年1回確認の5点で、確実な連絡網を作れます。

この記事でわかること

災害時の家族連絡が取れないと不安が募ります。複数手段・遠方家族・伝言ダイヤル・集合場所・年1回確認の5点で、確実な連絡網を作れます。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。日々の暮らしをちょっとよくするためのヒントを紹介します。

大きな地震や台風が来たとき、真っ先に心配になるのは「家族は無事だろうか」ということ。でも災害時は電話が繋がりにくく、LINEも送れないことがあります。それでも安否を確認できるよう、今のうちに家族の連絡網を整えておくことが、災害時の混乱を大きく減らします。

災害時に通信手段が使えなくなる理由

まず、なぜ災害時に連絡が取れなくなるのかを理解しておきましょう。

電話がつながらない理由

  • 被災地域の基地局が倒壊・停電
  • 一時的に回線が集中して「輻輳(ふくそう)」が発生
  • 電話網のキャパシティを大幅に超えた通話要求が殺到

東日本大震災では、固定電話・携帯電話ともに通話成功率が10〜20%以下まで落ちたと言われています。LINEなどのデータ通信は電話回線より比較的繋がりやすいですが、それでも確実ではありません。

だからこそ「複数の手段」と「事前の取り決め」が重要なのです。

複数の連絡手段を家族で共有する

災害時の連絡手段は、1つに頼らず複数を組み合わせることが基本です。

手段 特徴 優先順位
電話(固定) 停電でも繋がる場合あり まず試す
携帯電話 電波状況に依存 試す
LINE データ通信を使用・比較的繋がりやすい 電話後に試す
災害用伝言ダイヤル(171) NTT提供・全国共通 繋がらない時の確実な手段
災害用伝言板(web171) ネット経由で確認可能 上記と併用
SNS(Twitter等) 公開で安否報告も可能 補助的に使う
集合場所への移動 通信不要・最も確実 通信不能時の最終手段

家族全員が全ての手段を知っている状態にしておくことが大切です。特に子どもや高齢者には、文字で書いてわかりやすく伝えておきましょう。

遠方の家族を「中継地」にする仕組み

災害時に最も効果的な連絡方法の一つが、**「遠方の家族を中継地にする」**方法です。

被災地内の通信はパンクしていても、被災地外への通信は比較的繋がりやすい特性があります。

例:東京在住の家族が地震に遭った場合

  1. 夫と妻が直接連絡を取ろうとするが、都内の回線が混雑で繋がらない
  2. 子どもが大阪の祖父母に連絡する(被災地外なので比較的繋がりやすい)
  3. 祖父母が夫・妻それぞれの安否を記録し、もう一方に伝える

この仕組みを機能させるために、今のうちに**遠方の親戚や友人に「緊急時の中継役をお願いする」**ことを相談しておきましょう。相手にも伝言内容のフォーマットを共有しておくとスムーズです。

伝言フォーマットの例

  • 「○○(名前)は無事です。△△(場所)にいます。□□(次にとる行動)します」

災害用伝言ダイヤル171の使い方

**171(通称「なないちいち」)**は、NTTが提供する無料の音声伝言サービスです。災害時に役所や電力会社に次ぐ「命の連絡インフラ」として整備されています。

使い方(録音する場合)

  1. 「171」にダイヤル
  2. 「1」を押す(録音)
  3. 被災した人の電話番号を市外局番から入力
  4. メッセージを録音(30秒以内)

使い方(聞く場合)

  1. 「171」にダイヤル
  2. 「2」を押す(再生)
  3. 確認したい人の電話番号を入力
  4. メッセージを再生

練習できる機会

毎年1月1日、3月11日前後、防災週間(8月30日〜9月5日)、防災とボランティア週間(1月15〜21日)に体験サービスが実施されています。年に1回、家族で練習しておくことを強くおすすめします。

集合場所を3か所決めておく

通信が一切使えない最悪の事態に備えて、家族の集合場所を事前に決めておくことが不可欠です。

集合場所の3段階

段階 場所の例 使うシーン
第1集合場所 自宅から徒歩5〜10分の公園・公民館 軽微な被害・自宅が安全な場合
第2集合場所 地域指定の避難所(小学校・中学校等) 中〜大規模被害・自宅が使えない場合
第3集合場所 別都市の親族・友人宅 長期避難が必要な場合

集合場所を決めるときは、実際に現地まで歩いてみることが大切です。「徒歩何分か」「夜でもわかる目印があるか」「子どもや高齢者でも行けるか」を確認しましょう。

子どもへの伝え方と練習の仕方

子どもに災害時の連絡方法を覚えてもらうには、ゲーム感覚で楽しく練習するのが効果的です。

おすすめの練習方法

  1. 防災カードの作成: 家族の電話番号・集合場所・伝言ダイヤルの使い方を書いたカードをランドセルや財布に入れておく
  2. ロールプレイ練習: 「もし地震が来たらどうする?」と質問して答えてもらう
  3. 年1回の家族訓練: 3月11日や9月1日(防災の日)に合わせて、家族で連絡手段の確認と集合場所の確認を行う

小学生なら災害用伝言ダイヤルの使い方を覚えられます。子どもが自分で行動できるよう練習しておくことが、親の不在時の命綱になります。

年1回の「連絡網見直しデー」を設ける

家族の状況は毎年変わります。新しいスマートフォンに機種変更した、子どもが進学して場所が変わった、引越しをした——こういった変化があるたびに、連絡網の情報も更新が必要です。

年1回の見直しチェックリスト

  • 家族全員の電話番号が最新か
  • 遠方の中継役の連絡先が有効か
  • 集合場所3か所を全員が覚えているか
  • 子ども・高齢者が伝言ダイヤルを使えるか
  • 防災カードが最新情報で更新されているか

3月11日や9月1日の防災の日に「防災会議」として設けることで、毎年自然に見直しができます。

まとめ

  • 複数の連絡手段(電話・LINE・伝言ダイヤル・集合場所)を組み合わせて備える
  • 遠方の家族を中継地にすることで、被災地内の回線集中を回避できる
  • **171(災害用伝言ダイヤル)**の使い方を家族全員で練習しておく
  • 集合場所を3か所(近隣・避難所・遠方)事前に決め、実際に歩いて確認する
  • 年1回の見直しデーを設けて、情報を常に最新の状態に保つ

「もしも」の時に慌てないために、今できる準備を少しずつ進めていきましょう。


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